瀧乃庵 分店 千葉・船橋法典





雨の気配は感じないものの夏の潤いを閉じ込めた薄暗い雲が空を覆って、夜はすでに鈴虫の斉唱が広がるものの昼はまだ蝉の喧噪が夏を語っていた、そんな九月長月上旬の休日金曜日だった。

実はかなり前にひめみや食堂などを教えて頂いた方から、先日久しぶりにメールを頂くことが出来た。

ここしばらく日本蕎麦店のラーメンをご紹介している喜劇らーめん食べ歩きだが、それなら自宅周辺にもお奨め出来るお店があるとばかりに、その店名と簡単なインプレッションが綴られていた。

本日は午後から本八幡で所用があることもあって、そんな蕎麦屋のラーメンに洒落込むことにした。

そんなわけで徒歩で山あいを抜けて市川大野駅へ。JR武蔵野線電車に一駅乗車して船橋法典で下車。しばらく前にも、やって来た街だ。

改札を抜けたら奥に見える車の行き来が絶えない県道59号線の木下街道に出て、そこを右手に100mほど進むと右側に如何にも蕎麦屋らしいこちらが佇んでいた。

紺色の生地に生そばと染め抜かれた暖簾を潜り、間口の広い入り口の扉を開けて中に入れば比較的広めの店内が広がっていた。

蕎麦屋のテーブルらしい小じんまりとしたそんなテーブルの席に腰を下ろす。ふと見上げると壁面には黒い漆が塗られた、短冊型の木片にメニューが一つずつ金額と共に記されていた。

なるほど天丼やカツ丼などと共に、ラーメンの文字もあった。ラーメン類はその他に、タンメンと五目中華とチャシューメンと冷中華があり、その傍には冷やむぎとみそ煮込みうどんの提供メニューも同じくくりの中にあった。

厨房には店主とその奥様らしき方がおられて、その息子さんであろう二代目の方が目の前におられ、こちらについて色々とお聞きすることが出来た。

創業およそ四十年になるこちらだそうで、おおむね昭和48年前後に開業したところだろう。

店内には何処にも分店の文字は見当たらなかったが、ネットなどの店名はどこも店名に分店とあることから、こちらが暖簾分けのお店であることが理解出来た。以前は分店と明記していたのだろう。

本家は中山で営業していた日本蕎麦専門店だそう。そちらは60年近く前にに創業したお店らしいが、現在は残念ながら閉店してしまったそうだ。

周囲には明治40年に創設された中山競馬場がある周辺で、武蔵野線が開通して船橋法典駅が開業した昭和53年頃から人の流れが変わって開催日には当時そんな恩恵があったこちらだろうか。

しかし1993年にナッキーモールと言う名の中山競馬場と船橋法典駅を直結する地下道が完成しており、安全で雨に濡れないそんな地下通路が出来て店頭の道路を歩く人も減ってしまったことだろう。

程なく到着。なかなかそそられるそんなビジュアルのラーメンがやって来た。画像だけでは普通あまり判らないだろうが、それでも醤油スープの微妙なコントラストで判って貰えるかも知れない。

それではと行かせて貰えば、何とも動物系スープらしいワイルドなシフトで、それはくせになりそうな味わいがたまらないもの。鶏ガラをメインに炊き込んだスープらしい。

具材にはホウレン草にメンマにナルト、そしてチャーシューが入るラーメンで、そのチャーシューもおそらく自家製だろうがこれがまた良かった。

蕎麦屋のラーメンと言うと今一つな店も少なくないが、こちらはあっさり系の醤油ラーメンながらラーメン店のラーメンに負けていない味わいがあった。

気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく果てなく実になかなかとても素晴らしかった。

(左フォト) ラーメン/メニュー/店舗遠景 (2013.09.06)


 生そば 瀧乃庵 分店

 住所:千葉県船橋市藤原1-1-14  TEL047-339-1867

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜20:00前後

 アクセス:JR武蔵野線船橋法典駅下車。通常の改札口を出たら奥に見える車の行き来が絶えない
       方の県道59号線の木下街道に出て、そこを右手に100mほど進むと右側にあり。



最寄り駅はJR武蔵野線船橋法典駅。

日本蕎麦専門店だがラーメンも美味しいお店。

入口横にあったサンプルショーケース。