手打中華 とら食堂 千葉・松飛台





薄曇りながら雨の予報も無く時折り淡い陽射しが街を照らしていた、そんな九月の風が駆け抜けていた月末近くの週末土曜日だった。

昼は自宅周辺で済まそうとなって、そう言えばまたこちらへ行って見ようとなった。ちょうど昨年の今頃開業したこちらで、もう1周年を迎えたようだ。

時にしばらく前に首都圏の若手店主11人が集結して「日本のラーメンを変える若手っぽい会」を発足させている。こちらの店主も、そのメンバーのようだ。

その他のメンバーは、らーめんえにし・餐くろ喜・ソラノイロ・凪・福の神食堂・自家製麺ほうきぼし・牛骨らぁ麺マタドール・麺場ながれぼし・二代目にゃがにゃが亭・楽観となるらしい。

少し前までその会によるオリンピックに因んだのか五色の麺を利用した、各店で趣向を凝らした五輪麺なる限定が提供されたようで、こちらも「分店の塩」なるメニューがあったようだ。

そんなわけで先日定休日のこちらの店先を通って気になっていた、その店頭へ開店20分前に自転車でやって来た。

すると既に一人が待ち椅子に腰掛けて待っており、その後ろに特に続く気配も無かったのでやや間を置いて腰を下ろした。それにしても、オープン翌日に来て以来だ。

開店間近になると20歳前後くらいの男性3人グループが現れたので席を詰める。まもなく暖簾が掛けられて、結局その合計5人が店内へ促されて入店して行った。

厨房寄りのカウンター席へ腰を下ろしてお品書きを手に取ると、なんと驚きで新メニューの塩そばが始まっていた。お聞きすると、今月四日から始めたばかりだそう。

おそらく五輪麺の限定から派生したものだろうか。塩味は数に限りがあることが記載されていたが、レギュラーメニューに変わりは無さそうだ。

ネットで調べると最近では本家でも塩味を提供しており、サンヨー食品から「サッポロ一番名店の味白河とら食堂塩そば」として今春以降カップめんも発売している。

それに反応した塩味とも言えそうだ。本家の塩そば自体は一昨年の9月頃から発売していた。親方が構想に五年の歳月を費やしたらしい。

そんな松戸分店数量限定の塩ワンタン麺味玉入りをお願いした。程なく到着。やはり無化調だろう。ホタテとエビを利用したスープらしい。本家とは違う食材のシフトだろうか。

それではと行かせて貰えば、醤油の際立つ普段のとら食堂のラーメンと違って、優しい膨よかな塩と旨みの味わいがふわりと来る美味しさがタマらないもの。

味玉は普段入る醤油ラーメンに合わせたものらしく、醤油味が際立つ味玉でむしろそれが良かった。チャーシューも素敵な美味しさ。

ワンタンの皮は自家製では無いようで、麺も手切りでは無く機械による感じだが、そこはむしろ口にし易い配慮もあってのことだろう。気がつけば完食。

月明け2日は大つけ麺博で牛骨らぁ麺マタドールさんでお手伝いされるらしく、3日水曜日もお休みする予定だそう。いや、松戸分店塩そばもまた実に素敵で、かなりとても良かった。


(左フォト) 塩ワンタン麺味玉入り/お品書き/店舗外観 (2012.09.29)


 手打中華 とら食堂 松戸分店    

 ※ラーメン麺量:普通盛り170g/大盛り255g ※敷地内に舗装駐車場8台分あり。

 住所:千葉県松戸市紙敷1-8-6  TEL047-311-2355  定休日:火曜日(祝日の場合翌日)

 営業時間:11:00〜14:30/17:00〜21:00※材料なくなり次第終了 ※データ情報更新(2012.09.29)

 アクセス:北総鉄道松飛台駅下車。改札前の道路を横断してから左手へ少し進んだ右側にあり。








暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、昨日は台風一過もあってか比較的暑かったが、秋分の日の今日はやや曇り気味も手伝って涼しい風が街を駆け抜けていた9月下旬祝日の金曜日だった。

白河ラーメンの礎のラーメン店である名店とら食堂で修業した、店主が営業する国分寺市内の孫市さんに今年の5月訪れたもので、その味わいがまだしっかりと脳裏から離れないでいる今日この頃だ。

そんな折り、なんとそのとら食堂の松戸分店が、我が自宅からそう遠くない北総鉄道松飛台駅のすぐそばに昨日オープンした。

落ち着いてから訪問しようと思っていたが、昨日と今日は本家現店主の竹井和之氏が白河から来られていると知ってそれならばと本日出掛ける事に次第だった。

そんなわけでまた例によって自転車に跨がって、大町梨街道とも呼ばれる国道464号を快走。

大町団地入口の信号T字路を左折して、北総鉄道のガードを潜りこちらへやって来た。開店数分前の時間で、8人の方々が並んでおられた。

その後ろに着くと、そう経たずして暖簾が店先に掛けられて本日の営業が始まった。

順番に席へ促されて腰掛けてから、メニューを見て焼豚ワンタン味玉入りをオーダー。厨房を見ていると本家の竹井店主が、赤いTシャツを着て目の前におられた。

ちょっとしたきっかけでその本家の竹井店主とお話しが出来た。松戸分店の店主は昔からこの松戸市内に在住されていた方だそう。

2年半の長い修行期間のあいだ大変真面目に勤勉に頑張ったそうで、そう容易くとら食堂の名前の暖簾分けを認めないなか見事暖簾分けをしたのだそう。

もちろん経営が同じと言う意味合いでは無い完全な暖簾分けだそうで、横浜にも一店そうしたお店がある事を私がお話しすると、そちらは竹井店主の同級生が営業しているお店だと教えて頂いた。

今回の暖簾分けはそれだけ高いハードルの中で行われただけに、かなり素晴らしい松戸分店店主と言えよう。

途中でオーダーを聞く方が二人になっていた所為か、多少順番が前後したがそう待つ事もなくラーメンがやって来た。

おお、孫市さんで食したものと、そう変わらない雰囲気のビジュアルだ。それではと行かせて貰えばこれが実に美味しいラーメン。

カウンター席右手の方は、先週たまたま白河本店を訪れて今回の松戸分店開業を知って来られたそうで、その味わうラーメンは白河となんら変わらない事を教えてくれた。

左手におられた方がまた凄くて、なんと有名ブロガーの方だった。思わず店内でご挨拶してよく見させて貰っている事をお話しした。

そのスープは化学調味料を一切使わないもので、5種の地鶏やゲンコツに豚ガラを利用して、意外にも魚介類は殆ど入れないもの。

体全体で竹を使って打つ手ごね手打ち手法で3日間熟成させると言う、太ちぢれの麺も清々しささえ感じる程に素晴らしい麺だった。

ワンタンや半熟味玉も良かったが、部位を変えた3種のチャーシューはどれもが圧巻もので美味しかった。刻み玉ねぎがあったので、後半入れて見たがまた良かった。

それはもうかなりの美味しさから気がつけば完食。精算時に開店記念の手拭いを頂けた。レジ回りにはお土産ラーメンを販売していた。

冒頭でも触れたように本日はお彼岸で、直ぐ近くに松飛台駅の副駅名にもなっている八柱霊園がある事もあって店頭前の道路を行き交う人も多かった。

周辺には大関琴欧洲関や関脇琴奨菊関が居る佐渡ケ嶽部屋があり、今後そうした方も来店しそうなこちらだ。いや、なんともとんでもないラーメン店が、松飛台駅前にオープンしたものだ。かなり美味。

(左フォト) 焼豚ワンタン味玉入り/店内に飾られている凧/店舗外観 (2011.09.23)