麺処 まるわ 千葉・作草部





顔を洗う水の冷たさに秋の深まりを感じて、昨日の雨を朝方だけ引きずっていたそんな11月中旬の月曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、昼過ぎには雨もやんだようでまた穏やかな午後7時過ぎが待っていた。

作草部駅の直ぐ傍に気になる中華店があったものの営業時間など全く判らず終い。まぁもしもの時はこちらがあるさと千葉モノレールに乗り込んで作草部に到着。

有名小説家と同じ名前だけに気になってやって来たが、これが見事にフラれて営業していなかった。営業時間や定休日が店頭に案内されており、普段がそうならやっているはずだった。

ともあれそれならばとなって、4月以来のこちらへやって来た。8月にはラーメン劇場のチャイニーズスタイルにも訪れたものだ。

そう言えば以前粋や閉店の呑み会で酔っ払いながらもこちらの店長さんとお会いして、また作草部店を訪れる約束をしたことを店先に立ったところで思い出した。少し気まずい思いをしながらも入店すると、先客と目が合い、さて何処かでお見かけした方だが何処だったろうか。

向こうは私を知らないような目つきだった。その方の向こう側の方のカウンター席に腰掛け、さて急遽の入店だけにさてどうするかとメニューとにらめっこする私だった。

すると先ほどの先客の方が、何やら店長さんが作ったラーメンにケチをつけている。そのケチのつけ方の口調には、やはり聞き覚えがあった。ふと脳裏にまんぼぉ店主が去来した。

思い出した、オフ会でもお会いしたM氏その人だった。眼鏡を外しておられたから気がつかなかった。こちらから声を上げて挨拶すると、眼鏡を掛けてから私に気づいて挨拶を返してくれた。

どうやら辛いラーメンをオーダーしたのに、全く辛くないと言うことらしい。すると味見した時痛いくらい辛かったのにそれはおかしいと反論する店長さんだった。思わず柏御大までが脳裏に去来してしまった。

そうこうしている中タイミングを見計らって油そばをオーダー。1玉を確認させて貰うと200gだそうで、1玉半の中盛をお願いすると油そば専用麺だからなのだろう、油そばだけ中盛は受けていないらしくそれなら400gは無理な内容量でないのでそのグラム数の大盛でオーダーした。

するとニンニクが入るそうで問題ないことを返した。目の前では辛くない辛いのやり取りがさらに続いていた。おそるべし。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、それは切ないほど素晴らしい極太ちぢれ麺だけに感動超特急の嵐が口内を吹き荒れるもの。

入る具材内容が、油そばフリークを嬉しくて泣かせた。油そば追加用の塩だれが一緒に来たので後半味わいに慣れて来た頃に投入し、有りがちな味の減速感をブーストさせる為に利用させて貰った。

その極太ちぢれ麺は、やはり浅草開化楼のチーメンのようだ。日東富士製粉の浅草開化楼専用プライベートブランド粉らしい。

つい先日六厘舎のお土産つけ麺を食したばかりで、その対極性は目を見張るものがあった。そちらは日清製粉の傾奇者で国産粉シフトを感じるものだが、このチーメンは海外産シフトを感じるイメージ。

しかしぽっぽっ屋本店@小伝馬町桃天花@三河島の平打ちにした時にはまた違った感覚があったものだ。ともあれ初めてチーメンを油そばに利用した浜そば@湯島の極太ちぢれ麺とは硬さこそ違ったが近いものがあった。

結構な麺量ながら、気がつけば完食。いや、途轍もなくとんでもなく、なかなか実にかなり良かった。

(左フォト) 油そば大盛/メニュー/店頭外観 (2012.11.12)


 麺処 まるわ -MARUWA-

 住所:千葉県千葉市稲毛区轟町4-1-13  TEL043-284-3767

 定休日:木曜日  営業時間:11:00〜15:00(14:45LO)/17:00〜22:00(21:45LO)

 アクセス:千葉モノレール作草部駅下車。改札を右に出て階段を降りた前の交差点を右手へ進み、
       交差点を越えたすぐ右手にあり。



見上げれば青空に白雲がたなびいて、温かさに微睡んでしまいそうなほどの桜咲き誇る春爛漫な4月前半の休日金曜日だった。2008年11月1日にオープンしたこちらもまた訪問していない気になっていた1店で、それならばと春の風にも誘われて出掛けることにした。

勝浦タンタンメンをモチーフにして完成させた「たんたん辛つけめん」がウリのこちらだそう。勝浦と同じ房総半島外洋側ご出身の店主らしい。基本のスープはゲンコツや豚頭等を12時間炊いた豚骨スープらしく醤油・塩に味噌味もあるよう。地鶏の旨味を詰め込んだ至福の一杯と形容する、淡麗塩そばも定番人気メニューのようだ。




最近では外房の鯖節の風情を巧く生かした外房醤油らーめんや、豚しゃぶ・野菜増し・具なし等の多彩なバージョンを用意している油そばも人気商品のようだ。

そんなわけで総武緩行線電車の乗って千葉に降り立ち、千葉そごう屋上から発着する千葉モノレールへ乗り換え作草部駅から程ないこちらの店頭へやって来た。

風情のよい黒壁には大きな文字で、「麺が貴方で私がスープ まるくおさまる熱い仲」と描かれていた。店主が打たれた銘と言ったところだろうか。

さっそく入店すると券売機の無い店内。千葉市内とは言え郊外だけに先客が一人の店内だった。店頭には単に浅草開化楼を前面に押し出すだけでなく、カリスマ製麺師と紹介する同社の負死鳥カラス氏の手による麺のみを提供している旨が案内されていた。

空いていたカウンター席の一つに腰掛ける。気持ちはこちらウリのたんたん辛つけめんにほぼ固まっていたが、さりげなく周囲を見回すと壁に案内する新商品に目を奪われた。

「旨み溶け出す追い煮干し製法による麺処まるわの新定番」と謳われていた、杯数限定らしい濃旨煮干醤油がそれで急遽これで行くかとなって味玉増しでオーダー。

サイドメニューも手頃なものがあればと思えば、平日ランチタイム限定のミニちゃーしゅー丼がなんと100円の金額でそれで行こうと一緒にお願いした。

2011年9月7日には稲毛のラーメン劇場内に「麺処まるわチャイニーズスタイル」がオープンし、中華の技法によるオリジナルメニューも提供しているそう。

こちらの店主もラーメン義援隊で東北の被災地へ駆け付けたらしく、その時の集合写真等が大事そうに飾られていた。程なく到着。昨年の暮れから提供を始めた濃旨煮干醤油らしい。

それではと行かせて貰えば、香ばしくも濃厚な煮干しが怒涛の如く口内を襲うラーメンでこれはたまらない美味しさ。麺は予想に反して極細ストレート麺ながら、ヤワメの麺に煮干しスープが絡まりこれは素敵な風合いと言えた。

具材にもこだわりが感じられるもので、味玉もトロトロでデリシャスな美味しさ。ミニちゃーしゅー丼も100円にしては量も良くなかなかのスタイル。気がつけば完食だった。素油そばなら行けそうかなと、一度は思ったがそこは自重。

そんな折り壁面インフォの一つに「店長の気まぐれデザート」と銘を打つ、アールグレイの自家製グラニテほんのりジンジャー風味を見つけそれを追加オーダー。

粒が大きい感じのアールグレイという事で紅茶味のかき氷だったが、口内に入ると不思議に直ぐにフワリと溶けて消えて行った。いや、どれもなるほどな美味しさで、大変素敵で実にとても良かった。


(左フォト) 味玉濃旨煮干醤油/ミニちゃーしゅー丼 (2012.04.13)


  2012.04.13 アールグレイ自家製グラニテ   2012.04.13 麺が貴方で私がスープ まるくおさまる熱い仲、だそう。