きそば 中田屋 千葉・大神宮下







二日間雨を降り続かせた雨雲が今日は綺麗に消え去って、青い空から目映いばかりの陽射しが街角に降り注いでいた、また気温が下がって秋らしさを感じさせたそんな10月後半の休日金曜日だった。

先日また自称で無い誰もが認める某千葉ラーメン人気サイトで、気になるラーメンに目が釘付けされるところとなった。そこは日本蕎麦店でラーメンも提供しているお店だった。

それがこちらで大神宮下駅から徒歩圏内にある、本日はそんな中田屋へ訪れることにした。そんなわけで京成八幡から各駅停車に揺られて大神宮下駅で下車。

国道14号に出て右折し少し歩けば、地名の由来にもなった地点にかかる船橋橋でそこを渡って行く。まもなくあさりとはまぐりを店先に並べて販売する商店があった。今でも周辺の海でも漁が盛んに行われているようだ。

船橋市は今や60万人が暮らす、首都圏の中核都市だ。昭和40年代辺りから海老川周辺の宅地化が進んで、様々な問題が浮上して来たものだがそれも今では殆どが解消しているらしい。

船橋でラーメンと言えば、昨年当サイトでも元祖店があったすぐ傍の訪問店の船橋ソースラーメンを紹介させて頂いたが、ここ数カ月ラーメンフリークの間でなかなか評判となっている。

それも先月から今月末までソースラーメンプロジェクトなるイベントが行われているからで、市内人気店を中心に各店で趣向を凝らした期間限定の船橋ソースラーメンが提供されているようだ。

と言うわけで、道路の先には高層マンションが見える住宅地の生活道路をしばし歩いて行くと、その途中に趣きのある建物のこちらへ到着した。

店先には風情のいい木々が、大きな盆栽を見るように佇んでいた。するとちょうど引き戸が開いて、店主が暖簾を入口に掛けているところだった。

ご挨拶をしながらもネットでラーメンを提供する日本蕎麦店であることを、知ってやって来たことを告げると大そうに喜んで頂いた。

営業開始時間が若干だけ遅れていたが、こだわり店ほど仕込みがずれ込むもので致し方ないものだ。

入店してテーブル席に腰掛けながらラーメンをさっそくお願いした。蕎麦も中華麺も全て自家製麺であることと、スープはちゃんと豚骨と鶏ガラで炊き出していることを教えてくれた。

創業47年のこちらだそうで、そうすると昭和40年頃に創業したことになる。偶然にも昨夜の老舗中華店と、同じ年に営業を始めたこちらのようだ。程なく到着。

なるほど日本蕎麦店でラーメンを提供する店でたまに業務用スープで対応する店も見受けられるが、そんなお店と違って厚みのある美味みがしみじみとした味わいでやって来た。いや、これは美味い。

しかもこちらは実になかなかのこだわりが感じられた。独学で作り上げたものだそう。醤油の酸味を薄く感じさせながらも、旨味を前面に押し上げる力強さがあった。

昆布や多種の野菜もたっぷり利用しているそう。チャーシューやメンマも全て自家製らしく、これまたなるほどな美味しさを醸していた。麺もやや柔らかめながら、素性のいい麺だ。

ワカメにナルトに至るまで良かった。こういうラーメンに出会ってしまうと、もはや今日はここでやめにしようとなるものだ。

ふと見ると卓上の案内に蕎麦にはルチンが多く含まれて体に良いことが謳われており、振り返れば「当店は石臼挽きのそば粉を使用」とあった。

そう、ここは日本蕎麦店である。と当たり前のことに気づいて、それならばと「もり」を追加オーダーすることにした。程なく到着。

これがまた白い柔肌が素敵な風合いで、とても素敵で美味しいもり蕎麦と言えた。

瞬く間に麺が消えて蕎麦湯をつけ汁に注いでそれを口にすれば、冷たい蕎麦の後だけにほっと一息のしみ入る暖かさとなった。気がつけば完食。

周辺は完全無欠のこれ以上ないくらいに閑静な住宅街だが、後続客が絶えないこちらで如何に普段から愛される人気店であるかよく理解できた。

精算してこちらを後にする。船橋橋から程近い千葉街道の道すがらで営業していた、焼きあさりがウリらしい杉岩商店で、夕飯用にアサリの浅煮をお買い上げ。

今年のアサリは三番瀬で発生した青潮の影響によりほぼ全滅だそうで、生き残ったのは外来種のホンビノス貝くらいなものだそう。どこも大変だ。

その後京成船橋駅に程近いベローチェで、しばしまったりしてから帰途に着いた。いや、それにしてもなかなかのかなりとんでもなく素晴らしかった、そんなラーメンともり蕎麦だった。


(左フォト) ラーメン/もり/店舗外観/道すがらのあさり直売所 (2012.10.19)


 きそば 中田屋

 住所:千葉県船橋市湊町1-9-14  TEL047-431-5407

 定休日:水曜日  営業時間:11:30〜14:30/17:00〜19:30

 アクセス:京成本線大神宮下駅下車。改札前の通りを右手に進んで千葉街道の国道号を右折。
       船橋橋を越えて二つ目の左路地を入り、少し歩いた先にある一つ目の十字路を右折し
       100mほど先の右手にあり。徒歩およそ8分。



京成電鉄大神宮下駅から徒歩8分。


橋の漢字が二つ並ぶ橋と交差点の船橋橋。


閑静な住宅街の中にあるこだわり生そば店。


先に見えるのはパークハウスプレシアタワー。

船橋橋近くの国道沿いにある杉岩商店。

杉岩商店では様々な佃煮が販売されている。