四五六菜館 本館 神奈川・横浜中華街





ときおり微量の霧雨が眼鏡を曇らせた、気温は20度を下回って長袖のシャツだけでは寒く、一枚羽織って出掛けたそんな十月神無月下旬の休日木曜日だった。

聘珍樓と満珍樓が広東料理の二大名店ならこちらは上海料理の名店で、蒋介石(ショウカイセキ)の専属料理人として上海料理の祖と崇められた藍長圓(ランチョウイン)は、こちらの現オーナーシェフ孫関義(ソンカンギ)の祖父にあたるらしい。

その藍長圓の愛弟子であり現オーナーシェフ孫関義の父でもある孫栄斌(ソンエイブ)が開業させた四五六菜館だそう。孫栄斌はなだ万中華部や帝国ホテルで腕を奮ったのち、1961年の昭和36年この市場通りに創業させたらしい。

上海・香港・台湾とアジアを経て日本に来日されたようで、その前に修行していた中国・四五六飯店の暖簾分けのお店として開業させたこちらだそう。

現在の二代目現オーナーシェフとなる孫関義は1986年30代前半時に店を引き継ぎ、2号店となる新館を1990年関帝廟前に、3号店となる別館を1998年善隣門そばにオープンさせた。

また最近では2011年3月29日横浜・新杉田の地に、四五六菜館チャオズなる新店が横浜中華街の外にオープンしている。なお本店の直ぐ目の前には、土産館も営業しているので食後覗いて見るとよい。

そんなわけで先述したように上海料理の名店ならばと、本日は市場通り沿いに位置するこちらの店頭へやって来た。幅の狭いクルマが行き来出来ない市場通りの途中にあるこちらで、団体さんが列を作って前から来ると端に避けてやり過ごすしかないほど狭い道路沿いに在った。

店先には現オーナーシェフである孫関義氏のフォトが配されて、そこには「伝統から創作へ 創作から伝統へ」とした案内があった。そして「伝統料理と創作料理の融合をお楽しみください」と言う文章で締めくくられていた。

さっそく入店すると、さすが人気有名老舗店の名店だけに、それはなかなかに盛況な店内が待っていた。その入口の前に立ち、向こう側の厨房の前に立つ方に指を一本立てて見せて、単身客であることをアピール。

すると目の前まで来たかと思うと、一番奥寄りのテーブル席に案内を受けてそこへ腰掛けた。メニューを広げるとその冒頭には、先述した藍長圓氏や孫栄斌氏などが紹介されていた。

もう一軒予定しているだけに、出来れば幾つかオーダーしたかったが、そこは今回も我慢してチャーシュー麺のみをオーダー。

ちなみに中華街のお店の場合に限ったことでは無いが、中国料理店ではチャーシュー麺は麺メニューの中で比較的廉価となっているケースが多い。営業時間中の手間が掛からないからだろうか?程なく到着。

それではと行かせて貰えば、これが切実に美味しい素敵なチャーシュー麺でたまらないもの。柔らかいチャーシューに舌鼓を打ちながらも、スープと細やや縮れの麺を愉しんで行った。

チンゲン菜のシャクシャクした食感がまた良かった。スープは揚げネギが入っていて、これまた美味しかった。揚げネギの焦げは皆無で、そこにも四五六菜館の妙技が在った。

気がつけば完食。精算して外へ出ると、一度止んだ雨がまた静かに降り出していた。いや、かなり果てなく実にとっても良かった。

(左フォト) チャーシュー麺/エントランス/店舗遠景 (2013.10.24)


 中国上海料理 四五六菜館 (シゴロクサイカン) 本館

 住所:神奈川県横浜市中区山下町190  ※公式サイトはこちら

 TEL0120-787-456  定休日:無休

 営業時間:平日11:30〜21:30LO※祝前日〜22:00LO◆土11:00〜22:00LO※日祝〜21:30LO

 アクセス:みなとみらい線 元町・中華街駅下車。2出口より外へ出て傍の中華街東門交差点から
       中華街に入り、前方三叉路真ん中の中華街大通りを100m程進んだ十字路を左折して
       市場通りに入り60mほど先の左側にあり。徒歩およそ6分。



1961年創業、中華街上海料理の名店のこちら。

蒋介石の専属料理人だった藍長圓は祖父にあたるそう。

市場通り沿いで営業しているこちら。