中華飯店 昇龍 千葉・都賀





夏の面影が再燃して来たような青空から陽射しが降り注いでいた、そんな初夏の風薫る5月下旬の木曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、また穏やかな午後8時近くだった。

時に都賀界隈にも、餃子で有名な上野の名店と同じ店名があるとして、しばらく前から気になっていた。そのお店がこちらで、今夜こそとその店頭へやって来た。真っ赤で大ぶりの暖簾には中華そばと刻まれていて、速度を上げて通過して行く乗用車の所為で軽くはためいていた。

都賀駅から10分近く歩く郊外の大通り沿いの駐車場もない中華店ながら、周辺に住宅街があることもあってか入店するとなかなか盛況な店内と言えるフロアだった。

中程まで進んでから、カウンター席へ腰掛ける。女将さんが冷水の入ったコップを置いてくれて、老練という言葉が似合いそうな店主がメニューリストがある位置をさり気なく示してくれた。

あらかじめネットで調べて見ると、人気メニューは焼餃子にチャーハン、それにバラ肉とにんにくの芽のご飯など多彩なご飯ものもそうだった。

そうしたことを参考にしながらもミソラーメンに、7ケ入りで380円と明記されていた焼餃子も一緒にオーダー。今年で創業30数年のこちらだそうで、すると昭和55年頃この地で営業を始めたところだろうか。

定休日と閉店時間をさり気なく確認して聞き耳を立てるため腰を軽く上げると、スープが入ったズンドウには様々な食材が揺らいでいるのが見えた。街の中華店でこれだけ食材が浮くのはあまり見ないだけに、それに驚きながらも盛況な店内に納得も出来た。

ちょうど店主が目の前に来られたので上野の餃子の名店と同じ店名であることを告げると、さすがにご存知で何度か既に訪れてもいるようだった。そちらとこちらとの縁は全くないものの、こちらもまた餃子が自慢であることを教えてくれた。

そうした世間話しをしている最中にも後続客が続いた。厨房ではラーメン作りが始まっていて、見ているとズンドウからすくいあげたスープを、小鍋で温めておりおそるべし中華飯店昇龍さんだった。

ミソラーメンは店主が北京鍋でモヤシがメインの野菜をジャッジャッと炒めていた。狭い厨房での店主と女将さんの類い希なる連携プレーには見惚れてしまった。程なく到着。

カウンタートップに七味唐辛子が置かれて、掛けるといい感じになる旨店主が教えてくれたので、少し多めに振りかけてから撮影。

それではとミソラーメンを行かせて貰えば、あっさりとした風情の中にも豊かなコクを感じるもの。シャッキとしたモヤシの食感が、またたまらなく良かった。中太やや細めややちぢれの麺は変な主張も無くミソラーメンとして完成された味わいの一つになっていた。

後から来た餃子は実に圧倒的な存在感を有するものだった。あらかじめ醤油ベースのタレが掛けられていた。口にすれば野菜が入った肉餡をしみじみと味わせるためか醤油の塩分やラー油の辛味を抑えたものでそれが餃子の良さを引き上げていた。

自家製だそうで中には包丁で何度も刻んだキャベツが適度に入ったもので、ニンニクを控え目にしてあり、なんとも上野の名店に負けてないこだわりの高いそんな餃子と言えた。

いいものを提供しようと言う姿勢は、例え蘊蓄が店頭や店内の壁に無くとも、店主の一挙一動から自然と誠意として伝わって来るものであり、こちらもそんな所が味わう度にしみじみと感じられた。

気がつけば完食。いや、かなり素敵な風合いが良かった、そんなミソラーメンと焼餃子だった。

(左フォト) ミソラーメン/焼餃子(7ケ)/店頭外観 (2012.05.24)


 中華飯店 昇龍 (ショウリュウ)

 住所:千葉県千葉市若葉区1-19-13  TEL043-231-9630

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜21:30

 アクセス:JR都賀駅東口下車。ロータリー右奥の道の先にあるスリーエフの十字路を右折しずっと
       歩いて行き、北貝塚小学校北交差点を左折。その先にある北貝塚交差点を右折して少し
       歩いた右側にあり。



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