つるや食堂 千葉・稲荷木





午前中船橋市内で所用があった関係で、本日は遠出できず自宅周辺の市川市内でラーメンとなった。市川インター近くの中華店に立ち寄った後、予定通りそこからそう遠くないこちらへやって来た。

8年前に一度だけ訪れているこちらだが、その時は諸般の事情でレポートを上げられなかった。自家製麺で良かったことだけが訪問リストに記されている。

こちらもまた初期の頃から訪問頂いている方のお奨め店で、それもあってまた行って見ようと過日一度店頭に立ったが、その時は残念ながら臨時休業でやむなく別の店に流れたものであった。

本日は営業しておりさっそく入店すると、平日のランタチイムながら店主夫妻に先客が一人だけのフロアだった。厨房前のカウンター席の入口寄りに腰掛けつつ、壁面のメニューを見上げてラーメンにこの際だからと焼餃子もお願いした。

自家製麺のこちらで、開業してから2〜3年後に思い切って始めたのだそう。その昔から市内の蕎麦屋でも中華そばも自家製麺で提供しているだけに、そうした流れは今も昔も変わらないところだろう。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、実に豊かな風情が素敵な面持ちを有する中華そば。鶏ガラ・豚ガラに魚介も利かせた醤油スープだそう。

壁面には「当店の生麺は卵と長いもをまぜた自然食品です」と記されていて、軽く適度にカン水が感じられて、もっちりとした風合いがなかなかと言えた。

質実剛健なチャーシューが中華そばの格を上げて、メンマやナルトにワカメも入って、刻みネギが散らされ良き昭和の佇まいがあり良かった。

焼き餃子が圧巻の一言で、皮まで自家製で肉餡たっぷり。それが6個も楕円の皿に乗って、かなり果てない素晴らしさ。気がつけば完食。

1974年の昭和49年に現在の敷地の真向かいで創業したこちらだそうで、15年そこで営業してから1989年の平成元年に現在の場所に移転したらしい。

以前は前の道路に多くの商店が建ち並んでいたそう。今はこちらの店舗がぽつんとあるだけで、稲荷木商店会のポールがむなしく並ぶばかりだ。

ちなみに地名の稲荷木だが「いなりぎ」でなく、「とうかぎ」と読むようだ。稲を干す木の稲木から来ているらしい。

これも周辺に外環のルートが決まりそれ以降寂れて行ったものらしい。以前は20店舗もの商店があり、遠くに行かずとも事が足りていたものだそう。

京葉道路の傍にあるこちらで、最近では本格的に外環の工事が始まって更にお客さんが減ってしまったらしい。このままだと本気で近隣に移転を考えなくては厳しいそう。

精算を済ませてご挨拶してこちらを出て、帰りはバスで本八幡駅まで帰るかと周辺のバス停へ。直ぐ傍には伐採され切られた稲荷木一本松と延命地蔵尊があった。

一本松は慶長年間(1596〜1615)に徳川家康の命により上総道(千葉街道)改修の際、八幡と行徳を結ぶ八幡新道が作られその分岐点に植えられたものだそう。

その隣りにあるのが延命地蔵尊で、その昔千葉街道と行徳街道が交差する八幡の四つ角に1727年の享保12年に建立されたのが始まりらしい。

1931年の昭和6年に国道14号拡幅工事で南寄りに移転した後に、1985年の昭和60年に都営地下鉄本八幡乗入れで駅入口となるため、更にこの一本松の地に安置されたそうだ。

いや、かなりとっても果てしなく実に素敵で奥ゆかしい、そんなラーメンと焼餃子であった。

(左フォト) ラーメン/焼餃子/延命地蔵尊と一本松 (2013.09.27)


 つるや食堂

 住所:千葉県市川市稲荷木1-13-5  TEL047-376-4330

 定休日:水曜日  営業時間:11:00〜14:30/17:30〜20:00

 アクセス:JR総武線本八幡駅南口下車。ロータリー先にあるドン・キホーテ本八幡店前から発着する
       京成トランジットバス浦安01・03・04系統浦安駅・新浦安駅行きに乗車して一本松バス停で
       降車。来た道を戻って程ない右路地を入って80mほど先の右側にあり。



周辺では外環工事が続いている。

京葉道路沿い一本松周辺にあるこちら。

昭和49年創業のこちらだ。

多彩な提供メニューが列記されていた。

たまごとながいもを混ぜた自家製麺だそう。

最寄りバス停は一本松。