ラーメン二郎 神奈川・横浜長者町





北風が街往く人々を震え上がらせて、青空では白い雲が程ない時間で幾重にも形を変えていた、そんな寒さひとしおの十二月師走半ば休日月曜日だった。

昨日も触れたように先週二度ほどこちらの店頭にやって来た。しかし一度目は臨時早上がりで夜風が横切るだけの暗い店頭が待っていた。

リベンジとばかり数日後にまた店頭に立てば、今度は30人を超える長蛇の行列に遠距離通勤しているだけに諦めるしかなかった。

しばらく前なら青葉や斑鳩の模倣系のラーメンが一世を風靡したものだが、今やその流れは完全にラーメン二郎におよんでいて、本家では系列店に許可証を掲示させる等してその対策に追われる程となってしまったようだ。

しかしそんな二郎系が出来れば出来るほど、本家は隆盛を極めている結果が生じており、実際に支店がこの10年でかなりオープンしているが殆どの支店が行列店となってこちらのように繁盛している。

そこで一昨日の夜は二郎が駄目なら二郎系があるさとばかりに、横浜駅周辺で営業する店でそちらを愉しませて貰ったが、むしろ余計に二郎に思いを馳せる結果となってしまった。なるほど。

そんなわけで寒風吹き荒ぶ本日なら、行列もさぞかし少なかろうと甘い考えを腹に携えて出掛けることにした。と言うわけで本日もまた横浜へ来て、市営地下鉄電車を利用してその店頭へ到着した。

今回の考えは甘くなかったようで、平日の月曜日も手伝ったのかほぼ10人弱程度しか並んでおらず胸を撫で下ろす思いを胸にその後ろへ着いた。幸い北風もその勢いが収まって来た。

近くに在住する常連さんばかりなのだろう、10分もかからずに店舗前の列の人となって、お店の方の大小の確認に誰もが小と応えてそれに続いた。

券売機では小ぶたを選ぶと、以前は無かったネギのボタンがあり、ネギ好きな私だけにほぼ無意識の中でそのボタンも味つけ玉子と共に連打していた。昨年の後半辺りから、始まったところだろうか。

ふと上を見上げると店主の趣味なのだろうか、ディープ系と言えるようなリアリティあるメカロボットのフィギュアが置かれていた。

外の列に戻ってその列に並ぶ人が全員チケットを買い終えたころ、先頭の四人が店先に促されてそこに私も居た。しっかり詰める旨指示を受けている内に先客が帰って行き、列先頭の人が入店して行き私も冷水をコップに汲んでからそれに続いた。

肩と肩がぶつかるほど狭い店内。ニンニクの確認がまもなくあり、ニンニク少なめのヤサイアブラカラメでお願いした。程なく到着。

横浜中華街名店のねぎそばに見るような細切りでしんなりとしたネギが、ヤサイの上にこれでもかとばかりに乗っており、二郎らしい豚肉がこれぞと言う風情で何とも美味そうな顔して横たわっていた。さすが横浜中華街に一番近いラーメン二郎横浜関内店と言えた。

それではと行かせて貰えばネギの風情もこよなく素敵で、さっくり愉しめる太麺がまた絶妙なもの。豚肉がやはりかなりの量が入っており、食べても食べても泉が湧くように現われて素敵な光景だった。

それは麺や野菜もまた同じと言えてなかなか減らず、それでも我武者羅にかっ喰らっている内に気がつけば完食だった。それにしてもネギは絶大に良かった。

いや、かなり果てなく途轍もなく実に素晴らしかった、何処までもとんでもなく何とも意気揚々としていてめちゃくちゃ良かった。

(左フォト) 小ぶた+ネギ/店舗遠景/店頭 (2013.12.16)


 ラーメン 二郎 横浜関内店

 住所:神奈川県横浜市中区長者町6-94 定休日:水曜日 営業時間:11:00〜14:30/18:00〜22:00

 アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン伊勢佐木長者町駅出口6A下車。外に出たら前の道路を
       左手に進んで行き、長者町五丁目交差点を横断歩道を渡ってから左手へ歩いて行った
       右側。手前左手の行列にの後ろへ並ぶ。



最寄駅はブルーライン伊勢佐木長者町駅。

最近になって、なんとネギのボタンが増えていた。

ディープなリアリティあるメカロボットのフィギュア。






透き通ったシルクを通して見るように、白んでいた青空から淡い陽射しが注ぐ、幾分寒さが和らいでいた1月下旬の休日金曜日だった。

都内に多く点在するラーメン二郎だが、神奈川県内でも何店舗か営業しており、とりわけこちらの横浜関内店はいつも長い行列が店先から伸びる超人気店らしくいつか行こうと思って気になっていた。

2004年11月10日にオープンしたお店で、都内神田神保町店とほぼ同時期に出来たラーメン二郎の支店だ。そんなわけで今日もまた、横須賀線直通快速電車に乗って横浜へやって来た。

JR改札を出て西口のダイヤモンド地下街を経由して横浜市営地下鉄ブルーラインの改札を抜け、その電車へ乗り換え伊勢佐木長者町に降り立った。

界隈は昭和48年まで吉田川・新吉田川が流れていた地域で、現在では埋め立てられてしまったものの阪東橋など橋が付く交差点がありその名残りを留めている。横浜市交通局の伊勢佐木長者町駅には、そんな橋に使用されていた銘板がコンコースの壁に何枚も貼られて紹介されていた。

市の中心地から数駅も乗ると地味な住宅地やニュータウンが隣接する駅だったりするが、上へ上がって外に出ればそこは横浜もあって何処か活気さえも感じられる周辺だった。そこから数分歩いた片側2車線の道路の商店街らしき一角にこちらがあった。

その道路は国道のようで、その数字を見ると何と慣れ親しんだ国道16号。柏市・千葉市・木更津市を経由するが、そう言えば起点・終点とも横浜市西区高島町交差点なのだ。

店頭より先の交差点から横断歩道を渡って店先に立つと数人しかおらず、さて行列はこの程度なのだろうかと思いつつその辺りを見回す。すると2m離れた場所に、遥か先まで続く行列を視認して愕然とするしかなかった。

ざっくり数えて並ぶと、およそ24〜25人の後ろとなった平日金曜日の午前11時30分頃だった。これは結構待つのだろうか? と思えば、店主の対応力にかなり素晴らしいスキルがあるらしく、あれよあれよと行列が詰まって行った。

行列もまもなく先頭近くと言う頃、盛りが小か大かの確認があり小とお伝えした。数人に確認し終えると、その人だけ券売機でチケットを購入するよう促して持ち場に戻って行った。

それを受けて後ろの人に断りながら、券売機で小ぶた(豚5枚)に味つけ玉子のチケットを購入。ニラキムチや粉チーズのトッピングもあったが今回はパスしてみた。ついでに店頭のソフトドリンクの自販機で黒烏龍茶の小型ペットも買ってから行列に戻った。

しばししてから店頭の先頭となって、さらに店先入口の方へ移動。冷水器の前で少し待ってから、先客一人を見送ってその席へ腰掛け、カウンタトップにプレート2枚を置いてオーダーを待った。

ふと見上げれば筆でしたためられたラーメン二郎の社訓があり、ちょうど私の上は大きな文字でニンニク入れますかで締められた位置だった。到着直前にニンニクの確認が来たので、ニンニクヤサイアブラカラメと唱えると、まもなくラーメンがカウンタトップに置かれて慎重にそれを下へ降ろした。

いやいやいや、これはなるほどと唸りたくなるほどのビジュアルだ。結局並んでラーメンが到着するまで38分程を要した。アブラも悩ましい垂れ方がタマらないもの。

それではと行かせて貰えば、もう美味い美味い美味い美味い美味い美味い。思わず久々に美味い連呼の表現を今回だけ解禁してしまった。野菜はシナる柔らかさと、アクの少ない上質感。二郎と言えば自家製麺だが、その比較的太い平ストレートの麺は二郎にしてはコシのあるもの。

煮豚チャーシューが超絶に良かった。また二郎アブラはアブラーでは無い私だけにこれ位がちょうど良く、とは言えカネシ醤油の酸味がおぼつかない程で、乗じてそのコクのさざ波が寄せては返す美味しさだった。

味つけ玉子もいい感じで、ヤサイにトータルの量もほぼ三田・神保町・松戸駅前などと遜色ないもので実に美味しかった。ちなみに隣りの方が口にしていた、汁なしが気になるところだった。

その昔の良き時代から中国料理店にある千円を越える高級食材を乗せたラーメンにニーズがあったように、平成低迷時代の現代はラーメン二郎のようなラーメンに大きなニーズがあるのだろうと思う。

後半になってから卓上にあったコショウや一味唐辛子などで味変も楽しませて貰い、気がつけば完食。いや、とんでもなく果てしなくかなりとても良かった。

(左フォト) 小ぶた+味付玉子/社訓/店先 (2012.01.27)