中華料理 華山 埼玉・浦和西口







スカイブルーの一色に染まる大空から春も後半となって来た陽射しが、朝から爽やかに注いでいた四月卯月下旬の世間は長いゴールデンウィークが始まっていた週末の土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、やや強い風が出て気持ち気温が下がっていたそんな午後七時過ぎだった。

時に何年か前に神田神保町の古本屋でラーメン関係の古書を何冊か購入したことがあった。その中に林家木久扇師匠が監修した「ザ・ラーメン食べある記全国203店ガイドブック」なる古書があった。

先日久しぶりにその本を開いて、そう言えば浦和辺りはどんな店があるのかとめくって見た。

すると先日訪れたかめ福さんが紹介されており、昭和60年に発刊されているだけに、なるほどと言うところだった。

その次のページにもう一店だけ、浦和駅周辺で営業する店が紹介されていた。実はその時にネットで調べても判らず終いで、すでに閉店しまったのだろうかと諦めていたものだった。

ところがつい数日前どんな検索文字だったか忘れてしまったが、別の店を探しているときに検索サイトでその文字を入れると秘密の扉が開いたかのようにもう一店のその店が偶然にもヒットした。

この店名はこの前探して見つからなかった中国料理店じゃないかとなった。何を隠そうその店こそがこちらで、今夜こそとなって仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけで強風のせいなのかやや路線バスが遅れながらも浦和駅へ出て、そこからそう遠くないこちらへ目指して向かった。

林家木久扇師匠のラーメン本の地図には、浦和西口駅前の左手にある丸井が目印になっていた。それで昔は浦和にも、丸井があったのだと知った。

それにしてもそれらしき建物もなければ、それらしき規模の空き地も無いその周辺で、さて浦和丸井って何処にあったのだろうと謎を残しながらもこちらへ急いだ。

そんなこともあってからだったのか、道順を勘違いしてしまったみたいでこちらが見つからなかった。

それでもなんとか見つけて、ホッと一息をついた。住所からして小じんまりとした建物かと思えば、少し奥まった場所にあった、比較的大きなマンションの入口右手の店舗で営業していたこちらだった。

さっそく入店すると、たまたま先客のいない静かなフロアが広がっていて、そこの厨房の中に店主がおられ客席フロアに奥様らしき方がおられた。店主の娘さんかも知れない。

バッグにしまって持参して来た古いラーメンガイドブックを見せながら、こちらをずいぶん探してやっと見つけて来たことをお話しすると喜んで迎えてくれた。

何はともあれオーダーをしようと、本の中に紹介されていた店名が冠された華山麺をお願いした。

その本にもあったように昭和58年に開業したこちらだそう。そこには20年近い修行を経て独立されたことが記されていた。

そこらへんをお聞きして見ると、独立する直前は銀座三越の地階にその昔営業していた西湖と書いてシーフーと読む中華飯店におられたそうで、なんと銀座ですれ違っていたかも知れない事実が判った。

というのも私は高校時代の昭和53年頃、銀座三越八階大食堂で皿洗いのアルバイトをしていたのだ。後半の頃にはお子様ランチやハンバーグランチプレートなどの盛り付けも担当していたものだ。

三越伊勢丹フードサービスの前身である二幸が経営していた飯店だそうで、同じ銀座三越の飲食店だけに違う会社だったとしても少なくとも関連会社だろうから店主と私は同時期に同じグループの従業員とアルバイトの間柄だったようだ。

浦和丸井の話題を投げるとそんなに大きくない小規模の建物で営業していたそうで、かなり前に閉店してその後違う企業が入った後に建物は取り壊され、現在西口ロータリー左手に見える駐車場がその敷地だった場所だと教えてくれた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、まさしく大飯店風の味わいが嬉しい広東麺的な風情が素敵な中華そば。具だくさんと言うだけで無く、その具の種類の豊富さが圧巻とも言えるもの。

嬉しいほど豚肉が多めに入って、そこに食べている途中で忘れてしまうほどの様々な野菜類。白菜、チンゲン菜、ブロッコリー、サヤエンドウ、クワイ、袋茸、ギンナン等が入っていた。

そこに細麺の風情が実に素敵なもので、豚骨・鶏ガラ・香味野菜を煮出した醤油味のスープとうま煮が面白いように絡んで来て良かった。

そして全てが食べ易いサイズに切られていつつも、こんな豪勢な広東麺はちょっとない感じで大変満足な美味しさと言えた。

気がつけば完食。いや、これはかなりとんでもなく良かった、実に素敵で美味しかった華山麺だった。

(左フォト) 華山麺/メニュー/店頭外観/周辺の道路 (2013.04.27)


 中華料理 華山 (カザン)

 住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町4-25-2メゾート高砂102

 TEL048-824-6910  定休日:日曜日  営業時間:11:30〜22:00

 アクセス:JR京浜東北線浦和駅西口下車。ロータリー左奥付近にある左路地のあさひ通りを入って
       行き、大通りに出たら更にその前方の道路へ進んで行く。右カーブ先の左路地に進んで、
       まもないY字路を右手に歩いて行く。70mほど進んだ右側に電光看板がありそこを右手に
       入って行けばマンション入口の右側にあり。

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入口左手にあった手作りのインフォメーション。

店内に張られた案内も手作りのようだ。

その昔浦和丸井が営業していた場所は駐車場に。