親父の塩 千葉・津田沼 ※閉店

※千葉県習志野市津田沼4-1-25時代。








夏の香りが全てに溶け込んでいた、遥かな表層は今日も限りなく青かった、9月もそう先で無くなって来たそんな8月下旬の木曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、また熱帯夜が待っていた湿度の高い午後8時近くだった。

山路力也氏責任編集のラーメンマップ千葉6で紹介されていて、かなり前から宿題店にしてずっと気になっていたこちら。

仕事帰り千葉駅から京成電車を利用して帰途に着いて、今夜こそとなって最寄り駅の京成津田沼で途中下車した。

幼い頃は市川の鬼越周辺に住んでいて小学一年生になって数週間で親が柏市南逆井に引っ越したことがあった。以前にも触れたものだが、10歳の頃から住んでいた鬼越近くの親戚が営んでいた学習塾へ2年近く通っていたことがあった。

新京成電鉄五香駅から京成津田沼経由で鬼越まで確か週一で通ったもので、今でも京成津田沼のプラットホームに降りるだけでこうして思い出してしまう。

とは言え乗換えだけで当時は改札を出たことは無かった。それだけに南口ロータリーは初めての風景だった。踏切りの方から警報音が鳴りだして、乗用車がその前に連ねて停車して行った。

その道路を左手へ進んで行き、あれまだかな?と思いながらもう少し進んで行けば、ラーメンの文字のネオンが見えて来てその店頭へ到着した。

ふと見ると 「素材の旨みにこだわった進化し続ける塩専門店」と言う案内が目を引く店頭だった。

目を移すと「今日より明日、明日より来週、来週より来月と、美味しいの一歩先を探求しております」とも案内されていた。2010年10月7日にオープンしたこちらだそう。

さっそく入店すると券売機が見えて、そこで親父の旨塩らーめんなる提供メニューを選んで、チケットを取り出してそれをお店の方に渡しながら少し進んだ場所のカウンター席へ腰掛けた。

親父の旨塩らーめんは、チャーシュー3枚・海苔2枚・味玉1個等と表記されていて、いわゆる特製もののラーメンであることが直ぐに理解出来た。

入店した時はガラガラだったが、まもなく一人入り二人入りと続いて、直ぐに活況のある店内となって行きその人気の高さが判った。

ふと振り返ると券売機の隣りには、普段ラーメン店には無い凝った構造のガチャガチャが設置されていたこちらだった。

そう言えば紹介本にユニークなサービスがあるとあったがこれのことかとなって、一応厨房の方に「これやっていいんですよね?」と確認してからその前に立った。

はて?どうやって回すのかと悩んでいると、近くの常連さんらしき方から、上にあるコインを一つ使って回せばいいことを教えて頂いた。

なるほどと頷きながらそうすると、まるでピンボールマシンの鉄球のように容器状のケースが中を巡ってからポトリと下に落ちた。それを手に取り中を開けると、海苔と書かれた用紙が中に入っていた。

その用紙と容器をカウンタトップに置くと厨房の中の方がさりげなく外へ出て来て、用紙が入っていた容器をガチャガチャの傍にあったケースへ入れており、そこに入れれば良かったのかだった。

冷水は入口辺りにある蛇口付きのボトル形冷水機でコップに注ぐスタイルのこちらで、そのように注いで口にすればエレン整水システムによる冷水らしくこれが実に美味しいお水だった。

さらにこちらはなんと摂氏33度を越えた日は、大盛か50円トッピングが無料サービスのようだった。ガチャガチャといい、なにかと戦略にこと欠かないこちらと言えた。程なく到着。

ガチャガチャで当たった分の海苔が足されて、久々エリマキトカゲを思い出すほどに海苔が多めに添えられていた。

そしてなんともエメラルドブルーなカラーリングのドンブリが、また素敵なビジュアルのラーメンだった。

それではと行かせて貰えば、優しい味わいのスープが実に素敵な美味しさを示した。まるで色とりどりに紡いだスカーフが煌めきを放っているようだ。

この何とも言えない感動を、どう伝えればいいのだろうか。そうだ塩らーめんだけに、「潮騒のメロディー」を聴いているような満足感が生じて来る美味しさと言えばよいか。

麺は三河屋製麺らしく、出しゃばらない中細麺がまた実に良かった。この前に出ないながら麺自体もその良さを表出させている感覚が良かった。

気がつけば完食。いや、かなりとんでもなく、果てなく実に美味しい親父の旨塩らーめんだった。


(左フォト) 親父の旨塩らーめん/同拡大画像/店頭外観/京成津田沼駅 (2012.08.23)


 らーめん酒場 親父の塩

 住所:千葉県船橋市前原西2丁目13-1 藤和津田沼コープ102

 定休日:不詳  営業時間:不詳

 アクセス:JR総武線津田沼駅北口下車。ロータリー奥右手の道を新京成電鉄新津田沼駅に
       向かう道路を入り一つ目の右路地を曲がり300mほど進んだ右左側にあり。



  2012.08.23 あしあと と案内されて落書きされた店の壁。   2012.08.23 京成津田沼駅前の踏切りの道を14号方面へ進んだ右側。