麺屋 宝袋 埼玉・北浦和 ※閉店





昨日の雨もとりあえず止んだものの見上げた空は不安定な様相で、晴れたり降ったりする予報が出ていた七月文月中旬の木曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、湿気をたっぷりと含んだ夜風が、これからの雨を予感させていたそんな午後七時過ぎだった。

浦和勤務となってはや5カ月が過ぎたものだが、何度か店頭に立ちながらも未だに提供メニューにありつけない北浦和のお店が一軒だけ在った。

それがこちらで、今夜もまた閉まっているのだろうかと、半ばあきらめ半分の駄目元でその店頭へやって来た。そもそも何故に営業していないのか、それさえも判らずに月日は流れていた。

するとなんと今夜ばかりは入口の電球が煌々と輝いて店先を照らしており、小ぶりの白い暖簾が軽く揺らめくこちらだった。

2009年9月にオープンしたこちらで、宝袋と書いて「ほてい」と読ませるようだ。

これまで来ると真っ暗であっただけに、夢か幻かと思うくらいと言えた。何しろ三度も真っ暗な店頭を見て来ただけに心から嬉しかった。

そんなわけで与野駅周辺の予定だったが、今夜はもはやこちらしか考えられなかった。と言うわけで入店すれば、先客が数人に、厨房には店主が一人立つ、そんな店内が広がっていた。

中ほど入口寄りのカウンター席へ腰掛けつつ、思わずオーダーする前に何度も真っ暗な店頭を眺めて来たこと切実に訴えた。

すると申しわけなさそうに謝る店主で、諸般の事情で現在かなり臨時休業していることを教えてくれた。

建設業と掛け持ちで営業しているらしく、以前は何人かこちら専属の方がおられたそう。しかし辞めてしまったようで、この状態がずっと続いているらしい。

月曜日と木曜日は必ず営業しているようにしているそうだ。ともあれ注文せねばとなって頭を上げて頭上のメニューから、3号煮干しつけを中盛にして味玉と共にお願いした。

お話しをお聞きして見ると、鶏と豚を使って濃厚にした2号つけがこちらの看板メニューだそう。普段はラーメンも提供しているようだが、麺が売り切れてしまったのか定かでないが今夜は提供していなかった。

ふと見ると奥のカウンタトップには、出来上がったばかりのバラロールチャーシューが無造作に冷ますようにして置いてあった。

建設業について掘り下げてお聞きして見ると、大工さんのお仕事をされているようだった。つけ麺やラーメンは独学で勉強して、見よう見まねで始めた店主だそう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、これが何処とも違う持ち味があり、なかなかのシフトを造作して実に素晴らしい風情豊かな味わい。太麺もモッチリして好きな仕様と言えた。

味玉に煮豚も、かなりなかなかの美味しさ。瀞みも豊かなつけ汁は、煮干しがしっかりと出ていて、玉ねぎが多めに沈んで良い風合いだった。スープ割りがまた素敵な味わいと言えた。

中盛りのつけ麺を完食したが、ここしばらく忙しかったのもあってか物足りなくて、ついマヨ明太丼を追加オーダー。マヨネーズと明太子って、合わさるとなんでこうも美味いのか。

気がつけば完食。精算を済ませて挨拶して外へ出ると、ちょうど大粒の雨がバタバタと音を立てて降り出して来たところだった。それでも風が強くない所為か、歩きにくいことも無かった。

それゆえ夜風も濡れる街角に夏の香り漂う、七月の何処か穏やかな時間が過ぎていた。いや、かなりとても実に素敵で素晴らしかった。

(左フォト) 3号煮干しつけ中盛+味玉(汁・麺)/店舗遠景 (2013.07.18)


 麺屋 宝袋 (ほてい)

 住所:埼玉県さいたま市浦和区元町2-1-1第三松ビル1階  TEL048-883-3069

 定休日:不定休 ※臨時休業多し 月曜・木曜は営業  営業時間:11:30〜15:00/18:00〜23:00

 アクセス:JR京浜東北線北浦和駅東口下車。ロータリー奥の北浦和駅東口交差点を右手の浦和
       駅方面へ200mほど進んで行った左側にあり。

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一押しは鶏豚濃厚スープの2号つけ麺。

当初は1号つけ麺と2号つけ麺だけだったそう。

入口から奥を臨む明るいフロアの店内。

カウンタトップでバラロールチャーシューを冷ましていた。

マヨネーズと明太子のマヨ明太丼。

JR北浦和駅からそう遠くない店頭外観。