天龍 千葉・船橋





天使の満面の笑みのように、青空から春めく陽射しが爽やかに注いでいた、そんな弥生月らしい三月半ばの休日火曜日だった。

昨日は諸般の事情により麺休日となってそんな今日だけに何処へとなったが、近場で良いところはないかと探している内にそう言えばとなってこちらを訪ねることにした。

と言うわけでJR船橋駅で下車して南口側に出て、ロータリー左奥の道路を少し進んだ場所のときわ書房と三井のリハウスの間の左路地を入って行った。

道なりに300mほど歩いた左手の杉本正文堂前にある右路地を曲がり、京成線ガードを潜って程ない右側に風情も良く佇んでいた。

船橋駅からそう遠くない場所で営業している老舗中華食堂と言えるこちらで、何度となくその訪問を考えていたが本日こそとなってその店頭へついにやって来た。

以前は京成線の直ぐ傍に佇むこちらであったようだが、今では区画整理された場所の周辺となってしまった感じだった。

もう何年も前から京成線が高架化されてしまい、今ではそうした無機質な剥き出しのコンクリートがただ周辺にそそり立つ状況となっている。

腕時計を見れば正午前と言う時間で、さっそく入店して行くと比較的狭い店内に常連さんらしき先客の二人がおられた。

左手奥側のテーブル席に腰掛けさせて貰い、ややくすんだ壁面天井寄りのメニューボードの全容を確認してから、悩んだ末に結局標準的なラーメンをお願いすることにした。

厨房前にカウンターテーブルのような棚があり、以前はカウンター席があったのかも知れない。そこには朝鮮人参のようなものが入った大きな瓶が飾るように置かれていた。

それ以外にも光沢のある大理石で作ったようなツボが二つあったり、さらに今年の干支のひつじの置物などもあった。

麵類はタンメンと注文させて貰った醤油ラーメンを中心にして、豊富なラインナップのこちらだった。

またかつ丼などの丼物やカレーライスだけでなくオムライスもあり、チャーハンもあったが餃子は提供していなかった。

しばらくすると直ぐお隣りの方のカレーライスが来て、思わずさりげなく見るとボリュームも良くなかなかうまそうだった。

すでに茹で釜へ麺を投入していたのか、注文したラーメンはそれから直ぐにやって来た。なんとも言えないオーラが感じられる、そんな中華そばであった。

それではと行かせて貰えば昔から引き継がれる醤油の風情の良さが、往年の名店にも似た風合いで実にたまらないもの。中太気味の麺がまた、良い雰囲気を高めていた。

しみじみとしたその味わいに、思わず目をつむれば何処かの良き昭和の街の風景が現れた。

メンマに青菜とナルトにチャーシューの全てが、良き時代を象徴するかのように配置されて、どれもがいい仕事で完結されており、それだけに気がつけば完食だった。

店主が居間の奥へ消えて行くといつの間にか女将さんらしき方がおられて、精算時さりげなくいつ頃から営業しているのか尋ねて見ると、四十数年になるこちらであることを教えてくれた。

と言うことは、おそらく昭和48年前後頃に開業されたこちらなのだろう。いや、かなりとんでもなく絶大に確実に果てなく、途轍もなく実に素晴らしく良かった。

(左フォト) 店頭/ラーメン/店内 (2015.03.17)


 天龍@船橋

 住所:千葉県船橋市本町4-14-15  TEL047-422-7386

 定休日:日曜日・祭日  営業時間:11:00~18:30

 アクセス:JR船橋駅南口下車。ロータリー左奥の道路を少し進んだ場所のときわ書房奥の左路地
       を入り、300mほど歩いた左手の杉本正文堂前にある右路地を曲がり、京成線ガードを
       潜って程ない右側にあり。

   

南口駅前のときわ書房奥と三井のリハウスの間を入る。

しばらく歩いて行くと、京成線の高架下道路となる。

この杉本正文堂前にある右路地を曲がればすぐ。