鶏料理屋 せん吉 千葉・道場南







ずっと降っていた雨も出掛ける頃にはほぼ止んで来て、雨雲の雲間から陽光も顔を覗かせていた、防寒着は既に必須の12月上旬の休日火曜日だった。

実は今春千葉道場南某店を訪れた際に、最寄りのバス停との途中に老舗鳥料理専門店らしき風情のある和風建築物があり思わず立ち止ったことがあった。

なぜならその店先には、フレンドリーな雰囲気のある筆文字で、「鶏白湯ら〜めんせん吉」と表記された看板が掲げられていたからだった。そのお店こそ、こちらだった。

それからしばらくしてからネットでこちらが紹介されて、なかなか好評のらーめんが案内されていたものだったが結局そのまま月日が流れてしまった。

先日この界隈のラーメン店を訪れて、そう言えばラーメン自体も落ち着いた頃だろうかとなって、今回その気になり出掛けて見ることにした。

そんなわけでまた今日も、千葉駅東口改札口を抜けて9番バス乗り場の路線バスに乗ってこちらの店頭へやって来た。看板など半年前と何一つ変わってはいなかった。

それにしても風情の高いこちらの建物で、ついつい角度を変えて何枚も撮影してしまった。それも気が済んで徐に中へ入ろうとすれば、入口で店主自らお出迎え頂き恐縮の至りだった。

開店まもない時間もあってか、先客の居ない静かなフロアーが広がっていた。メニューを見ていると作り手らしき方が横切られたので、塩と醤油どちらがお奨めかお聞きして見た。

すると是非とも塩で如何でしょうかとのことで、それならばとその塩らーめんを選んで、サイドメニューも行ってしまえと鶏そぼろ飯もお願いした。

ネットで調べているとJR蘇我駅周辺に類似する店舗があったので店主にそこら辺をお聞きすると、近親者が営業するモツ焼きがウリの店だそうで経営はこちらとはまた違うのだそう。

開業してもう既に30年ほど経つ鳥料理専門店だそうだが、鶏白湯らーめんは今年の5月1日から昼営業で提供を始めたばかりらしい。

とは言えそのらーめん自体は既に7〜8年前辺りから、夜営業の裏メニューで提供していたのだそう。現在も夜の部でも提供しているらしい。

ラーメン店とは一線を引きたいこだわりがあるそうで、ラーメン関係のマスコミ取材は辞退しているらしい。程なく到着。

紅色をした手にすると軽い器で、そんな容器に入った鶏白湯らーめんがやって来た。なんと3万円近くする、漆塗りの器だそう。

それではと行かせて貰えば、ラーメンのスープとしてはなんとも未体験とも言えそうで、なおかつ麗しいスープ。

そのとんでもなく美味い自然な瀞みがある鶏白湯スープは、一言で言えばラーメンのスープとは一線を引きそうなものと言えた。

それが斬新であり、やはり無化調だそうで、とんでもなく素晴らしい無化調スープだった。

それにしても絶妙な塩加減が、実にたまらないもの。天然コラーゲン&コンドロイチンがたっぷりだそう。コンドロイチンは、初めて聞くケースだ。メニューにそんな記載があった。

周辺某店でも見た白キクラゲがまたプリプリして美味しく、鶏に係わる半熟煮玉子が食感味わいどちらも完璧と言えるものだった。

麺は新潟直通のものだそうで、そう来ればおのずと「めんつう」と言う製麺所が少しかじっていれば浮かび上がって来るもの。やはりそうで、加水加減が果てしなく良かった。

そして鶏そぼろ飯がまたかなり良かった。蓋をしたことによって、挽き肉に煎り玉子の香りが移っていて素晴らしかった。器は京焼だそうで、器の優雅な佇まいの中で鶏の旨みを楽しませて貰った。

こうなればと、杏仁豆腐を追加オーダー。もう絶妙な甘味加減と、柔らか度合いが実に素敵だった。サービスのオレンジも美味しかった。気がつけば完食。

吉野家グループのカレーうどんチェーン店と偶然にもほぼ同じ店名のこちらで、その店名由来は聞き逃してしまったがそちらの紹介する多くの大切なお客様の入店を願うところと変わりはないのだろう。

ふと振り返り店内を見回すと落ち着いた色調の和空間は、天井・壁面・硝子・床面の全てがバランス良く溶け込んでいた。

そんなフロアに使用食器や店内調度品にお店の方のご対応も含めて、これぞ真のもてなしの心と感じさせるものが在った。

いや、かなりとんでもなく果てしなく実に素晴らしく、真夏の朝日の煌めきの如く美味しかった。

(左フォト) 鶏白湯塩らーめん/鶏そぼろ飯/杏仁豆腐/店舗外観 (2012.12.04)


 鶏料理屋 せん吉

 住所:千葉県千葉市中央区道場南2-15-4 TEL043-227-9500

 定休日:月曜日  営業時間:(らーめん)11:00〜14:30/(鶏料理)17:00〜22:00

 アクセス:JR千葉駅東口下車。バス乗場9番のりばの路線バスに乗って道場坂下バス停で降車。
       進行方向へ進んで道場坂下交差点を右折して150m程歩いた右側にあり。



黄葉がまた風情を高めていた店頭。


入口のさりげなく心和ませる空間。


店内の落ち着いた色調の和空間。


鶏そぼろ飯は京焼の器に入って来た。

カットオレンジの器にもこだわりが。

最寄りの道場坂下バス停周辺。