中華料理 第一亭
神奈川・横浜日ノ出町





薄暗い雲が行き交うものの陽射しも時折り注いで、午後から晴れ渡る予報も出て、やや強い北風が冷え込みを助長していた祭日明け早春の二月如月中旬水曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、穏やかに冷え込んでいたそんな午後八時過ぎだった。

既に放送を終えてしまった人気TVドラマ「孤独のグルメ Season3」で紹介されたこちらのようで、ホルモン料理が人気の中華店らしく今夜こそとなって仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけでまた京急電車に乗って日ノ出町駅に降り立つ。駅周辺の日ノ出町交差点を右斜めに渡って行き、伊勢佐木長者町駅方面へ進む。

大岡川が前方に見える頃、二つ手前の左路地を入って行く。すると駅からそう遠くない界隈に、風情も良くこちらが佇んでいた。店頭にはホルモンの文字が躍り、左手にはサンプルショーケースがあった。

そして「味自慢中華料理」と刻まれた赤い暖簾が大岡川からそよぐ夜風に軽く揺れて、こちらも弧を描いた細い金属の棒に垂れていた。その弧は今まで見た中で、一番緩やかなカーブだった。

かなりの人気店らしく行列覚悟で来たが、タイミングが良かったのか一時ほどではなくなったのかそこそこに盛況な店内が広がっていた。

左手に厨房があって右手に客席があり、多くの先客がなるほどホルモン料理に舌鼓を打っている最中だった。厨房前のカウンター席に促されてそこへ腰掛けた。

せっかくだからホルモン炒めも一緒にとも考えて来たが、お店の方とやり取りしてから注文したのはタンメンとチャーハンだった。

豚足、豚頭肉のカシラ、豚舌のタン、豚胃のチート等があり、豚足うま煮や豚胃うま煮にホルモン炒めと多くの人気メニューが壁面に列記されていた。

麺メニューも多彩に用意されているこちらで、 サンマーメンやワンタンメンに、えびそばやねぎそばなどがあった。ちなみにこちらでは壁面のメニューには無い、麺をニンニク醤油で和えた、賄い料理から生まれたらしいパタンなる人気メニューもあった。

ふと見ると定食評論家で知られるエッセイストの今柊二氏が地元新聞に寄稿しているようなその文章の切り抜きがクリアケースに大事に入れられ置いてあった。

さりげなく近くの方に開業してどれほど経つのか、お聞きして見ると昭和34年創業のこちらだそう。

ホルモン炒めが行き交う中華店だけに、来るまではもっと居酒屋色の強いイメージの店内を想像していたが、いざ来てみるとごく一般的な中華店となんら変わらないこちらであった。程なく到着。

それではとタンメンから行かせて貰えば、ニンニクの風情も良く太い麺はどんなかと思えば、蒸した感じの麺でいわゆるチャンポンのような唐アクの麺に通じる風合いのもの。

ニンジンの細切りにキャベツが多めで、豚のエキスのような旨味がたまらないような風合いがあって実に良かった。

チャーハンもスープが付いて来て、青ネギとチャーシューの細切れが多めに入った風情のある味わいで、気がつけば完食だった。

なるほど名店のオーラが着実に店内で、悠久の時を刻んでいたこちらだ。いや、かなりとんでもなく絶大に素敵でとても良かった。

(左フォト) タンメン/チャーハン/店頭外観 (2014.02.12)


 中華料理 第一亭 (ダイイチテイ)

 住所:神奈川県横浜市中区日ノ出町1-20 TEL045-23-6137

 定休日:火曜日・日曜日  営業時間:17:00〜22:30

 アクセス:京浜急行本線日ノ出町駅下車。改札を出たら左側に進み前方の大通りを左手へ歩いて
       日ノ出町交差点を右折。大岡川二つ手前の左路地を入って程ない右側にあり。



今柊二氏が寄稿したエッセイの切り抜きがあった。

多くのホルモン料理が中華メニューと共に列記されていた。

こちらも暖簾が弧を描いて垂れ下がっていた。