イレブンフーズ 東京・新馬場 ※閉店





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いつもより1時間ほど早く起床して、都内へ所用があり出掛けた3月も下旬の休日金曜日。そんな所用も済んで外に出れば、まとまった雨が上空からそぼ降っていた正午過ぎだった。

そう遠くない場所に昭和49年に創業した人気老舗店のこちらがあって、それならば朝食で行くかと思ったもののさすがにそこまでの余裕は無くそれは断念した。

しかし所用が昼近くに終わったこともあって、それならば昼食で立ち寄るかとなった。そんなわけで傘を広げて、こちらへ向かうことにした。いつもと違う方向から向かうと途中に大きな川があって、少し遠くには水門が見えて河岸には遊覧船やクルーザーが停泊していた。

まもなくと言う頃いつも曲がる角のガス器具工事店に、こちらがあることを示す小さな看板らしき案内を見つけた。いつもは新馬場駅方面から来るだけに、その存在に気づくことは無かった。

店頭へ到着すると、入口にある椅子に2人が座って待っていた。その後ろに立ってしばし待っていると、後続客が程なく後ろに3人並んだ。先客が2人帰って行き、まもなく先頭の人となった。

先頭の椅子は少し腰を降ろすとガタついており、直ぐ2番目の椅子に座り直した。

そうして待っていると、カウンター席へ座る前にオーダーを尋ねられたので、どうやらチャーシューがまだ充分在るようだったのでチャシウメンをお願いすることにした。すると後続の方は、殆どが大盛チャシウメンをオーダーしていた。

そうなると人間不思議なもので、ギアが自然と大盛チャシウメンの方に入った。先客が帰って行き空いたカウンター席へ着席してから、問題ないことを確認して大盛チャシウメンにして貰った。

ちょうど目の前にドンブリが6個近く並べられて、カエシを入れてから、ザク切りのタマネギが素早く投入された。

スープをザル網の上から流して行き、それが足りないと思われるドンブリにスープが追加されていた。

麺がまず並盛分だけスープへ入って行き、大盛分の麺をその上へ順次乗せていた。そしてこちら名物の大きくて分厚い煮豚チャーシューが、まるでワラジを乗せるようにして置かれて行った。

後は大きいキクラゲとワカメを、空いたスペースに放り込まれて行って完成。全てチャシウメンで6杯分のその姿は、私にとって勇姿以外の何物でもなかった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、こちららしい独特な味わいがいつもより多く感じられるもの。煮豚チャーシューが、やはり圧巻の美味しさだ。酒井製麺の中太麺がまたタマらなく良かった。

後半になってから所用も終えて休日だけに、少しだけニンニクを入れてそれを愉しんだ。大ぶりのチャーシューながら、気がつけば完食。

カウンタトップに1200円を置いて、用意されている50円玉を一つおつり分として貰い、店主に軽く会釈して外に出た。自己申告精算のこちらだ。いや、とんでもなくかなり果てしなく実にとても良かった。

(左フォト) 大盛チャシウメン/ランチ時の店内。 (2012.03.23)


 イレブンフーズ

 住所:東京都品川区東品川1-34-23 定休日:日曜日・祝日

 営業時間:平日8:00〜18:00/土曜8:00〜13:30

 アクセス:京浜急行本線新馬場駅北口下車。第一京浜を蒲田方面へ少し進み、山手通りの横断
       歩道を渡ってから左折して進んで行く。そうすると聖蹟公園交差点があり、そこを渡って
       直進し、次の右路地を入り進んだ左側、徒歩およそ八分。


薄曇りの大空から俄かに青空が表層に著われるものの、幼い頃友達と交わした約束事のようにおぼろげな夏色の陽射しが街を照らし、そして八月の微風がそよぐ八月後半休日の土曜日の朝だった。

あそこのラーメンは、とっても旨いんだよ。そう言われて大したことがなかった、そんな経験が皆さんはおありだろうか。人によって好みが違う事も在るが、それ以上に我々が普段飲む水が影響を及ぼしている事も考えられると思う。

一般的に軟水硬水などと分類されたりする水だが、20代前後に鉄道を利用して各地へ旅した記憶の中で、その土地土地で五味では言い表わせない、水の味わいの違いを感じた事があった。

普段から口にしている水とそうでない水、美味しいと思った水とそうでない水は案外通じているのかも知れない。

ここ最近夜ラーメンが続いているが一寸したきっかけもあり、ラーメンショップにも通じていると考えられているこちらの朝ラーメンと言う気分になり、出掛ける事にした午前中であった。

京成電車で京急線直通に乗りつつ、品川駅で次の各駅停車に乗り換え、新馬場駅のプラットホームに降り立ったのであった。

すると今まで気が付かなかった南口がいつもの対極側にあり、方角を間違わなければ問題なかろうと、その出口からこちらを目指す事にした。

これが間違いの元で、目黒川の存在にいつも左カーブを歩いていた事などがあり、道に迷ってしまいやむを得ず新馬場駅南口まで引き返し、北口から改めて向かうとその方角の違いに唖然とするばかりであった。

途中の東海道北品川交差点周辺には、ラーメン店が二軒比較的近い距離にあり、一軒は独自色のラーメンショップで、もう一軒は日本蕎麦もメニューで用意している様だった。

そこを過ぎて聖蹟公園交差点付近に差し掛かると、今夜は盆踊りがあるらしく、公園には紅白の幕が張られ櫓が建っていた。

そんなこんなで店頭にまもなく到着する頃、出汁の良い香りに誘導されつつ、店内へ入って行きラーメンを普通盛りでお願いした。

今日も午前中から暑い日で、余計に周辺を歩いた事もあり、冷房の無いこちらで扇風機が回っているものの、大汗が着ていたポロシャツを濡らした。

厨房にはいつも見掛ける若い方一人だけで、店主がおられずその身を案じていると、裏からひょっこりと現れて一安心の一幕だった。午前九時半過ぎのいい時間ながら、この暑さが常連客を減らしているのか比較的空いている店内。程なく到着。

おお、ざっくりタマネギにキクラゲ、そして煮豚に若芽に海苔が入り、気持ち濁って黄金色の心地よい豚骨ベースのスープと、酒井製麺の麺は中太平ややちぢれだ。

それではと片手にドンブリを持ち、盛夏の暑い日に冷房のない場所で食らえば、それはもうもういやいやいやいやいや、美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い。

便利になればなるほど、大切な何かが失われると言われるが、暑い夏の日に熱いラーメンをドンブリ片手に大汗を掻きながら食らえば、それが夏の風情を楽しむと言う事なのだと、気付かされたイレブンフーズさんの店内であった。

気が付けば完食。でもそんな事を考えると、逆に冷房が当たり前の時勢だけに、普段の夏でもラーメンを楽しめるのかも知れない。その有り難さを忘れない事が大切なのだろうと思う。

(左フォト) ラーメン/店内入口周辺/キクラゲ専用洗濯機 (2009.08.22)


やや曇り気味の空ながら、未だ気温は夏のままの、路線バスの冷房も嬉しい涼しさのままの、九月長月上旬の土曜日。

それにしてもラーメンほど、多くの人を魅了する不思議な食べ物が、他にあるだろうかと思う朝だった。

本日は、新店や未訪店の新たな味巡りにするか、過去に訪問したお店で堪能するか、脳内で熾烈な心の葛藤があり、神保町の未訪店を抑え、結局こちらが圧勝した休日だった。

そんなわけで、京成線八幡駅から直通があり、その電車に乗り込み一路下車駅の新馬場へ向かう私だった。

品川を過ぎてまもなく、ケータイミュージックをオフにするかとケータイに手を伸ばせば、無情にも電車は逆に速度を上げて通過(涙)。次の停車駅は、京急蒲田だった(猛涙)。

ふと蒲田の話題の某新店が浮かばない事も無かったが、もうこちらモードにスイッチが入っており、各駅停車で引き返して新馬場で下車し、山手通りを進んで行き到着した。

やはり知る人ぞ知る名店で、めちゃくちゃ混んでいる訳でも無ければ、そこはやはり満員の店内で二人が外で待っている、そこそこ盛況なこちらで後続も続いた。

しばしだけ待って入店し腰掛けてから、チャシウメンとつい言ってしまい、当然正午近くとあってもう売り切れで、ラーメンをオーダーしたが量がそこそこだったのを思い出し、大盛りにてお詫びして変更をお願いした。程なく到着。

レンゲの無い店内、誰もが無心となって食す。私も同化して行き、箸と口がどうにも止まらない。もう、旨い旨い旨い旨い、旨い旨い旨い旨い、旨い旨い旨い旨い。

酒井製麺の独特なシフトがとんでもなく、ざっくり切られたタマネギの甘さがまた良く、キクラゲの食感に悩殺されつつ、後半は唐辛子粉で風情を変えて楽しんだ。

つい最近、某ケータイサイトでラーメン王が行かれて、新橋ホビーショップ訪問もあり、思わずまた来てしまったが、やはりこちらに来て良かった。何処かのキャッチではないが、ヘブン、イレブン、いい気分と言えた。

そういえば最近ラーメン王選手権が何だが、ラーメン王の中のラーメン王と言う頂上決戦番組だったら、数字も取れるのではないだろうかと思う今日この頃。

そしてやっぱりと言える程に充分に入る、素晴らしいチャシウでマットへ大の字に沈み、今日もまたKOのゴングが連打され、打ち負かされたイレブンフーズさんのラーメンだった。

気が付けば完食。 今日もかなり良かった。

(左フォト) 大盛ラーメン/店舗外観 (2008.09.06)


ふと目が覚めると、カーテンが引かれた部屋は、久々薄暗い明かりが射していた。外の青空は閉ざされ、小雨が降っていた休日の水曜日。

イレブンフーズで、朝ラーメン。そんなキーワードが導かれ、朝の通勤でせわしない、電車に乗り込み新馬場駅で下車。山手通りは車の往来が絶えない、午前10時前の駅周辺だった。

新馬場駅は昭和50年頃、周辺の京急路線が高架になった際に、それまであった南馬場駅と北馬場駅が統合されて出来た駅。雨は本降りとなり、車は水音を立てて行き去る。そして店頭に近づくと、スープのいい香りが鼻をつく。

事前にネットで調べたら、チャーシューは朝から作り始める為、あまり早く行くとチャーシューメンは提供出来ないらしいと知る。

中へ入ると、先客2の店内で落ち着いていた。中程の六角形の椅子に腰を下ろし、オーダーを聞かれてから、チャーシューメンが出来るか確認しつつお願いする。ちなみに正式には、チャシウメンとメニューに書いてあったりする。

丁度座った席の前に大きなズンドウがあり、様々な食材が色を変えてグツグツと煮えた表面で踊っていた。オープンにされた入口から、雨が運んだ微風が、店内の空気を動かす。程なく到着。

おおおお、何つう旨そうなチャーシューな事か。しばらくじっくりと、眺めてから口にして行く(おいおい)。

やややや、もうもう、旨い旨い旨い旨い旨い旨い。じわんと押し寄せつつ、静かにやって来るその旨みは、雲雀(ひばり)がさえずる様に、心を晴れやかにしてくれるもの。

たっぷり入ったチャーシューも口の中でとろけて、スープにしっかり馴染んで完全無欠に大変美味い。

弾力ある歯応えながら柔らかい、厚手のキクラゲとワカメが、やっぱり素晴らしい。麺も茹で手の絶妙な茹で加減で、さすが酒井の麺だった。

厨房におられた中堅の方は、もう既に10年近くこちらに勤めているそう。こちらは一度移転しているそうで、もう33年近く営業しているお店らしい。

その年数を聞いた時、京急の高架化の時期と重なっていた事に気付く。時代の潮流は、いつも何かに重なっているのか。

後半になって粉唐辛子を若干入れ楽しむ。これまた辛味が旨みを引き立て良かった。気が付けば完食だった。精算時に財布を広げると、一万円札しか無い事に気付き、お詫びしながらの精算。面目ない。いや、ズドンと旨かった。

(左フォト) 大盛チャシウメン/品川駅から各駅停車に乗車する (2007.02.14)


休日になると比較的自宅近くや、千葉県内のラーメン店へ赴くが、都内に出る事もあり、茨城県に足を踏み入れる時もある。都内も茨城も千葉県寄りが多く、埼玉・神奈川はまず行かない。

そんな私だが行かない区域でも、此処に行って見たいと言うお店は、数知れずだったりする。そんな一店舗がこちらで、本日ふと思い立ち出掛けた。

朝は何と、午前八時から営業する、ラーメン本やマスコミにはまず登場しない伝説のお店。

京成から都営地下鉄の直通する路線で、京急新馬場駅に到着。品川寄りの改札を出て、山手通りを進み行き、品川区立図書館の前を通り、午後一時過ぎに店頭へ到着。

入口は解放されオープンなものの、暖かい陽射しが周辺を包み、爽やかな微風が頬を伝う。ほぼ満員の店内だったが、丁度空いていたカウンタ席の一席に腰掛けられた。

後続が続く人気店。すぐオーダーを尋ねられ、チャーシューメンをお願いすると、もう終わりだそうで、それではとラーメン700円でお願いする。

隣りの常連さんらしき方が若者を連れて入店していて、奥にある洗濯機でキクラゲを洗っている事や、いかにここが良いかを力説していた。

その若い方と共に、フムフムと聞かせて貰った(おいおい)。程なく到着。おお、キクラゲが多めで、大きめなチャーシューが横たわる、独特な薄茶濁色のラーメン。

さてと口にして行けば、おおおおおおー、これは何つう旨さ。旨い!と言うよりは、うめえ!と思わず言いたくなる美味しさ。実際、言ったし。

スープの温度にはかなり気を使っているらしく、豚のゲンコツに様々な野菜に昆布だそうで、大きめに切られた玉ねぎが入り、いやいやいや、旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い旨い、ばばんと旨い。

キクラゲがプリプリして、食感も楽しいもの。麺は店頭にも麺箱があった酒井製麺で、この太平縮れ麺が巧い具合にスープが寄り添い、何ともうっとりと来る良さがあった。

気が付けば完食。かなり個性的なスープをイメージして来たが、奇をてらわない直球ストレートな旨さが、舌と言う名のミットを揺るがした。いやいや、ズバン!と旨かった。

(左フォト) ラーメン/新馬場駅下の山手通りを天王洲アイル方面へ向かう (2007.02.06)



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