北京亭 千葉・千葉中央





冷え込んだ大気の向こうに真っ青な空が広がって、雪国のような街になってしまった首都圏の街の雪がまた幾分減っていた一月後半の週末土曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、今夜も穏やかに寒いそんな午後七時過ぎだった。

時に今まで全く気がつかなかったが、どうやら千葉中央周辺にも西千葉でお馴染みの北京亭が営業しているようだった。朝の通勤電車の車内でケータイを触っていると、たまたま入れた検索文字で、こちらの存在を知るところとなった次第だった。

そんなわけでその営業を確認したくなり、さっそく立ち寄ることにした。歩き慣れた道路を進んで行き、初めて歩く路地を曲がると、なるほど風情も豊かにこちらが佇んでいた。

店先には「創業40年、味の北京亭」と記されていて、そこに案内された営業時間を見ると、夜営業は午後9時からとなっていた。

しかしまだ午後七時過ぎながらたまたまなのか土曜日だからなのか、電照看板が光々と輝いて店内も明るく入店客が来るのを今や遅しと待っていたこちらだった。

さっそく入店すると老練そうな店主と共に、従業員の方がお二人居る店内。先客はたまたま誰も居ない、そんなフロアが広がっていた。

メニューリストはテーブルに無いこちらで、振り返るとそこに壁一面に貼られたメニューボードから選ぶようだった。そう言えば西千葉店もそうだ。しばし眺めていると880円の半チャーハンラーメンなるメニューを見つけて、これで行くかとなってそれをオーダーした。

ふと外を見ると外の白い暖簾にも、味の北京亭と記されていた。西千葉の支店なのかを店主に確認させて貰うと、直ぐさまそうだと返事が返って来た。

とは言え西千葉店では何一つこちらを案内していなかっただけに、「それでは暖簾分けのこちらですね」と再度尋ねると、また直ぐさまその通りだと返してくれた。

店頭にある創業40年についてお聞きすると、こちらの店主が修行した西千葉店のことを表記したのだそうで、それでもこちらも今年で32〜33年経過した暖簾分け店らしく立派な老舗店と言えた。

ちなみに西千葉店は創業昭和40年で、それだけに時が流れて今年で48年目となる。程なく到着。なんとも素敵なラーメンがやって来た。

大きめな煮豚が一枚入って、そこにナルト・青菜・メンマ・海苔に刻んだネギが散らされていた。それではと行かせて貰えば、これがなるほどと言える良き昭和の時代を感じさせるもの。

しかしその中にもこちら独自の進化もまた感じることが出来た。半チャーハンも紅生姜が入って、その量も実に多めでなかなかとても良かった。

思えば暖簾分けと言う制度は日本蕎麦店や中華料理店ではよく見受けられるものだが、ラーメン専門店ではひどく少ないように思う。

それもラーメンが伝統よりも進化が求められて、常に斬新な傾向が重んじられるからに他ならないゆえだろうか。それだけに暖簾分けなる文化が、一般的に定着していないところなのだろう。

常に変化を期待されているラーメンと言えて、流行だけが一人歩きさえしているように思う。だからこそ人気店の店主は暖簾分けをせず、それよりも大切なものを修行する者に伝授して、それにより新しいラーメンが何処かで生まれて来ているところだろう。

時代が進化すれば、ラーメンもまた進化している。しかしそれはラーメン店だけでなく、こうした中華店でもまた店名を受け継ぎながらも進化しているところだろうか。

ふとそんなことを感じたラーメンだった。気がつけば完食。いや、今夜も実になかなか美味しかった、そんなラーメンと半チャーハンだった。

(左フォト) ラーメン/セット半チャーハン/壁面のメニュー (2013.01.19)


 北京亭 富士見店

 住所:千葉県千葉市中央区富士見2-22-7  TEL043-224-5394

 定休日:日曜日・月曜祭日  営業時間:11:00〜14:00/21:00〜翌4:00

 アクセス:JR千葉駅東口下車。JR外房線側のガード左下の道路を歩いて行き、国道16号の交差点
       を渡ってさらに直進し四つ目の左路地を入って次の十字路を右折して程ない右側にあり。



千葉中央駅からほど近い店頭外観。

北京亭@西千葉の暖簾分け店のこちら。

千葉駅からも徒歩圏内。