名物屋 神奈川・黄金黄金町





手がかじかむほどに冷え込んで、一面青空が広がり目映い陽射しが燦々と注いでいた、十二月師走も下旬となって来た冬らしい週末土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、冷え込みがやわらいでいたそんな午後八時過ぎだった。

昨日は黄金町某店を訪れて、その帰り道初音町交差点を右折して駅に戻ろうとすると、横断歩道の向こうに黄色いビニールシートに赤い文字でラーメンと表記されたラーメン店が前方に現われて目が釘付けされてしまった。

その何とも言い難い素晴らしい風情に、さっそくネットで調べるなどして、その情報を収集。夜のみ営業する周辺のかなりの人気店であることが判った。

昨秋は店主不調で、数ヶ月も臨時休業だったらしい。チャーシューが、かなりいいそうだ。これは絶対こちらでチャーシューメンを食したいとなって、仕事帰り連日京急電車に乗って黄金町へやって来た。

駅からほどない初音町交差点で営業するこちらで、その店頭に立つとさすが周辺の人気店だけに満員の店内で、寒空の下で常連さんらしき方が一人外で席が空くのを待っていた。

その後ろに着いて待っていると、駅前近くの交差点で県道218号線の平戸桜木道路に面した場所もあってか、クルマの行き来も人通りも絶えない店頭周辺だった。

ふと見ると「食べログ話題の店」と記されたシールが、何とも自然な面持ちの雰囲気で入口のドアに貼られていた。

しばらくすると、先客三人連れの方が精算を済ませて帰って行き、その方々をやり過ごした後で前の人と一緒に店内へ入って行った。

すると一番奥のカウンター席が三席空いており、前の方が手前に腰掛けたので店主とその奥さんが傍におられる一番奥の席に腰を下ろした。

壁面には提供メニューがずらりと並んでいて、そこから予定通りチャーシューメンをお願いした。店主は寡黙な方で、もくもくとラーメンを作っていた。

目の前におられる店主の奥さんに、開業してどれほど経つのかさりげなくお聞きすると、今年で45年経つことを教えてくれた。すると1968年の昭和43年頃に創業したこちらであろう。

何気なく店主が切るチャーシューが、あり得ない位の厚さに思わず絶句するしかなかった。程なく到着。それではと行かせて貰えば、なんたる絶大に素晴らしい味わいのチャーシューメンなことか。

細かく刻んだような揚げネギが入る清湯醤油スープに、中太平打ち手もみ縮れ麺の妙なる素敵なコシとその喉越し。シナチクの風情の良さと言ったらなかった。

そして圧巻は、もちろん分厚いチャーシュー。子供の頬のように赤みが残る半レア状で、その厚さだけに喰いちぎるようにしてそのチャーシューを愉しんだ。

ネットによれば生姜テイストの豚骨ベースらしいが、チャーシューがたっぷりと入っていた所為なのだろうか、香味野菜はあまり感じられず鶏ガラ豚ガラの優しい味わいと言う風合いに感じられた。

気がつけば完食。麺は以前自家製だったそうだが、現在の麺は製麺所から取り寄せたものを使用しているそう。年内は28日まで営業して、年明けは7日から始まるらしい。

泣けるチャーシューメンとは、このこと。いや、かなりとんでもなく途轍もなく何処までも果てなく水平線の彼方までなんとも実に素敵で良かった。

(左フォト) チャーシューメン/店頭/黄金町駅ホーム (2013.12.21)


 ラーメン 名物屋 (メイブツヤ)

 住所:神奈川県横浜市中区初音町3-63  TEL非公開

 定休日:日曜・祝日  営業時間:19:00〜24:00

 アクセス:京浜急行本線黄金町駅下車。改札前の道路を左手に出て進み程ない初音町交差点の
       右手の横断歩道を渡った場所にあり。



最寄り駅は京浜急行本線黄金町駅ですぐそば。

初音町交差点にある界隈の人気ラーメン店。

店内の壁面上にあったメニュー表。