イツワ製麺所食堂 神奈川・東神奈川





立春を過ぎて青空から陽射しが燦々と降り注ぐものの、寒気が流入しているせいか冷え込んでいた2月中旬祭日の土曜日。仕事が終わって外に出れば、今夜も穏やかな午後8時過ぎだった。

昨日こちらを訪れて午後8時半までに入店すれば大丈夫とお聞きしたが、それでも間に合うか微妙な時間ではあった。

しかし気になるラーメンがあったこともあり、ともあれさっそく試しに会社帰り立ち寄って見ることにした。そんなわけで、連日こちらへやって来た次第だった。

店頭に到着して腕時計を目にすれば午後8時26分で、やはりギリギリとなってしまったが営業中の札に思わず安堵の息をついた。

入店して券売機の前に立ち、気になっていた「天然こだわり味噌ラーメン」を選択。「天然」に「こだわり」が付くのだから、フリークからすればたまらない表現と言えた。

チケットを手にして振り返り厨房の方に手渡すと、太麺か細麺の確認を受けたので、味噌ラーメンだけにまた太麺でお願いした私だった。

昨日より道路寄りのカウンター席へ腰掛けると塩のバリエーションが若干違っていて、この席の前には大韓民国産の竹塩と淡路島の藻塩が新たに見受けられた。

閉店近い事もあって、人は少なかった。麺が上げられるともうすぐだ。厨房を見ていると上げた麺を、湯切りするメカがあるらしくそこに麺が入れられた。

すると低い唸り音がしたかと思うと、湯切りが終わったらしくそこから上げられてドンブリに投入された。細麺ほど湯切りで残った水分が影響を受けやすいだけに嬉しい対応だと思った。程なく到着。

比較的大きなドンブリに入ってやって来た。見るからにこだわりを感じるビジュアルだ。ミンチ状の背脂が浮かんでいた気がしたが、そうコテコテした感じでもなかっただけに違ったのだろうか。

それではと行かせて貰えば、まずエスニックな風味が来るもの。アジアの香辛料で名前が出て来なかった。その後から日本らしい赤味噌テイストの風味がやって来た。

唯一無二としては完璧と言える味わいであり、不思議とそこから王道感さえ感じられる良さがあった。本店で製麺されているらしい麺がやはりとんでもなく素晴らしかった。

チャーシューもなんとなく独特感があったものの実に良かった。メンマ代わりなのかタケノコが入ってこれまた美味しかった。

こちらは無化調無添加で野菜もなるべく無農薬野菜を利用するこだわりがあるようで、そんな案内が頭上にあるのを見つけた。気がつけば完食。いや、途徹もなく、かなり良かった。


(左フォト) 天然こだわり味噌ラーメン/同拡大画像 (2012.02.11)









ふくらむ気持ちが果てて行くように青い空はやや白みながらも、徐々に活気を帯びてゆく街角へ淡い陽射しを注がせていた、そんな2月前半の休日金曜日だった。

時に近年新店が数多くオープンしているが、各店ともあの手この手を使って入店客アップを図っている昨今であったりすると思う。

そんな中において2005年4月にオープンした、北久里浜駅周辺で営業しているこちらの本店は隠れ家のようにかなり目立たない店舗らしいが、美味しさもあって逆に話題をさらって人気を誇っているそう。

本来ならそちらへ訪問したいところだが、三浦半島の突端付近として躊躇していた。そしてしばらく前にこちらの支店の存在を知ったが、閉店時間が早めのようで仕事帰りは厳しそうだった。

そんなわけで休日を利用して、本日こそとして出掛けた次第であった。また横須賀線電車で、横浜へ向かう。今日もいい天気だ。

そんな電車の車内で、どうせだから本店まで行ってしまうか?とも考えたが、今回は何故だかその気になれず、やはり東神奈川店でいこうとなった。

京浜東北線電車に乗り換え、最寄り駅の東神奈川に降り立ちこちらへ向かった。およそ5分ほどの道のりでまもなくこちらだ。本店が隠れ家なら、支店も判り辛い店構えなのだろうか。

おぼしき場所まで辿り着くと、支店のこちらはさすがにそんなことは無かった。しかし本店の考え方は波及されている感じで、ノボリや派手なビジュアルインフォは置かれていなかった。

さっそく中へ入って行くと目の前に券売機があり、独特な持ち味があると言うつけめん目的で来たのでそのボタンを探せば、イツワつけ麺がそれなのだろうとして選んだ。

券売機にはつけ麺のみ麺量同一料金となっていて、200g・250g・300gから選べるそうで、チケットを手渡す際にそこはもちろん300gでお願いした。

どこかで太麺と細麺が選べるとか知ったが、確認すると通常で太い方の麺となるらしい。ランチタイムのいい時間もあって、後続が続き盛況な店内。

既に閉店してしまった塩や@横須賀や一喜@三浦海岸などと関連のあるこちらだそう。東神奈川店は2009年11月22日にオープンしたらしい。

カウンターには5種類の塩が、自由に利用出来るらしく、専用のラックに収まっていた。その中でアメリカ合衆国産らしい、粉砕岩塩で甘味塩のジュラシックソルトなる塩が目立っていた。

その他にはお馴染みフランス産ゲランドの塩にボリビア産太古の湖の塩、さらにベトナム産カンホアの塩にチベット産ガンダーラ岩塩なる塩が置かれていた。程なく到着。

具材は別椀にまとめられており、汁と麺の器を合わせて三つの容器に分けられてやって来た。具材にはモヤシとタケノコ等が見受けられた。

なお麺は太麺と聞かされたが、どちらかと言えば中細麺と言えるくらいだったが、こちらでは充分に太い麺なのだそう。

日本はラーメンの麺の太さが、西に行くほど細くなって、東へ行くほど逆に太くなる。それだけに店主は未確認だが、西日本ご出身なのかも知れない。

それではと行かせて貰えば、これが絶え間無くうま味迸る、鮮烈に美味と言い切れる味わい。麺が逸品そのもので、また素晴らしかった。

後半になってから具材を汁に投入してそのシフトを楽しみつつ、塩気が薄くなったのを受けて太古の湖の塩・ガンダーラ岩塩・ジュラシックソルトと入れてその違いを楽しませて貰った。

酸味は強いことも無くむしろ引き下がっており、塩気はやや前に来ているものの、全く以て厭味になっていないもの。ジュラシックソルトはかなり個性があったが、その持ち味はなかなかと言えた。

あらかじめキュウスの容器にスープが来ていて、それをつけ汁に入れてスープ割りを楽しめば、これがまた実に良かった。

こうして考えて見ると近年のラーメンブームは、ラーメンスープの種類の多彩さだけではなく、こうしたつけめんやあぶらそば等の普遍的な面があるからこそなのだろうと思う。

気がつけば完食。味噌・正油・しおのラーメンが気になるところ。思わず帰りがけに閉店時間近くに来ても大丈夫かお聞きすると、スープ切れ等の二次的な要素が無ければ問題ないそう。

いや、かなり実に凄くとんでもなかった、美味しイツワつけ麺だった。


(左フォト) イツワつけ麺300g(汁・具・麺)/5種の塩/店舗外観 (2012.02.10)


 イツワ製麺所食堂 東神奈川店

 つけめん麺量:200g/250g/300g(同一料金) ※ラーメンの通常麺量は200g

 住所:神奈川県横浜市神奈川区二ツ谷町6-1  TEL045-314-8120

 定休日:月曜日・第3火曜日  営業時間:11:30〜15:00/17:00〜20:30LO

 アクセス:JR京浜東北線東神奈川駅西口下車。第二京浜を渡って右手の階段を降り、線路沿いの
       通りを横浜方面へ進んで行く。200mほど先の小料理福一と看板がある雑貨店手前の右
       路地を入る。二つ目の十字路を左折して程ない右側にあり。



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