めん処 樹 神奈川・横浜天王町





朝から冷たい雨が落ちて涼しいと言うよりも寒い観念が先行する程、気温が下がっていたそんな11月も半ばとなった休日金曜日だった。

神奈川・愛川町の郊外には隠國(こもりく)なる有名人気実力店があり、しばらく前の平成16年6月淵野辺駅周辺市街地に隠國別館なるラーメン店を営業していた時期があった。しかし平成19年3月には惜しまれながらも閉店してしまった。

そんな隠國別館で修業していた方が、平成18年年5月11日に独立してラーメン店をオープンさせた。そのお店こそこちらで、しばらく前から横浜が勤務地になり、是非とも訪問して見たい一店となって本日出掛ける事にした。

そんなわけで雨で行動力が鈍る中、また今日も横須賀線電車に乗って横浜へやって来た。一度JRの改札を出てから相鉄線の改札を抜けると、各駅停車の電車が一番左寄りのプラットホームに入線して来たところだった。

ドアが開くと一斉に左右から乗客が降りて来て、混雑した中をすり抜けながらその電車の前方の車両の方まで行ってから乗り込んだ。

私鉄が好きな私でひと昔前は地方のローカル私鉄線の電車にもよく乗りに行ったもので、この鉄道の戦前に発行された乗車券も所有している。しかしこちらの電車に乗るのは何故か初めてだった。

最寄り駅の天王町駅で降りて改札を出てこちらへ向かう。先ほどよりも雨脚が強くなって傘をしっかり持ち直して知らない街中を歩いて行った。イオンのショッピングセンターが見えて来た頃、その周辺に佇むこちらを見つけた。

さっそく折り畳んだ傘を入口に置いて店内へ入って行くと、正午近い時間も手伝ってほぼ満員のこちらであった。左手に券売機があり、そこで少し悩んでから特製塩らぁ麺を選んだ。

そのチケットが下から落ちて来る頃、ちょうど傍のカウンター席の方が満足そうな顔をして挨拶をしながら帰って行き、下膳された後にそこへ促されて腰掛けながらチケットを手渡した。

更に食べ終えた先客が帰って行くがその数を上回る後続客が続いて、あぶれた方は外で待つ程の盛況ぶりの店先となっていた。ちなみに店主は相模原に以前あった隠國が営業していた「春夏冬」と言うラーメン店でも厨房に立っておられたようだ。秋が無いから飽きないと言う意味なのだろう。

程なく到着。如何にも神奈川淡麗系らしい、そんなラーメンがやって来た。顔を近づけると魚介の渋い香りが迸って来る。

それではと行かせて貰えば、第一印象は加水高めの中太やや細の縮れ気味の麺に個性が少ない事にまず気づかされるもの。これが自家製麺らしくスープの為の麺に主眼が置かれているように映った麺に見えた。

そしてそのスープの圧巻たるやおそるべしな程。比内地鶏のガラ等やゲンコツを長時間炊き出し、寝かせたものに魚介類や香味野菜類を加えて仕上げたものらしく隠國別館はもちろん訪れていないがそうした系統のスープに近いのだろうか。

チャーシューも素敵で、燻製された味玉もハンパなく良かった。気がつけば完食。最後の方では麺が凄いから、スープがいいように思えるとも取れて来た。

いや、素晴らしくとんでもない、果てしなく力強い、美味しい一杯 であった。ラーメンらしい美味一直線な姿がそこには在った。

(左フォト) 特製塩らぁ麺/外観/相鉄線天王町駅 (2011.11.11/2011.11.18内容修正)


 めん処 樹 (たつのき)

 住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区天王町1-32-7 TEL090-2200-8431 定休日:月曜日・火曜日

 営業時間:平日11:30〜14:30/18:00〜21:00◆土日祝日11:30〜15:00/18:00〜21:00

 アクセス:相模鉄道本線天王町駅下車。改札を出て左手の道を川へ向かって進み、川を超えた先の
       信号交差点を左折。3つ目の信号交差点を右折して左手にイオンを見ながら少し歩いた右
       側にあり。徒歩およそ8分。星川駅からも徒歩圏内。



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