決定版!新横浜ラーメン博物館ウェブガイド2010 U ※旧2010年版はこちら



ここはラミューズメント・ミュージアム。


そこかしこには、ナルトの模様が見受けられる。


「ラーメンと夕焼けの街へようこそ !!」に迎えられる。

 










また本八幡から総武線緩行電車に乗り込んで、小岩の手前辺りでふと都内の遥かに望む青空を見上げれば、そこには順調に行けば来年末竣工予定の東京スカイツリーが眺望出来た、六月初日の休日火曜日の午前中だった。

墨田区押上に建設中の電波塔で完成すれば634mの高さを誇り、最上階が168階と言うブルジュ・ハリファよりは低いが屋上はほぼ変わらない636mの高さで、こちらは世界一高い自立塔となる。

そんな東京スカイツリーが世界一の塔であれば、新横浜ラーメン博物館は日本に根付いたラーメン文化を後世に残す金字塔であり、過去から現在に至るまで国内で愛されている多くの名店と呼ばれる人気ラーメン店が館内で営業して来たし営業している。今回そんなラー博に、また新たな店舗がオープンするそう。

埼玉県川越市で2000年後半に地元製麺所ひかり食品を実家に持つ兄弟のラーメン店である、「頑者」「ラーメン光」が相次いで開業したその長男である前者のラーメン店で、そのオープン前日試食レセプションに参加出来る機会があったので某氏にその権利をお願いして頂いた次第だった。ちなみに最近はご兄弟が連携して営業しているらしい。

ここ数年都内で流行ったのが魚粉を多めに投入した魚介豚骨味の極太麺によるつけめんで、その火付け役は五年前に開業した六厘舎と言われている。

しかしそちらよりさらに五年前に創業して、そのシフトのつけめんを提供していたのが頑者さんであるそう。言わば魚粉魚介豚骨極太麺のパイオニアだ。

本店ではラーメンも提供しているが、今回ラー博では初のつけめん専門店となるらしい。これは都内に見るつけめん専門店でも同じパターンを採用している例が多く、どちらか一方にしないと厨房が大変忙しくなってしまう為である。

そんなわけで、秋葉原で京浜東北線、東神奈川で横浜線に夫々乗り換え、またラーメンの殿堂・新横浜ラーメン博物館へやって来た。

周辺は初夏の穏やかな陽射しが降り注いで、そよ風が街路樹を軽く揺らしていた。

入り口で名前を告げて招待客扱いで入場。ハンドルネームを受付でお姉さんに告げた時は、ちょっと恥ずかしかったが向こうも手慣れた表情でこなしていた。他のラーメン店にも入って良いか確認もしていた。

早めに来て長い行列ができる気配があれば直ぐその店頭に行く所だったが、取り越し苦労だったようで気配のケの字もなく、しばらくのあいだ1階のお土産コーナーをぶらついて、つい財布の紐が緩んでナルトとチャルメラのストラップ等を買ってしまった。

そうこうしている内に試食会スタートの正午も近くなって店先へ行くと、つい先程もすれ違って御挨拶した、氏の枠で入場できたその某氏が他の方々とおられ、こうした場所でかなりの確率でお会いする柏のご隠居もおられ、思いついて発した挨拶言葉は「奇遇ですねえ」だった。

まもなく自然に列が形成され、先頭が券売機経由で吸い込まれて行った。立っていた位置が良かったようで列の七番目となり、ちなみにご隠居は六番目であった。

券売機では自由につけめんメニューが選べるスタイルになっていた。少し前のラーメン本でこちらの辛つけめんが好評だった事が紹介されていて、今回どうせならとそちらを選んだ私だったが、皆さんもそれを選んだ方が多かったようであった。程なく到着。

なるほど在り来りでない赤いラー油が浮く辛そうなつけめんで、定かでないがラー油は自家製のような面持ちだった。つけ汁から迸る香りが半端なく魅かれるものがあった。また極太麺が実に歯切れ良く弾力の良いもので、幅の広いゆるぎない王道感さえもそこで感じられた。

なるほど半端ないと言えば確かに魚粉も半端ない量が投入されており、口にしてもやはり大崎某店が浮かんだが、出汁自体や食材のバランスは随所に差異が感じられたものだった。

お隣りがちょうど某氏となってデフォルトの汁と私のラー油入り汁を一時だけ交換してそちらも口にさせて貰ったが、魚介感が強まった雰囲気のあるラー油入りに対して、王道にして繊細な一面が力強ささえも一緒に来る程ぐっと目の前に手繰り寄せられた感があってその分感動具合も良かった。

スープ割りもやはりなかなかで、それはそれは気がつけば完食だった。

おそらく企画営業店を除けば創業して10年は一番早いこちらで、調べると今までで一番若かったお店は昭和63年(1988年)創業の家系人気店である六角家。

今回1994年にオープンしたラー博よりも若いお店の出店となる。それだけに異例な気もしたが、実際口にして舌に刻み付けて見れば納得のこちらであった。

さてそんなこちらを出て、せっかくここまで来たのだしともう一軒入る事にした。再訪したい店舗ばかりだし未訪も名店ばかりだしと悩んだ末、入店したのが井手系総本山和歌山中華そばの井手商店さんであった。

昭和27年屋台から始まった和歌山市内のラーメン店で、昭和43年から店舗を構えて営業を始めたらしい。以前は和歌山の中華そばと言えば澄んだ醤油スープの車庫前系が主流だったそう。

こちらも当初はそちらの系統を提供していたらしい。しかし昭和53年頃から現在のような濁ったスープに変化したそうで、以来井手商店系和歌山中華そばの元祖として営業しているこちらだそう。

平成10年10月から出店して翌年の5月で一旦ラー博を卒業したが、平成15年3月に同館初の再出店のお店として再スタートして現在に至っているそう。

本日は平日で韓国人らしきアジア系観光客の団体さんがこむらさきさんに集中していて、なぜか井手商店さんに流れるアジア系観光客の方はおられず入り易かったのもあった。

券売機で特製中華そばに、和歌山中華そばのお供の早寿司のボタンも連打。そんな空いた店内へ入ると、単身客と言う事でカウンター席に促されてそこに腰掛けた。

直ぐに鯖の押し寿司である早寿司がやって来て頬張れば、これがさっぱりしてとても美味しかった。和歌山中華そばと言えば、関東近郊で何度となく経験して来た味。程なく到着。

ラーメン店と言うと一大勢力で何店舗も経営するお店から、裾野を広げる事なく頑なに本店だけで営業する2タイプに大きく分けられると思う。

明日から営業を開始する頑者さんも近くに弟さんが営業する一店があるものの後者と言えて、こちらもまた修行して巣立って行った何人もの店主もまた別経営でやはり後者側。

口にして見ればそんな信念が手に取るように見えて来るもので、しばしばそれが実に面白いものだと考えながら愉しむ事がある。今日もそんな事を思い浮かべながら口にしていた。

時間差のある炊いた豚骨スープを合わせるスープだそうで、コク良くうま味がじわんと来て醤油がやや前に来る独特さが好きになれた、そんな美味し和歌山中華そばであった。これまた気がつけば完食だった。

そこを出てまた頑者に立ち寄って見ると試食レセプションの入場客がピークを迎えており、その店先には多くの関係者と招待客でごったがえしていた。明日から本営業が始まる、そんな頑者さんの前日の店頭であった。


(左フォト) 頑者の辛つけめんと店頭/井手商店の特製中華そばと早寿司と店頭 (2010.06.01)


 新横浜ラーメン博物館 詳細 ※公式サイトはこちら。 ★以下は平成22年6月現在の内容です。

 住 所:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21  休館日:12/31〜1/1

 最寄駅:JR横浜線・新幹線 新横浜駅徒歩5分。横浜市営地下鉄 新横浜駅8番出口徒歩1分。

 〔JR新幹線・横浜線 新横浜駅北口からのアクセス〕

 スカイウォークに出て日産スタジアムへ向かうように、案内板の指示に従って階段を降りる。地面に
 降りたら前方の道を進んで行き、二つ目の十字路を右折して次の左路地を入り進んだ左側にあり。

 入場料:大人(中学生以上)300円・小学生・60歳以上100円 ※小学生未満無料 ※3カ月パス大人500円

 営業時間:開館〜平日11:00・土日祭日10:30/最終入場21:00〜23:00の間で変動あり。

 ※183台収容可の駐車場あり。

 【東京駅からの電車アクセス】

 東京→[JR京浜東北線]→東神奈川→[JR横浜線]→新横浜  または

 東京→[JR新幹線・品川寄り自由席840円]→新横浜

  



ラーメン店の待ち時間の表示板がある。


この右下に行けば、落ち着ける場所あり。


街頭テレビもあるレトロな雰囲気が満載の館内。



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