らーめん 太一 千葉・東習志野





夏空を塞ぐ勢いでアブラゼミの喧噪がこだまして、遥かな表層はどこまでも青かった、やや風の強いそんな7月も最終コーナーの休日月曜日だった。

社内の方に以前からお聞きしていたこちらだが、駅から遠いとして訪問を様子見していた。しかし実籾駅から1km程度の場所と気がついて、歩ける距離ならばとなって出掛けることにした。そんなわけで京成電車に揺られて実籾にやって来た。

アスファルトが熱せられて陽炎揺らぐ周辺だが、風が街を駆け抜けていた分歩き易かった。1kmを歩く場合上り坂などが無ければ多少の個人差はあるものの15分を目安にすればよく、実際今回歩いてもほぼそんな時間で直ぐそばに到着した。

マラソン通り沿いにあるこちらだ。以前に陸軍鉄道第二連隊について触れたことがあったが、戦前に存在したその演習用軌道線跡地がこの生活道路の前身らしい。

現在では市民が手軽にマラソンを楽しめるよう幅の広い歩道が設けられている。店舗の直ぐ近くにはマラソンをする市民が掘られた石のオブジェが設置されていた。

開店まで10分近くあったので、その通りの店舗が見える日陰でしばらくの間営業が始まるのを待った。すると周辺の方々だろう、ランニング姿のランナーが実際何人か走っている姿が見受けられた。

さてそろそろいいだろうと店頭に立つと入店を促され、カウンター席へ腰掛けてメニューから太一正油をお願いした。するとランチサービスなのだろうか、餃子3個が無料で付くそうでそれならばとお願いした。

開業して13年目のこちらだそうで、すると平成11年頃に創業したことになる。店主はこの道50年だそうで、独学で現在のスープを編み出されたのだそう。

通常のスープは豚骨こってりスープに背脂をのせたものらしい。さっぱりスープに背脂を入れたチャルメラなるラーメンもあるようだ。正油の他に塩や味噌のラインナップもあった。

辛そうなラーメンや思わずなびきそうになった極太つけ麺なるメニューに、期間限定として辛ジャージャー麺なるメニューなど多彩な顔ぶれとなっていた。

ネットでは日曜日が定休となっているサイトもあったが、来てみると不定休のようだった。ちなみに今月は22日・23日が連休で、来月のお盆休みは13日・14日・15日がお休みらしい。程なく到着。

見た目は背脂にゆがいたモヤシが入ってなりたけ風のビジュアル。それではと行かせて貰えば、そちらとは素性が明らかに違う味わい。

ともあれこれがかなり素敵で、とんでもなく美味しいもの。醤油の酸味が頭一つ出ながらも、それを旨みの要素として取り込んだ力強さとして捉えることが出来る良さがいい。

麺もスープと自然な一体感があり、大判のチャーシューがまたかなり美味しかった。オリジナティがありながらも、それが王道一直線の感動をもたらしていた。

この道50年の店主が作るラーメンの場合、老舗的な味わいか往年の味わいどちらかとなる場合が多いが、こちらは時代のテイストを常に取り入れている素敵さが感じられた。

サービスでやって来た餃子も、如何にも自家製で作られた家庭的な手作り感があって美味しかった。しっかりと焼かれていて香ばしい面持ちも良かった。気がつけば完食。

いや、かなり途轍もなく実に素敵でとても良かった太一正油とサービス餃子だった。

(左フォト) 太一正油/サービス餃子/店舗外観 (2012.07.30)


 らーめん 太一 (タイチ)

 住所:千葉県習志野市東習志野3-23-3  TEL047-473-3036  定休日:不定休

 営業時間:平日・土曜11:30〜14:00/17:30〜23:00◆日曜・祝日11:30〜15:00/17:30〜21:00

 アクセス:京成本線実籾駅北口下車。踏切の道路を左手へ400m進んで行き信号交差点を右折。
       まもない郵便局手前左路地の日立通りを600m程進む。車が行き交う通りのマラソン
       道路に出たら横断歩道を渡ってから右折し50m程歩いた左側にあり。徒歩15分程度。



  2012.07.30 実籾駅から徒歩15分。ちなみに戦前絵葉書と同じ位置。   2012.07.30 マラソン道路沿いにあるラーメン店。