いこい食堂 埼玉・浦和西口





夜半から早朝まで多少だけ降り落ちた雪がすっかり止んで、爽やかな青空から春らしい陽射しが燦々と注いでいたそんな二月・如月中旬の水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、やたら寒い強い夜風が街を駆け抜けて、比較的細い上弦の月が浮かぶ月夜の午後七時過ぎだった。

店名からも判るように明らかにラーメン専門店のこちらではないが、ネットで創業40年の食堂でラーメンも提供しているとして気になっていた。

実は今夜予定していた候補店がなぜか営業しておらず、それならばと今週辺り訪れる予定だったこちらへ前倒しして訪れることにした。

そんなわけで浦和駅西口からそう遠くない、県庁通り沿いにあるこちらの店頭へやって来た。

見上げれば店名の横に赤い色が剥げ掛かったかすれたコカ・コーラの看板があって、それがまたやけにレトロ感を誘っていた店先だった。

さっそく入店すると6〜7人のグループ客が、宴会の真っ最中で賑わう店内のこちら。

その奥にも先客かと思えば、お店の方が忙しい合い間に食事を摂っておられた。適当なテーブル席に腰を下ろすと、その内のお一人が冷水を手元に置いてくれた。

メニューリストから餃子三個にライスとお新香二切れにラーメンがセットになったラーメンセット600円をお願いした。どれもがオーダーした提供メニューのように廉価となっていた。

さり気なく開業してどのくらい経つのか、具体的に判ればと思ってお聞きすると、40年以上営業しているこちらだと教えてくれた。ともあれそれであれば、昭和45年頃の開業と言ったところだろうか。

程なく到着。それではと行かせて貰えば、これが何とも味わい豊かな実に素敵な中細ちぢれ麺が泳いで、その中心には分厚いバラロールチャーシューが置かれていた醤油ラーメン。

丸鶏に近いような味わいが醤油スープから感じられて、細い割にはコシがしっかりしていた縮れ麺の存在も見逃せなかった。それにしてもチャーシューが見た目以上に良かった。

ラーメン店でない駅から程近い老舗食堂で、こんな味わい豊かなラーメンが出て来るとは、おそるべし浦和と言うしかなかった。

餃子がやけに小ぶりだなと思いながら白米と共に口にすれば、これまた見た目で判断してはいけない実にとてつもない美味しさ。しかもこれが600円なんだから、かなりおそるべし。

メインメニューと一緒にオーダー出来るサイドメニューの中に100円の半チャーハンがあって、金額が金額だけにおそらく作り置きした焼きめしみたいなものだろうかと、興味が引かれて試しに注文して見るとオーダーが通った。

すると作り置きでは無いようで、少ししてからそれがやって来た。これがなんとも不思議な仕様で、暖かいご飯に下味がついていて、煎り玉子などのチャーハンの具材が多めに入ったもの。

下手に表現すると誤解を招きそうだが、とにかくこれがまた見た目を裏切る絶大に美味しい半チャーハンだった。気がつけば完食。

朝7時から営業しているこちらのようで、すると朝ラーメンが楽しめるのだろうか。いや、実にとんでもなく良かった、かなり美味しいラーメンと餃子とヘルシーなチャーハンだった。

(左フォト) ラーメン/セット餃子ライス/店舗外観 (2013.02.13)


 いこい食堂

 住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂2-3-20  TEL048-822-7956

 定休日:日曜日  営業時間:平日7:00〜21:00/土曜7:00〜18:00

 アクセス:JR京浜東北線浦和駅西口下車。駅前浦和コルソ左手の県庁通りを進んで、浦和駅西口
       交差点をさらに100mほど直進した左手にあり。



創業40年以上の人気老舗食堂。

壁面に貼られたメニュー表にも味があった。

ヘルシーで美味しかった半チャーハン。