手打らーめん 珍来 埼玉・蕨東口





朝方から雨が滴り落ちていて青臭いほどの薫風が街に溶け込んで、五月雨の梅雨時を思い起こさせた五月皐月も中旬となって来た週末の土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、降り続く雨がアスファルトを濡らして、街灯の明かりを拡散させていたそんな午後七時過ぎだった。

時に以前から何度となく登場している店名の一つに、手打ラーメンの冠がつく珍来があると思う。ここ最近蕨周辺のラーメン店に訪れているが、そんな珍来の一店があるとして気になっていた。

珍来は創業者・清水清氏により昭和3年に製麺業として創業して、終戦直後の昭和21年にラーメン店として東京・浅草に第一号店が産声を上げた。

そして足立区梅田に二代目清水和圭氏の暖簾分け店として二号店が開業している。その後二代目清水和圭氏から兄・秀逸氏が経営を受け継いだ。

現在は珍来総本店としては首都圏に直営店4店が営業しており、また暖簾分け店の珍栄会グループも珍来として31店舗が営業している。ちなみに今回の蕨東口店は、そんな珍栄会グループの一店舗のようだ。

その他にも珍来の店舗は、まだ幾つも在る。弟・延年氏が1977年に株式会社珍來を設立させ、本部と工場を船橋市二和東に置いた。そちらが管轄する店舗は、訪れたことのある松戸五香店四街道店のほか、米本団地店など千葉県内に8店舗と茨城県内に合計3店舗が営業している。

また茨城には日本蕎麦も提供する、珍来そば坊と言う名前の系列店もある。訪れたことのあるテクノパーク桜店のほか、土浦桜IC店・荒川沖店など土浦を中心に現在9店舗が営業している。

さらにその他にもその昔に暖簾分けを許された初期の暖簾分け店などで珍栄会グループに属さない店舗もあるようで、以前訪れたことがある紙敷店がそこに含まれるようだ。閑話休題。

そんなわけで、また蕨駅に降り立った。とは言え蕨駅の東口側に出るのは、人生の中で今回が初めてであることにそこに立って気がついた。ともあれ右斜めの道路を進んで行き、その先のY字路を右折。

少し歩いて行くとこちらの小さなロゴが入った電照看板が右手に見え、その前に立ってその奥まった場所の比較的手前に、こちらが風情よく営業している姿が見えてここがそうかとなった。

さして来た傘をすぼめて入口脇にあった傘立てに入れて中へ入って行く。ずいぶん前から営業している暖簾分け店らしい街の中華店の雰囲気がとても好きになれたこちらだった。

単身客だけに遠慮して四人掛けでなく二人掛けテーブル席に腰かけてメニューリストを開いた。メニューリストには、単品メニューばかりが掲載されており、セットメニュー関係は壁面などにあって、そこから醤油ラーメン・餃子一人前・半ライスの890円するらーめんセットをオーダーした。

駅周辺の中華店もあってか、なかなか盛況な店内のこちらだった。それでもそう待つことも無く、程なくラーメンがやって来た。

それではと行かせて貰えば、なかなか素敵な味わいの醤油ラーメン。昔ながらの珍来らしさが、感じられるもの。麺も如何にも手打ち風と言うこともない自然体の風合いがまた良かった。

それだけに豚骨・鶏ガラ・魚介がさらっと利いた、あっさり醤油スープが生きていた。ふと見るとオーダーした餃子が半ライスと共に到着。

その餃子のサイズに、思わず笑みがこぼれた。ここまで大きいサイズは久しぶりで、半ライスを追加注文するか悩みながら喰らいついて結局追加ぜず餃子を堪能した。

気がつけば完食。餃子のボリュウムとその美味しさに、ラーメンまでもが星二つ付け足したくなる素晴らしさのこちらだった。いや、かなりとても実に素敵で果てなく良かった。

(左フォト) ラーメン/セット餃子&半ライス/店舗入口周辺 (2013.05.11)


 手打らーめん 珍来 蕨東口店

 住所:埼玉県蕨市塚越1-4-18トーカンマション蕨108号  TEL048-447-5547

 定休日:水曜日  営業時間:平日・土曜11:00〜翌1:00◆日曜・祝日11:00〜24:00

 アクセス:JR京浜東北線蕨駅東口下車。東口駅前から右斜めに延伸する東口一番街を進んで行き、
       その先にあるY字路を右手に折れて、50mほど歩いた右手の少し奥まった場所にあり。

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こちらは暖簾分け店・珍栄会グループの一店らしい。

店内は明るく清潔で、お店の方の対応も素晴らしかった。

セットメニューは壁面などに記されていた。