季節料理 たくみ 千葉・市川真間





青空からまた陽射し注ぐ爽やかな朝で始まった、年の瀬をそろそろ意識しだして来た初冬の12月前半週末土曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、強い風が街を駆け抜けていたそんな午後7時過ぎだった。

実は随分しばらく前から市川真間駅の直ぐそばにある料理屋で、かなりこだわったラーメンを提供しているとして気になっていた。一時期は昼時にラーメンのみを提供するために営業していると知って店頭に立ったこともあったが、すでにそれは程なくやめてしまったのか営業していなかった。

夜訪れても居酒屋の時間にラーメンだけを目当てで入店しても、肩身の狭い思いをするかも知れないと言う気持ちもあってその後そのままにしていた。

千葉市内勤務で県内紹介店が増えるなかそう言えばとなって、代替店を胸に駄目元で行って見るかとなった。そんなわけでそんなこちらへやって来た今夜だった。

暖簾の隙間から店内の様子が伺えた。入ると直ぐにカウンター席があるようで、それほど混雑はしていないようだ。

徐に入店してラーメンだけでも良いかお聞きすると、どうぞどうぞと歓迎してくれた店主だった。なんと午前零時以降は、ラーメンがメインの居酒屋と言うことらしい。

引け目を感じながら来ただけに、その対応の良さにこの店は繁盛して欲しいと、入店するなり思ってしまった。事実店舗周辺の誰もがそう思う店ほど、長い歴史を刻んでいるものだ。

入口付近が空いていたので、ラーメンのメニューを貰ってからそこへ腰掛けた。ラーメンはしょうゆ味と塩味に、味噌味もあるようだ。しょうゆ味にしてチャーシューは自家製と確認してから、そのメニューの中からチャーシューらーめんをお願いした。

親父さんが昭和57年に始めた料理屋だそうで、その親父さんが二・八の日本蕎麦を自分で打って提供することもあって、二代目となる店主も何かしらそうしたことをやって行こうと決めたそう。

その時にラーメン好きが高じてこだわりのラーメン提供することを思いついたそうで、もう始めてから4〜5年ほど経つそう。

たまに周辺のラーメン店を食べ歩くこともあるそう。それだけにお子さんが、西船橋駅周辺に出来たかいざんさんのラーメンにハマってしまったらしい。店主も接客の気持ちの良さに感服したそうだ。ちなみに提供するラーメンは、独学で編み出したものだそう。

茹で湯の火を落としていたらしく、それが沸騰し始めた頃麺が投入されてタイマーがセットされた。程なく到着。背脂がやや多めに浮く、醤油ラーメンがやって来た。それではと行かせて貰えば、これがなかなか実に素晴らしい味わい。

豚骨・鶏ガラに煮干しを利かせたものだそうで、まさしくそんな味わいに背脂もあって何処か尾道らーめんに近い風情がたまらないもの。しかもやや太めの中太平ちぢれの麺が、そんなスープにズバッと来て、そのインパクトはしばらく脳裏から離れることはないくらいの感じだった。

思わずその個性に製麺所をお聞きすると、JR市川駅南口からそう遠くない聞き覚えのある早川製麺所さんの特注麺だそう。近くのラーメン一兎さんも、同じ製麺所のようだ。

ラーメンを始めた頃はうま味調味料は必須のものと仲間から教えて貰い、しばらく使っておられたそうだが最近は自然の旨味を多くしてその利用を止めてしまったそうだ。

なるほど無化調らしい味わいが、実に素敵なラーメンと言えた。自家製チャーシューもかなり良く、気がつけば完食。いや、これはかなりとんでもなく、とっても素敵で味わい深かった、なんとも素晴らしいそんなしょうゆチャーシューらーめんだった。

(左フォト) しょうゆチャーシューらーめん/店頭外観/目の前はプラットホーム (2012.12.07)


 季節料理 たくみ

 住所:千葉県市川市真間1-10-13  TEL047-325-2262  ※公式サイトはこちら

 定休日:水曜日  営業時間:17:30〜翌3:00 ※午前零時以降はラーメンがメインの居酒屋

 アクセス:京成本線市川真間駅下車。改札口を右側に出て階段を降りた場所の右斜め前方にあり。



  2012.12.07 塩・味噌・しょうゆ味から選べる。つけめんもあった。   2012.12.07 午前零時からラーメンがメインの居酒屋らしい。