比内地鶏らーめん 桜鳥
神奈川・横浜宮川町 ※閉店





青い空を見ながら目を落とせばグレーカラーの蜃気楼を見るような首都圏上空。その彼方に十二月の空が見えた気がした十一月霜月後半の火曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかに涼しいそんな午後八時過ぎだった。

先日下車した日ノ出町駅の界隈に比内地鶏を使ったラーメンで、なかなか評判のいいラーメン店があるとして気になるところとなって今夜立ち寄ることにした。それがこちらで昨年の10月1日にオープンした比較的新しいラーメン店のようだった。

そんなわけでまた赤い京急電車に二駅揺られて日ノ出町駅に降り立った。先日は長い横断歩道を渡ったが、今夜はそれを渡らず左斜めに続く道路の歩道をしばし歩いて行くと、なるほど店名が大きく表記されたこちらをすぐに見つけることが出来た。

さっそく入店すると右手に券売機があり、その前に立ってそこから味玉らーめんを選んで、またサイドメニューも行ってしまえとなってネギチャーシュー丼のボタンも連打。

最近一つ気がついたが遠距離通勤は電車で揺られる時間が長い所為か胃の消化が良く、それもあってかついサイドメニューもオーダーしてしまうところなのだろう。

ちなみに券売機には特製ラーメンらしきラーメンがこちらの店名を冠にした「オードリーらーめん」となっていた。ともあれチケットとおつりを取って先客ゼロのなか、丼を運ぶ手間も少なくていいだろうと厨房に一人いる方の前のカウンター席に腰掛け手にしていたチケットを手渡した。

すると塩か醤油が選べるそうで、特にどちらでも良かったこともあって、お奨めはどちらかお聞きすると醤油だそうでそれでお願いした。

ふと店内の壁面を見ると、「当店のライスは古代米を使用しております」と言う案内があった。「いわゆる赤米ですね」と言うと、赤でなく紫色のお米でその味わいは白米とそう変わらないらしい。

店名についてお聞きすると、店のオーナーが命名したそうでその由来は不明だそう。てっきりお笑いコンビのオードリー辺りから来ているのかと思ったが、オードリー・ヘプバーンから来ているのかも知れない。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なるほどこれはかなり実に素晴らしい味わい。醤油の酸味が立ちながらも鶏の旨味が冴え渡る滋味豊かなもの。麺もいいが、煮豚や味玉もなかなか。

なんと言えばよいのかとにかく言えることは、そのラーメンは昨年したオープンしたばかりの新店が出すラーメンではない。ビジュアルは置いといてとなるが、三十年以上は営業する老舗店が提供する味わいに近いものだ。

そこでお聞きすると、周辺にあるすっぽん料理店を経営するオーナーの店だと言うこと共に、横浜市戸塚区小雀町にある「支那そば家」と言う名のラーメン店の関連店であることも教えてくれた。

戸塚でしなそばやと言えば、2008年に移転でオープンした佐野実氏が店主の有名店支那そばやだが、そちらとは違う支那そば家だそう。どうやら支那そばやとは全く関係ない同店名が以前から戸塚区内に在ったようで知る人ぞ知るラーメン店らしい。閑話休題。

また古代米がよそわれたネギチャーシュー丼が実に美味しく、細切れのチャーシューや白髪ねぎも素敵なもので、古代米が持つ奥深いお米の旨味がやはりかなり良かった。気がつけば完食。

帰りの電車の中で「支那そば家」についてネットで調べると、そちらもまた比内地鶏を使ったラーメンを提供しており、さりげない地鶏のガラの使い方が老舗店並みだと思ったがなるほどと唸るしかなかった。

いや、とんでもなく果てなく絶大に素晴らしかったそんな比内地鶏らーめんであった。

(左フォト) 味玉らーめん/ネギチャーシュー丼/店頭外観 (2013.11.19)


 比内地鶏らーめん 桜鳥 - OUDORI -

 住所:神奈川県横浜市中区宮川町3-91  TEL045-251-1805  定休日:月曜日

 営業時間:平日11:30〜14:30/18:00〜翌3:00◆土曜11:30〜翌3:00/日曜11:30〜24:00

 アクセス:京浜急行本線日ノ出町駅下車。改札を出たら左側に進み前方の大通りを左手へ歩いて
       日ノ出町交差点を左斜めへ進み少し歩いた左側にあり。



支那そば家@戸塚小雀町の関連店のこちらだそう。

こちらのライスは、なんと古代米を使用していた。

最寄駅は京浜急行本線日ノ出町駅。