家系総本山 吉村家 神奈川・横浜西口



青空に低い白雲がたなびいて、夏に戻ったかのような季候が続いていた、そんな十月神無月前半の火曜日。今日も仕事ご終わって外に出れば、夜風が涼しくて気持ち良かった午後八時過ぎだった。

横浜が勤務先ならば、やはり仕事帰り素直に立ち寄りたいのは、家系総本山となるこちらだ。そんなわけで駅地下街を利用して相鉄線改札辺りで外にで出てこちらへ向かう。

途中にあるはずの東急ハンズ横浜店がいつの間にか消えて建物があった場所はボードで覆われていた。どうやらその中はビル解体中の工事現場らしく、そんな埃らしい匂いが鼻をついた。

東急ハンズ横浜店はどうしたのかと思えば、駅西口側右寄りの横浜モアーズ5・6・7階で10月25日から移転オープンするようだ。そこを通過してその店頭に立てば、今夜も入口のテラス風スペースに20人近い方々が券売機でチケットを買って順番に並んで待っていた。

券売機の前では既に何人かが並んでおり、その後ろに着こうとすると財布の中は万札のみ。思わず券売機の列からそれて、奥におられたお店の方に両替をして貰うしかなかった。

その後で再度券売機に並んで、今回はチャーシューメンを選ぶことにした。プレートを手にして外の列に着くと、入るときの最後尾の方の後に5〜6人が並んでいておそるべしだった。

並ぶ方々を見ると老若男女ならぬ、若若男男というところであった。それもあってだろう待ち列はあれよあれよと減って行き、15分程度待っただけで入店することが出来た。

プレートをカウンタトップへ置く際に、中の方へ聞こえるように麺固めと言ってお願いした。続く後続客の方々も、大抵はメンカタとだけ申請していた。

以前来た時にバナナが段ボールに入れられて置いてあったが、今夜来て見るとさらにオレンジまで段ボールに入れられてその横に置いてあった。定着しているサービスなのだろう。程なく到着。

それではと行かせてもらえば、そこは絶え間ない旨みのヒットパレード。酒井製麺のメンカタは、やはり独特で王道的な面持ちがあって素晴らしいもの。

燻製チャーシューも、柔らかで絶大に良かった。気がつけば完食。いや、とんでもなく果てしなく、途轍もなく何処までも絶え間無くかなりとっても良かった、そんな美味しいチャーシューメンだった。

(左フォト) チャーシューメン/店内右奥の小上がり席 (2013.10.08)


 家系総本山 吉村家 (よしむらや)    ※下記データ(2013.10.08)情報更新

 住所:神奈川県横浜市西区南幸2-12-6ストークミキ1F  TEL045-322-9988

 定休日:無休 ※12/31〜1/6休  営業時間:平日土曜11:00〜翌0:30◆日祝11:00〜23:30

 アクセス:JR横浜駅みなみ西口下車。岡野交差点へ向かって歩いて行き、そこに出たら左折して
       まもない左側にあり。



カウンター上の調味料に、ヤマサ鮮度の一滴まであった。

食後のデザートまで用意してあるさすが家系総本山。

岡野交差点の直ぐ傍に位置している。












昨日と変わらずに日本晴れの青空からは、爽やかな秋らしいようでそうでもない陽射しが注いでいた10月上旬の金曜日だった。

実はまた仕事となった日で今日からの勤務先はどちらなのかと言えば、ラーメン発祥の地とされる横浜中華街もそう遠くないJR横浜駅周辺となった。

そんな初日の仕事も終わって外に出れば、久々の就業にやや疲れた午後8時過ぎ。夜の帳が下りた横浜駅界隈は人の波で凄かった。

さてラーメンと言う事で、それならばと浮かんだのが一度訪れた家系総本山のこちらだった。店頭に着けば総入替制のこちらだけに、案の定20人強の待ち客の行列が待ち受けていた。

その後ろに並ぼうとすると店内から券売機でプレートを買った方が出て来て、そうだったとそこから外れて券売機でラーメンと野菜畑のプレートチケットを買ってから改めて並び直した。

途中前の方で座って並んでいる方が突如私の目の前に来て、さていったい何かと思って後ろを振り向くとそこに本棚があり、その人は漫画本をそこから取り出して自席に戻って行った。

およそ20分強程度で店内に入れて、その前に購入プレートを見せている事もあってかその後はスムーズだった。直前に好みを聞かれ、油多めとお願いして程なくラーメンがやって来た。

それではと行かせて貰えば、これがもう実に美味しいの一言に尽きる家系総本山のラーメンで、心の芯から癒された感じと言えた。燻製チャーシューがまたたまらないもの。

それだけに気がつけば完食だった。入替制だけに直ぐ外に出ようとすると、足元にバナナが沢山入った段ボールが置いてあった。

よく見るとご自由にどうぞと案内されていたので、思わず一本手にとってから駅へと急いだ。先月中旬に店内を改装したようだが、見た目はどう変わったか判らなかった。

またそんな先月から月曜定休が無くなって年中無休となったらしい。いや、かなりとんでもなく実に素晴らしいラーメンだった。

(左フォト) ラーメン+野菜畑/無料バナナ (2011.10.07)


東京醤油ラーメンと博多ラーメンの中間に位置するラーメンを提供しようと、昭和49年横浜新杉田に産声を上げた一軒の小さなラーメン店があった。

それがこちらで、今や家系総本山と名を轟かせている。現在の店舗の横浜駅周辺には、平成11年に移転したらしい。

そのラーメンのイメージを頭に浮かべれば、豚骨鶏ガラを強く炊き込んで醤油ダレで合わせ、独特な持ち味のオスの鶏油を垂らし、ホウレン草と大判の海苔の具材が入るものとなる。

千葉県内にも直系に位置する王道家があり何度か足を運んだし、多くの家系ラーメンを提供するラーメン店に今日まで訪問して来た。

しかしそう言えば、まだ総本山であるこちらには未訪問であった。そんな事に気がついて、今回出掛ける事にした本日だった。

陽射しを感じない程に何時もより分厚い灰色の雲が大空を覆うものの、朝方の雨も小康状態となって夕方まで傘が必要なさそうな天気予報だった、もうすぐ文月となって来た6月下旬休日のそんな火曜日であった。

そんなわけで総武線電車に一駅だけ乗って、市川から横須賀線直通電車に揺られ、大ターミナルと言える横浜駅へやって来た。

西口側に出て大手量販店がある通りを東急ハンズへ向かって行き、そこを越えて大通りに出たら左折して程ない場所にあった。

いつも必ず長い行列が出来ていると聞いて覚悟して来たが、店頭には20人以上が座れるベンチが並べられ、およそ10人強の人が待っていた平日の正午少し前であった。

さっそく並ぼうとすると券売機でチケットを購入してから並んで下さいとの事で、本日はこちらだけでがっつり堪能しようと意気込んで店内すぐ右手にあった券売機の前に立った。

ラーメン中盛にライスのボタンを連打し、プレートになったチケットを手にとってその列の後ろに着いた。

直ぐ前の方はチケットを買わずに並ばれたようで、そこから直ぐ離れてチケットを買ってから後ろに並び直していた。

しばらくするとおよそ10人くらいをメドにして、一括入店のスタイルをとった方式らしく、私の前までの方がぞろぞろとまとめて中へ入って行った。

そんな人々を見送ってその先頭の席に移った私で、後方の方々がその後ろに順番通りに移っている姿を目の当たりにしていると、何とも言えない優越感になるから人間って不思議な生き物だ。

その先頭のベンチに座ると、型くずれした茹で玉子が2円(おつり厳禁)など、様々なトッピングインフォメーションの手書きされた案内が目に入った。

思わず荷物を置いて再度券売機へ行き、野菜畑なるトッピングを追加して購入した。

そして順番となってやはりまた10人程度がまとめて店内に引き入れられ、一番手前の奥の席に促されてそこへ腰掛けて待った。

後続の九割の方々は常連さんのようで、荷物を椅子へ置いたら、中程の冷水器へ行ってコップに水を汲んでいた。そこは後に続いて冷水を持って来る。

少し待った後でチケットのプレート確認があり、その際に麺を柔らか目でお願いし、あらかじめプレートと共に50円を添えていてチャーシューまぶしをそこでさらに追加した。

オーダーしたいものを全て言い終えると人間冷静になれるもので、その時点でこちらは入れ替え制だったと改めてそこで気がついた。

随分とオーダーしてしまったが入れ替え制で最後まで残って、後ろから見えない威圧感を感じてしまう所にならないだろうかと、ちょっと一抹の不安を覚えた。

そんな頃よく判らないでオーダーした、チャーシューまぶしがやって来た。

ほぼどう見てもそれはチャーシューがたっぷり入った細切れされた豚肉のオカズで、そこはライスをオーダーしていて良かった所だった。

後続客のライスが配されて行ったが、私の所に来なかったので確認すると、麺柔らか目の分だけラーメンと共に遅く来るご配慮であった。程なく到着。

なるほどこれが元祖家系横浜ラーメンかと言う何とも言えないオーラが感じられ、それを表現するならば特に何かが抜きん出る事のない力みが何一つない家系ラーメンと言えるもの。

しかしだからと言ってごくありがちな所は何一つない普通のようで普通でないそんな二律背反的な要素を感じたラーメンであった。

野菜畑はレタス等が中心の生野菜トッピングで、スープがそれで比較的さっぱりと楽しめ、チャーシューは燻製されていてこれが実に美味しいものだった。

中太麺はもちろん酒井製麺だが、そこはさすがな美味しさだった。

それにしても味コイメ油オオメでもない今回のスープは、何度口にしても見た目のオーラ以上に、実にスープが味わい深いものであった。

ラーメンの完食にメドがついた頃、チャーシューまぶしをご飯の上に転がして愉しんだが、これまたとっても良かった。

最後にスープをレンゲですくってご飯に入れてもまた美味しかった。気がつけば完食。

麺柔らか目で遅く来て撮影していた分やはり遅くなってしまったが、それでもまだ何人か残っておられ一人で残ることなくお店の方に挨拶して店舗を出た。

直系店舗はその殆どがこちらと同じ神奈川県内で、杉田家、環2家、まつり家、横横家、厚木家と続くが、千葉県柏市の王道家の他、富山県魚津市にはじめ家、香川県高松市に高松家。

さらに昨年7月から新たに新潟県上越市に上越家などが県外にも在るらしい。

直系店舗と言っても夫々の経営は別々らしいが、その交流はその限りでなく行われている模様で、吉村家店主が認めた精鋭だけがそう名乗れるそう。

いや、家系総本山の美味しラーメンを堪能出来て良かった。

(左フォト) ラーメン中盛+野菜畑/チャーシューまぶし/店内/店頭 (2010.06.29)