中華料理 萬来軒 埼玉・蕨北町





昨夜の雨も夜半には収まったらしく、朝から眩しい陽射しが煌めきながら青空から注いでいた、とはいえやや気持ち気温が落ちてその分だけ過ごし易かった、そんな五月半ばの休日金曜日だった。

ここのところ蕨駅周辺に多く出没しているが、なかなか興味深い中華店が多く、しばらくそうした周辺店が多くなりそう。

今回気になって出掛けることにしたのがそんなこちらで、東口ロータリーからそう遠くない場所にも同じ店名があり、ネットだとそこの移転する前の店にも取れるような感じになっていた。

はたして川口市立芝園中学校近くに、今でも萬来軒が営業しているのだろうか、実は少し前からそれが大変に気になるところとなっていた。

そんなわけで念の為もしもの時のことを考えて、次候補店もリストアップしてまた蕨駅に降り立った。そして仕事帰りに立ち寄りを考えている、東口駅前店を横切ってからそんなこちらの店頭へやって来た。

かなり昭和の佇まいがある、長屋のような建物の店舗で、こちらもしっかり営業していた。良かった。赤い中華料理の文字が記された、白い生地の暖簾が折からのそよ風に軽く揺らいでいた店先だった。

さっそく入店するとまさしく昭和そのもので、悠久の時間が刻まれたそんな店内だった。腰掛けてから、ラーメンをお願いする。

東口駅前のお店は、親戚の叔父さんが営業している関連店であることを教えてくれた。こちらは四ツ木の流れを汲む萬来軒なのだそう。本家の萬来軒の創業者は新潟出身らしく、四ツ木の店主もまた同じ新潟出身だったらしい。

こちらは40年前に開業したそうで、すると昭和48年頃に産声を上げたところだろう。別の叔父さんが始めたこちらだそうで、その方から引き継いでもう既に32年の歳月が流れたそうだ。

その開業当時に営業していた萬来軒の営業店舗が記された大鏡がその壁に貼ってあるそうで、振り返るとなるほど先客の常連さんがおられる向こう側の壁面にそんな大鏡があった。

思わず以前八広駅周辺の来集軒で見た、当時の来集軒の地名が記されていた大鏡を思い出した。

そこには奥戸萬来軒など、市川、新小岩、篠崎、水元、上千葉、上平井、小岩六軒島、小岩四丁目、小岩区役所通り、小岩昭和通り、小岩駅前通りと12店舗の萬来軒が紹介されていた。

かなり昔のNHK連続ドラマで、四ツ木か何処かの初期の萬来軒が撮影のロケ地として使用されたことがあったそうだ。なお現在でも首都圏には、多くの萬来軒が営業しているようだ。程なく到着。

それではと行かせて貰えば創業店主は新潟ご出身とお聞きしたが、なるほど新潟市街で今も息づく新潟あっさり醤油ラーメンのような素朴で素敵な味わいがたまらないもの。

メンマに海苔に刻みネギが散らされ、チャーシューもかなり美味しかった。ちぢれ気味の中細麺も実に良かった。気がつけば完食。

帰宅してからネットで萬来軒についてさらに調べて見ると、代田橋に総本店なる店舗があるようで幡ヶ谷の地で大正13年に創業したような記述も見つけた。

大鏡には市川にも萬来軒があると記されていたのでそれも調べて見ると、なんと現在でも営業している風だった。

そしてこちらの修業先らしい四ツ木萬来軒も調べると、以前訪れた四ツ木で営業する製麺部門もある中華麺家まんまるの経営企業の社名がなんと株式会社萬来軒で創業も昭和25年らしく関係が高そうだった。なお尾道や沼津などの地方にも同じ店名があった。

時代は常に変化を遂げながら生まれ変わっているが、そんな中で連綿と続く変わらない姿があることを知った。いや、かなり実にとっても素敵でなかなかだった。

(左フォト) ラーメン/開業時から在る大鏡/店頭外観 (2013.05.17)


 中華料理 萬来軒(バンライケン)@蕨北町

 住所:埼玉県蕨市北町1-28-15  TEL048-431-2202

 定休日:月曜日  営業時間:11:30〜15:00/17:00〜21:30

 アクセス:JR京浜東北線蕨駅西口下車。西口ロータリー右奥の南浦和方面に伸びる道路を800m
       ほど進んで行き、川口市立芝園中学校奥の交差点を左折。50m程先の八百屋がある信号
       交差点を右折して少し歩いた右側にあり。

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JR京浜東北線蕨駅西口から10分程歩いた場所にあり。

四ツ木萬来軒の流れを汲む蕨北町萬来軒だそうだ。

周辺は閑静な住宅街で、市立芝園中学校が近くにある。