長州ラーメン 万龍軒 千葉・本千葉





やや白みながらも青空から淡い陽射しが注いでいた、穏やかな天候の一月睦月下旬の水曜日。今日も仕事が終わって外に出れば、それほど寒くもなかったそんな午後七時過ぎだった。

長州ラーメン万龍軒の富士見店新町店を訪れて、暖簾分けのこちらも当然そこは気になっていた。年末年始に行くタイミングを逸してしまい、そう言えばとなって仕事帰り立ち寄ることにした。

そんなわけで百円区間となる路線バスを利用して、JR本千葉駅前にあるこちらの店頭へやって来た。赤いビニールシートに赤い暖簾がひるがえる店先で、雑居ビルの駅前ロータリー沿いで営業するこちらだった。

さっそく入店するとうなぎの寝床のような細長い店内が広がっており、京都の街で見掛ける程ではないが奥まで長いカウンターが伸びていた。

なかなか盛況なフロアでそれだけに一番奥まで行ってからハーフコートを脱いで、壁のフックに先客の方々がそうするようにコートを掛けてからカウンター席に腰を下ろした。

手元にあったメニューを手にとって、そこからやはり万龍軒らしく1番人気と付記されていた野菜らーめんをオーダーした。辛いラーメンだろうか、ピリピリらーめんなんて言うラーメンがあった。

富士見店・新町店へ行ってそんな流れからこちらに来たことを告げると、向こうとは違うスタイルのラーメンであることを厨房の若い方が教えてくれた。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、なるほど向こうのようにはっきりと白濁していないスープのこちらで、とは言え清湯の一歩手前で軽く濁る程度のもの。

そしてそこから豚骨らしい香りが、ふわりと迸るそんなラーメンでもあった。ゴマ油がさらりと効いていて、それが全体のバランスを集約させているように思えた。

野菜がこれでもかと入ってそれもあってタンメンのようで、スープはビジュアル的に塩豚骨のような感じであるものの、カエシが感じられる分ラーメンらしさが前面に出てその風情が実に素敵で良かった。

目の前に老練そうな方がおられお話しして見るとこちらの店主で、若い方は息子さんだそうで将来の店主で二代目の方だった。

昭和55年創業の万龍軒だが、今年でほぼ30年になる本千葉店らしく、すると昭和58年頃に開業したところだろう。富士見店が出来てから、こちらが営業を始めたそうだ。

ご主人は千葉の人間だそうだが、奥さんは山口の方だそう。たまに宇部へ立ち寄ると、年々寂れて行く街の姿に寂しい気持ちが先に立つそう。

ともあれ二代目がおられるこちらだけに安泰の暖簾分けの万龍軒本千葉店ですねと言うと、本家も富士見店で二代目が頑張っておられることを私に教えてくれた。

なお新町店・富士見店・本千葉店それぞれが違う味わいで行くことを昔から決めていたそうで、そんな万龍軒の方針があったことも教えて頂いた。そう言えば万龍軒名物と言えるハンドル付きの大釜を、こちらの厨房で見なかったような気がした。

それぞれがそれぞれにベストのラーメンを作る上でそれは大切なことだと思うし、人が作るだけに塩のひと振りにも個性が出るものなのだとも思う。

煮豚にメンマも美味しく、気がつけば完食。いや、こちらの万龍軒ラーメンもまた実にとんでもなく味わい深く、とても素敵で美味しいかなり良かったラーメンだった。

(左フォト) 野菜らーめん/店頭外観/店頭遠景 (2013.01.23)


 長州ラーメン 万龍軒 (マンリュウケン) 本千葉店

 住所:千葉県千葉市中央区長州1-24-1エスカイヤ本千葉第一103 TEL043-225-8970

 定休日:日曜日・祝日  営業時間:11:00〜14:00/17:00〜21:00 ※土曜日は午前の部のみ

 アクセス:JR本千葉駅東口下車。千葉寄りのロータリー正面にあり。千葉モノレール県庁前駅また
       は千葉中央バス県庁前停留所(JR千葉駅東口ロータリー内2番バス乗場から千葉中央
       バス花輪行きまたは3番バス乗場から小湊バス末広町を経由するバスに乗車)からも
       徒歩圏内。