上海料理 萬来亭 神奈川・横浜中華街







今年最大級の台風が関東地方に明日朝の通勤時間帯を襲う懸念が持ち上がり、そんな台風26号が近づいている影響なのか雨がぽつりぽつりと降り始めていたそんな十月神無月休日の火曜日だった。

横浜勤務ならばそこは中華街にも足を伸ばせると言うことで、訪問先をネットで探している内にこちらの存在に辿り着いて気になるところとなった。

中華街でも首都高速が覆い被さる川寄りの奥まった市場通りと太平道が交差する場所に位置するこちらで、戦前から三代続く老舗製麺所一家が経営する上海料理店だそう。

萬来と言うとしばらく前に蕨北町の萬来軒を訪れて、そこにあった大鏡の兄弟店の名前に思わず幾つかの萬来軒を訪れたもので、先日は地元市川の国府台萬来軒にも足を運んでみた。

おそらくお互い何の関係もないとは思われるが、何処かに接点があることに思いを馳せて見るのにもさえ浪漫を感じてしまう。

そんなわけで本日もまた横浜へ出て、みなとみらい線の電車に乗って終点の元町・中華街駅で下車。雨が本降りとなっており、バッグから折り畳みの傘を取り出して広げ元町寄りの出口5から外へ出た。

中華街を朱雀門から入りまもない左路地を曲がって、その太平道を進んで行き次の十字路の手前の右手にこちらが風情良く佇んでいた。

十字路の通りを隔てて奥寄りにはこちらの製麺所の建物があり、生麺の小売をしているようでその案内がなされていた。

細麺・縮れ麺・平打麺とも一玉70円と明示されていて、スープも豚骨・味噌・醤油味がそれぞれ50円で用意されていた。

さっそく入店すると開店まもない時間ながら、既に数人の先客が中国料理に舌鼓みを打っていた。こちらへどうぞと入口寄りのテーブル席に促されて、そこへ腰掛けるとメニューブックをありそれを広げた。

へつらうこともなく、ごくありふれた、それでいて丁寧な対応。ある程度オーダーは決めていてやはりそれで行くかとなって、じっくり煮込んだと形容されていた豚バラ麺をお願いした。

数年前に改装されたのかすっきりとしたフロアで、清潔な雰囲気が安らぎにもなって心を落ち着かせた。

見ているとそんな中を三代目店主らしき方が料理を終えるたびに、厨房から出て入口から入り、入店客へ挨拶するようにフロアを通り過ぎていた。

常連さんを見つけると立ち止まり、軽く挨拶する程度に留めてまた厨房へ戻って行った。見かけない入店客の私にも、その二度目の時に目を合わせて軽く会釈されていた。

ちょっと見ないその対応に、普段からお客さんを如何に大切にしているか判ったそんな素晴らしい出来事であった。

ふと振り返って壁面の上を見上げると、長島茂雄氏や田中邦衛氏などのサインが掲げられており、こちらに来店された時のもののようだ。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、じっくり煮込んだ豚バラには瀞み餡がしっかりと絡んで、その豚バラがなるほど絶大に美味しかった。

自家製麺の細麺がまた風情のいい持ち味があって、醤油味のスープも良き時代のもの。多めに入る青菜は、チンゲン菜かと思いきや埼玉県産の小松菜のようだ。

その美味しさにまだお腹に余裕があったこともあって、こちら人気ナンバーワンの上海焼きそばを追加オーダー。

その頃には後続客が続きに続いて、満員御礼の店内で如何にかなりの人気店であるか理解できた。

などと思っているうちに、上海焼きそばがやって来た。この独特な極太ストレートの風合いは、なかなかのものがあった。

それではと行かせて貰えば、これまた何とも言えない、なるほどな美味しさがたまらないもの。細切りの肉は比較的厚いもので、やはり同じ青菜が入っていた。

ソースは日本のソースかと思えば違うらしく、甘味のある中国醤油と日本の醤油をブレンドさせたものらしい。

この提供メニューもまた名店の一店のこちらだけに、横浜中華街の代表的な麺メニューと言えるだろう。気がつけば完食。

いや、かなりとんでもなく実に素敵で果てしなく美味しかった、じっくり煮込んだ豚バラ麺と上海焼きそばであった。

(左フォト) じっくり煮込んだ豚バラ麺/上海焼きそば/店舗外観/小売案内 (2013.10.15)


 上海料理 萬来亭 (バンライテイ)

 住所:神奈川県横浜市中区山下町126  店舗紹介公式サイトはこちら

 TEL045-664-0767  定休日:木曜日※定休日の際は翌日

 営業時間:11:30〜14:30/17:00〜22:00(21:30LO)※土日祝日は中休みなし

 アクセス:みなとみらい線元町・中華街駅下車。朱雀門から入りまもない左路地を曲がって、その
       太平道を進んで行き市場通りと交差する次の十字路の手前右手にあり。



最寄駅は横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅。

中華街の朱雀門からほど近い名店のこちら。

直ぐ傍に製麺所の建物があった。

長嶋茂雄氏も舌鼓を打たれたこちらだそう。

落ち着いた空間のフロアー。

照明もネオクラシカルな雰囲気だった。