らぁ麺屋 飯田商店 神奈川・湯河原





やや不安定な雲行きの午前中ながら、まとまった雨の予報も出ておらず時折り微かな淡い陽射しが注いでいた、朝方だけ昨日までの暖かさでも無くなって涼しさがまた秋を加速させていた10月後半の休日火曜日だった。

横浜が勤務地となって神奈川県がグッと身近に感じるようになった。千葉には千葉の話題店があるように、神奈川には神奈川の話題店があるようで、そんな一店のこちらが少し前から気になっていただけに今回遠方ながら出掛ける事にした。

そんなわけで総武線快速電車で東京まで乗って、地上ホームから出る始発の普通・伊東行きに乗車。横浜までは既にある程度慣れた車窓だが、そこを越えれば見慣れない風景に旅行モードへスイッチが入った。

中高生の頃は鉄道マニアだっただけに小田原辺りまではよく出掛けたもので、電車を撮影したり駅のスタンプを押印したり出札口で入場券を買ったりしたものだ。その頃の車窓はさすが既によく覚えていないが、こうして新しい街並みを見ると、さぞかし変わったのだろうと思えた。

平塚では後発の快速アクティー熱海行きが先行すると車内アナウンスがあり、それならばと乗り換えてその頃になると青空も見えて陽射しの勢いが増していた。電車が国府津にさしかかると山も身近となって、大海原も見えて来て旅情さえ沸いて来た。

千葉の内房の方へ出掛けても、不思議と旅情と言う気持ちにならないのは何故だろう。県内の遠方は旅情と言うよりは、慕情の気持ちが出て来るからだろうか。根府川辺りになると、波打ち際を電車が快走。雑草が生い茂るローカルなプラットホームに更なる旅情が交錯した。

トンネルを潜る数が増える頃湯河原駅に到着した。緩やかな下り坂のバス通りをひたすら下りて行く。途中こちらの店主が運営する、もう一つのラーメン店であるラーメンガキ大将の湯河原店があった。ラーメンチェーンのFC店らしく、関東近郊や、なんと千葉県内にも直営店を入れて7店もあるらしいが今回初めて知った店名だった。

さらに歩いて住宅街へ入り、駅からおよそ10分程歩くとこちらがあった。店先には椅子が設けられていたが、店内に若干だけ空き席があったので直ぐ入店してそこへ腰を降ろした。メニューから、醤油らぁ麺をオーダー。後続客がそれに味玉も注文していて、見ると壁に味玉100円の貼紙を見つけて私もそれをお願いした。前精算方式らしく先に合計800円を支払った。

醤油らぁ麺の他に、ニボっちゃんと言う煮干しラーメンと、つけ麺の三つのラインナップ。寿雀卵のTKG(たまごかけごはん)や、比内地鶏のバター醤油ごはんなるサブメニューもあった。奥にある厨房の出入り口に「あきらめねぇよ!! 」と書かれた暖簾があるのかと思ったら、それはタオルらしく東北復興支援として販売しているものらしかった。1枚500円らしい。程なく到着。

町田のロックンロールワンの嶋碕店主に教わったラーメンだそうで、見た目にもそんなオーラが沸々と感じられた。それではと行かせて貰えばそこはやはり無化調らしく、なかなかの主義主張が感じられる味わい深い美味しさ。

比内地鶏の丸鶏とガラを、純粋に極めて近い濾過された逆浸透膜水で炊いたスープだそうで、比内地鶏から出た黄色い鶏油は雌ゆえに鶏油独特の味が無くその分スープを艶やかにしていた。ひと口目の第一印象は関東雑煮風にも感じ取れたが、食べ進めて行く内その奥深さに感嘆する素晴らしさ。群馬県産濃口醤油をベースに、3種の生醤油を利用しているらしいカエシがまた良かった。

細ストレートの麺は、北海道産・岩手県産・群馬県産・神奈川県産湘南小麦等を石臼挽きした全粒粉らしく、内モンゴル産天然由来のカン水を利用しているらしい。

鶏油もあってかツルツルと来るその喉越しがたまらなかった。味玉も勿論良かったが、低温圧力真空調理された鶏ムネ肉と豚バラ肉のチャーシューも圧巻だった。気がつけば完食。この頃になると店先の椅子に待ち客が座って、先客が帰るのを待っていた。いや、かなり素敵ならーめんで、スペシャルに良かった。美味なり。

(左フォト) 醤油らぁ麺+味玉/店内インフォ/店舗外観 (2011.10.18)


 らぁ麺屋 飯田商店

 住所:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-12-14  ※公式サイトはこちら

 TEL0465-62-4147  定休日:月曜日  営業時間:11:00〜15:00(食材終了時閉店)

 アクセス:JR東海道本線湯河原駅下車。ロータリー前の通りを左手にずっと進んで行き、その通り
       の右手にある湯河原郵便局を越えて、そこから二つの信号を越えた後の右路地を入り、
       しばらく歩いて行くと右路地沿いに営業しているこちらが見える。徒歩およそ10分。



  2011.10.18 熱海一つ手前の湯河原駅から徒歩およそ10分。   2011.10.18 途中に店主が営業する、もう一つのラーメン店あり。



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