庵悟 埼玉・南浦和





青い水蒸気が立ち昇ったそんなイメージも出来そうな空から、爽やかな陽射しが周辺を初夏と言ってもさしつかえないほどに温暖な季候にしていた、そんな五月皐月半ばの休日火曜日だった。

2010年7月29日に南浦和駅西口周辺の住宅街の中で、六厘舎系の次念序@鴻巣で修行された店主がオープンさせた店舗があるとして気になっていた。

夕方には店終いしてしまうこだわり店のため、仕事帰りに立ち寄るわけにも行かず、そうこうしている内に北浦和のカッパ氏に煽られてしまい、こうなればと出掛けることにした。

そんなわけでJR南浦和駅の西口に降り立ち、ロータリーから延伸する文化通りを歩いて行った。その道路は上り坂だが、緩やかな傾斜であるため歩きにくいこともなかった。

こちらを訪れるためには、文化通りを途中で左折する必要があるが、そこにはちょうどセブンイレブンが営業しており良い目印となっていた。

そこを左折して進んで行くと、まもなく目の前をトヨタ車体のコムスが通り過ぎて行った。昨年の夏から開始されたセブインイレブンの新宅配サービスで利用している小型電気自動車だった。

さらにその道を進んで行くと、こちらが風情よく佇んでいた。さっそく入店するとそこそこに盛況なこちらで、右手に在った券売機の前に立って、つけめんに味玉のボタンを連打。

振り返ると右寄りのカウンター席へ促されて、すぐ傍にあった冷水器でコップに冷水を注いでからそこへ腰を降ろした。

厨房には店主と一緒に、女性も一人おられた。さりげなく目の前の店主に店名由来をお聞きして見ると、ひたすらと言う意味合いもあってこの店名が名付けられたことを教えてくれた。

仁鍛の店名由来が「仁義を貫き己を鍛える」から来ているように、おそらくこちらもそんな東池袋大勝軒マスター山岸一雄氏が色紙にしたためた名言に由来しているところではないかと推察する。

しかしその後後続客が続きに続いて、外に待ちも出来るほど盛況を極めていたこちらで、多忙そうな店主にそれ以上の質問をすることは出来なかった。

六厘舎系と言うと仁鍛で修業して独立した店主が営業する訪問したくり山@白楽を思い出すが、そう言えばそちらの店主もまた次念序のご出身でこちらと繋がっていた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、それはもう絶え間無く素敵な六厘舎系のつけめん。くり山とはまた違った面持ちを有しながらも、幸せのひとときが訪れるもの。ゲンコツと鶏ガラにモミジや豚足も大量に投入して長時間煮込んだものだそう。

極太麺と超濃厚汁がお互いの個性を武器にせめぎ合う味わいは、ありそうでない実に素敵な風情が舌を愉しませた。

それはまるで心弾むピアノの旋律を聴いているかのような楽しさにも似た、素敵なときめきが感じられるもの。在り来りでない美味しさが口内を支配していたひとときであった。相応の魚介感が在りながらも、それを越える食材感がこのつけ汁の最大の魅力と言えるのだろう。

味玉も、なかなか良かった。気がつけば麺が消えて、つけ汁もまた殆ど無くなってしまった。スープ割りをお願いすると、これがまた良かった。

いや、かなりどこまでも果てなくとんでもなく実に良かった、なかなかの濃厚な持ち味がありながらもしつこさはなくやはり良かった。

(左フォト) つけめん+味玉(汁・麺)/店舗遠景 (2013.05.14)


 つけめん中華そば 庵悟 (あんご)

 つけめん麺量:並盛300g・大盛り450g・特盛り600g/中華そば麺量:並盛200g・大盛り300g

 住所:埼玉県さいたま市南区文蔵2-30-5グローリーマンション1階

 TEL048-865-5535  定休日:木曜日  営業時間:11:00〜16:00

 アクセス:JR京浜東北線他南浦和駅西口下車。ロータリーから延伸する文化通りを歩いて行き、
       200mほど先にあるセブンイレブン手前を左折。250mほど先の十字路の右手にあり。
       徒歩およそ8分。

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最寄り駅は南浦和駅で西口側に出る。

緩やかな上り坂の文化通りを進んで行く。

セブンイレブンの手前を左折する。

店主は六厘舎系の次念序@鴻巣のご出身。

つけめんがお奨めだが、中華そばも人気メニュー。

周囲には春に桜が咲く一ツ木公園がある。