下前商店 神奈川・横浜元町





先週の金曜日から勤務先が横浜となり、また遠距離通勤が始まった。立川の時もそうだったが、休日にそんな勤務地周辺へ訪れると、不思議に遠距離と感じなくなるもの。

そんな事にラーメンの食べ歩きが重なって、またそうした勤務地周辺のレポートも増えそうだ。そんなわけで一昨日購入した神奈川県内のラーメンを紹介する本の中で、こちらを知り出掛ける事にした10月半ばの休日木曜日だった。

あっさり醤油の愛される人気店とあったので、最初は創業何十年の老舗店かと思いきや平成19年6月にオープンしたラーメン店らしい。

横浜で横浜高速鉄道のみなとみらい線電車に乗り換え、終点の元町・中華街駅で外に出た。改札を出て5出口から眩しい外に出ると、直ぐ左手にお洒落な元町のメインストリートが伸びていた。

そんな途中の路地を入って行けば、横浜外国人墓地の側道を少し進んだ所にある階段を降りて住宅街が奥に見える一角にこちらがあった。

開店数分前でまだシャッターが降りたままだったが、そんな店頭には自転車が停めてあったので、店主が中で準備に勤しんでいる事が理解できた。

それでも飲料自販機に補充をしているお兄さんが居たので確認するとよく判らない素振りだったが、それを見ていた階段寄りにおられた周辺に居住する方がまもなくシャッターが開く事を教えてくれた。

少し離れてちょっとだけ周辺を散策している内に開店したようで、階段の場所と入口付近にはラーメンと文字が入った赤い布切れが掛けられて営業が始まった事を周辺に知らせていた。

入店すると友達同志みたいな周辺の奥さん二人が既にカウンター席の隅に腰を降ろしていて、その反対側の隅の椅子に私も腰を降ろして立て札メニューから叉焼メンをお願いした。

加賀料理組合参加店とある掛け札が店内にあったので、旧国名の加賀から北陸・金沢辺りのご出身なのかお聞きして見ると、この周辺の旧地名が加賀町らしくその飲食店加盟店の証しのようなものだった。程なく到着。

その頃には後続客がバラバラと続いて、かなり盛況な店内となっていた。それではと行かせて貰えば、何とも言えない美味しさを感じる事ができるもの。強いうま味をわざと出さないようにした中に、きらめくこだわりが随所に感じられる良さが在った。

そのスープは余分な脂を極力取り除いた鶏がらベースを感じるもので、それゆえにさっぱりとした味わいだが奥行きのある美味しさがたまらないものと言えた。

食紅がついたこれぞ本格チャーシューと言える焼いた肉の香ばしい旨みが、そんなスープと加水低めで打ち立てっぽい感じの中細ちぢれ麺に絡んで来た。

そしてその豚肉の美味しさは鶏ガラベースのスープだけに、特にクローズアップされてその良さをしみじみと表出させていた。気がつけば完食。

こうしたアプローチを持つラーメンは近年少なくなって来たが、ラーメン発祥の地の中華街に近い元町辺りにあるのが嬉しかった。

周辺には元町ショッピングストリートがあり、様々な老舗店や人気店が軒を連ねている。今月下旬の30日の日曜日には、そこで恒例の元町ハロウィンと言うイベントが行われる予定らしい。

また現在配給されている宮崎アニメ映画「コクリコ坂から」の舞台は、この周辺の景色や建物が使われていると言う。

例えばカルチェラタンは山手西洋館の一つの外交官の家が参考になっているのだそう。そうした観光目的で訪れるのも面白い事だろう。

いや、かなり途轍もなく素敵な美味しいラーメンだった。さりげなく美味ありき。

(左フォト) 叉焼メン/店舗外観/店舗周辺 (2011.10.13) ※当日次店はこちら


 下前商店 (しもまえしょうてん)

 住所:神奈川県横浜市中区元町1-54-1リブレ元町U1階  TEL045-662-6588

 定休日:月曜日  営業時間:11:30〜17:00LO ※材料なくなり次第終了

 アクセス:みなとみらい線元町・中華街駅下車。5出口を出たら左手へ進みGAP手前を左折。
       横浜外国人墓地を左手に更に進んで程ない右手の階段を降りてちょっと歩いた左側。



   2011.10.13 今月下旬には元町ハロウィンが開催される。    2011.10.13 周辺には様々な観光地が点在する。