生そば 寿々喜 千葉・みのり台





それほど厚い雲ではないものの大空はグレーに染まって、傘を指すほどでもない微量の霧雨が街角を濡らしていた、雨、晴れ、雨と交互に天気が入れ替わる数日の十月神無月上旬の金曜日だった。

先日は京成海神駅から10分近く歩いた場所にある、昭和15年創業の寿々喜そば店なる蕎麦屋を訪れたものだ。それも自宅周辺の蕎麦屋を教えて頂いた方から、新京成線みのり台駅周辺に位置するこちらもまた教えて頂いたことが発端であった。

海神の店主にみのり台にも同じ店名の蕎麦屋でラーメンも提供する店があることをお話しすると、知らないとのことでこちらだけの蕎麦屋であることを教えてくれた。

全く関係ないことは無いはずと思い、こちらに行けば何かしら判るだろうと考え、そんなわけで秋がまた深まった感のある天候のなか出掛けることにした。

そんなわけでまた東松戸に出て、武蔵野線から新京成線に乗り換えて本日はみのり台駅に降り立った。改札を出たら目の前の道路を左手に進んで行き、そう遠くない突き当たりの稔台駅交差点手前の右手にあるこちらであった。

入口には生そばと染め抜かれている既製品らしき藍色の暖簾が軽く揺らいでいて、その左手のショーケースには中華系メニューのサンプルも豊富に置かれていた。その右手には移動出来る小型の電照看板があり、そこには「生そば中華そば寿々喜」と記されていた。

さっそく入店すると常連さんらしき方がお一人おられて、厨房には店主とその奥様がおられた。厨房寄りのテーブル席に腰掛けて、御献立表とあるメニューを手にとってそこから中華そばをお願いした。

中華メニューはその他にタンメンにもやしにチャンポンにチャーシューメン、さらには五目そばに冷し中華に味噌ラーメンまであった。ふと目を落とすと、なんとさらにシューマイとギョーザまでもあった。

京成の海神駅から歩いた場所にも、こちらと同じ店名があって実は先日そちらへ先に訪れたことをお話しした。するとこちらもまた、海神の店は知らないそう。

さらにお聞きして見ると、こちらの店主はかつて北松戸に在った寿々喜で修行した方だそう。そしてみのり台駅周辺のこの地で独立を果たしたそう。そちらの暖簾分け店として開業して、今年で45年になるそうだ。すると昭和43年頃に創業したところだろう。

小岩にも同じ寿々喜があったそうで、その二店から巣立った店が幕張と稲毛と南柏にもあったそうだ。しかし今でも営業している店は、南柏とここだけなのだそう。

ちなみに帰宅してからネットで調べて見ると、違う寿々喜なのか現在は小岩にも営業していた。また東京都・千葉県・埼玉県・茨城県内を中心に多くの同店名が見受けられた。

先客の常連さんが気さくな方で、その方もお話しに加わり世間話しの花が咲き乱れた店内となった。程なく到着。先客とほぼ同時にラーメンが到着して、先客はさらに半カレーも注文していた。思わずそんな半カレーがオーダー出来るなら私もとなって振り返り追加でその注文をお願いした。

さて食すかと目の前の中華そばとご対面。チャーシューに青菜にメンマにナルトに刻みネギ。メンマの色合いに至ってはウリ二つではないか。そのビジュアルは上に乗る具材もあってかなり似ていた。

それではと行かせて貰えば、こちらもまたなかなかの持ち味を有する実に嬉しい味わい。チャーシューがまた良かった。後から来た半カレーも蕎麦屋のカレーらしい味わいで、半分にしては多めで実に素敵だった。気がつけば完食。

海神の蕎麦屋は昭和15年創業だが、北松戸の店はそれほど古い創業ではなかったそう。北松戸か小岩の店主が、本家とも考えられそうな海神の店で修行したところなのだろうか?しかしあまりにも多い同店名があり更科のように歴史がもっと長く違う創業本家があるのかも知れない。

ともあれ蕎麦や洋食等だと店舗毎にそんな変わらない提供内容だが、中華そばだと具材やその味わいが店舗毎にかなり違うだけに、そこから様々な想像が広がるもので、そこにラーメンの面白さがあるのかも知れない。

いや、なかなか実にかなりこちらもまた良かった、そんな美味しい中華そばと半カレーライスであった。

(左フォト) 中華そば/半カレーライス/店舗と周辺 (2013.10.04)


 生そば 寿々喜 (すずき)

 住所:千葉県松戸市松戸新田577  TEL047-363-2032

 定休日:火曜日  営業時間:11:00〜19:30

 アクセス:新京成線みのり台駅下車。改札を出たら目の前の道路を左手に進んで行き突き当たり
       の稔台駅交差点手前の右手にあり。徒歩およそ1分。



住所は松戸新田だが、最寄駅は新京成線みのり台駅。

中華系メニューのサンプルも豊富なこちら。

北松戸の寿々喜で修業して創業45年だそう。