中華そば 浜庄 埼玉・西川口東口







やや雲が多めに空を覆うものの爽やかな陽射しが夏色に煌めいていたそんな七月文月後半の週末土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、心地よい涼しい夜風が街を吹き抜けて、何処か過ごし易い午後七時過ぎだった。

時にこちらもまたJR西川口駅東口周辺で営業する人気ラーメン店で、しばらく前から候補店の一つになって気になっていた。

実は先日その界隈で営業する老舗中華店を訪れた際に、世間話しの中で何気なくこちらの名前を出すと昔そこは餃子の卸売りをしていた店であったことをその店主が教えてくれた。

そんなこともあってその時からさらに気になる存在となって、そこは今夜こそとなり今回仕事帰り立ち寄ることにした。そんなわけでまた西川口の東口に降り立って、そこからそう遠くないその店頭へやって来た。

こちらを紹介するネットのブログでは、中華そば浜庄とも浜ちゃんラーメンとも店名が記されていて、そのことも気になる材料の一つとなっていた。

なるほど側面の目立つ場所に浜ちゃんラーメンと表記されていて、入口がある正面に中華そば浜庄となっていたこちらだった。

さっそく入店すると見る限り何処にでもありそうなそんな店内が広がっていた。入口寄りのテーブル席に腰掛けて、顔を上げて壁面を見ると提供するメニューがずらりと案内されていた。

ラーメンはこってり背脂仕様の背脂浜ちゃんとあっさり仕様の浜ちゃんラーメンの二つに分かれいて、それぞれにワンタンメンやチャーシューメンが用意されていた。餃子の卸売りをしていたと聞いたが、そんな餃子は提供していないようでメニューの中に無かった。

お店の方が冷水を注いだコップを持って来られた際に、そんなメニューの中から背脂ワンタンメンの中盛をお願いすることにした。それを受けたお店の方が、厨房の中へ消えて行った。

いや?カウンターの奥にもなんと客席があるこちらで、そのさらに奥が厨房となっており、よく見るとちょっとないそんなフロアで左手には座敷席もあった。

しばし待っている内に壁に何かの大会の優勝盾があることに気づいた。近づいて見ると全日本磯釣連盟の名称が刻まれたもので、第27回全日本釣り選手権大会の会長賞に輝いた時のものだった。おそらく店主の趣味は、死んだ親父と同じ磯釣りなのだろう。程なく到着。

なかなかボリュームのいい、背脂がびっしりと注がれた、そんなラーメンがやって来た。それではと行かせて貰えば、これがなかなかの素敵な味わいを持つもの。

背脂は意外なほどサラリとしたもので、これまで様々な背脂が入るラーメンを口にして来たが、背脂の後ろに豚骨の味わいがこれでもかと縦横無尽に感じられてちょっと無いコクが素晴らしかった。

背脂をさっぱりとさせるためにテンメンジャンを入れているのだそうで、自然な甘味を出すためにリンゴジュースも利用しているそうだ。

アサリなどの魚介類も豊富に使っていて、豚骨だけでなく鶏ガラも利用しているらしい。煮豚が厚みのあるもので、これまたかなり素晴らしい美味しさと言えた。

かなりの様々な味わいが絶妙なコクと旨みをスープに与えていて、中太麺もしっかりと茹でられていて小麦粉の甘みさえ感じられるものだった。

ワンタンもまた皮に厚みがあり、餃子の卸売りしていた話しをそれを口にした時に思わずなるほどと思い出して唸る良さがそこにあった。

確かに東京オリンピックがあった昭和39年から、両親が餃子の卸売りの仕事を浜庄の屋号で始めたこちらだそう。

昭和54年からは中国料理店を始めたそうだが、その後周辺に大手企業のライバル店が乱立したのをきっかけにして、平成4年より思い切ってラーメン専門店にして今日に至るこちらだそう。

当初はあっさり醤油の浜ちゃんラーメンのみを提供していたそうだが、とある日常連さんの一人がダシに使っていた背脂をラーメンに入れたものを是非とも食べてみたいと言われたことがあったそう。

そこでその通りにして提供してあげると、これが思ったより美味しいラーメンとなったらしい。以来即日レギュラーメニューとなった背脂浜ちゃんだそうだ。

普段から常連さんを大切にしていた、こちらだからこそ生まれたそんなラーメンと言えそう。気がつけば完食。

いや、かなりとんでもなく味わい深かった、どこか懐かしいそんな半面にエモーショナルな気持ちが生じて感動さえも出来た、なんとも美味しい背脂ワンタンメン中だった。

(左フォト) 背脂ワンタンメン中/店内/店舗外観/周辺の大通り (2013.07.20)


 中華そば 浜庄 (ハマショウ) 【別称・浜ちゃんラーメン】

 住所:埼玉県川口市並木2-12-23  TEL048-255-3901

 定休日:火曜日  営業時間:11:30〜14:00/20:00〜翌2:00

 アクセス:JR京浜東北線西川口駅東口下車。ロータリーから延伸する大通りを300mほど歩いて
       紳士服コナカ先の右路地を曲がって行き、十字路を越えその先のY字路を左側に入って
       まもない左手にあり。徒歩およそ5分。