中華そば蔵元 本店 千葉・本八幡 ※閉店





ポケットから手を出すことさえためらってしまうほどに、冷え込んだ大気が街を支配していた一月下旬の週明け日曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、満月の明るい月夜に肌寒さが募るそんな午後七時過ぎだった。 時に京葉道路の市川インターチェンジとニッケコルトンプラザの間に、どうやら新しいラーメン店が今月の17日にオープンしたようだ。

もうしばらくしてから行こうと思っていたが、そうだったのかと気がついたこともあって仕事帰り立ち寄ることにした今夜だった。

そんなわけで本八幡駅から10分ほど歩いて、その店頭へやって来た。ちょうど目の前に紳士服チェーンの支店がある場所で、以前はフラワーショップが営業していた建物が様変わりして、まるで喜多方系ラーメンショップのような風情に変貌していた。

ガラス張りの店頭で中が良く見える造りになっており、左手には本物の古い白黒テレビや黒電話などがディスプレイされていて、店先にはレトロな自転車に岡持ちが荷台に据え付けられていた。

小じんまりとしたこちらだけにそれらがごく自然に配置されており、壁面にトタンが張られていて実に風情の良い店舗となっていた。さっそく入店すると右手にカウンター席があり、その向こうには製麺機が置いてあった。その奥の壁には蔵元製麺所と記された木板がさもありなんとして打ちつけてあった。

正面の奥は厨房になっていてその手前にカウンター席があり、左寄りに先客が一人居たので、さり気なくその右端に腰掛けさせて貰った。

券売機の無い店内だけに直ぐ座ったが、今度はメニューは何処となったが、天井からぶら下がった眩しく輝く電球の先に見える天井付近の壁面にだけ提供メニューが配されていた。

そこから中華そばと豚チャーシュー丼をオーダー。あらためてメニューを確認すると、特製味玉子がいまどき30円と言う金額に気づいて追加注文させて頂いた。焼飯も提供しているこちらで、700円と言う金額に敬遠してしまったが、盛りの良いお奨めチャーハンだそう。その内に口にして見たいものだ。

最近都内でよく見掛ける餃子居酒屋だが、金町にあるそんな店舗の「アジアン本舗餃子」のオーナーが始めたラーメン専門店だそう。

そのオーナーが蒲田の麺バカ息子の店主と交流があることを食べログで知り、浜の麺バカにも訪れただけにそれゆえそんなこちらが気になるところとなって訪れることにした次第だった。程なく到着。

軽く濁っているように見えるものの基本はあっさり気味の清湯醤油スープで、そこに揚げネギと背脂ミンチが軽く添えられ風情のいい中太麺が泳ぐもの。

それではと行かせて貰えば、なるほど一晩寝かせた感じの自家製麺がなかなか良くできた中華そばと言えて、豚チャーシューに鶏チャーシューも入ってちょっと最近出会ってない仕様のラーメン。

金町からヘルプで来たと言う厨房の方に麺について確認させて貰うと、やはり熟成させてから利用している自家製麺だった。

近年のラーメンと言えば豚骨が必ず食材に名を連ねるケースが主流を占めているが、こちらは鶏ガラに豚骨も効かせたものかと思えば豚骨は全く入れてないのだそう。

さりとて丸鶏で贅沢な味わいにしていることもなく、かと言って魚介類を利用している風合いも皆無で、鶏ガラオンリーのスープに揚げネギと豚チャーシューから出て来る油脂によって味を整えている感じが実に潔いよいものと言えた。

それだけに全体にまろ味が出て醤油の持ち味さえ活かしているところか。そんな醤油は160年の歴史を持つ木桶仕込みの下総醤油だそうで良い風合いだった。味玉子も実になかなかで、豚チャーシュー丼もかなり良かった。

気がつけば完食。いや、芯のある面持ちが実に素敵で、とてもまったりとして美味しかった。

(左フォト) 中華そば+特製味玉子/豚チャーシュー丼 (2013.01.27)


 中華そば 蔵元 (クラモト) 本店

 住所:千葉県市川市南八幡1-23-8

 定休日:月曜日  営業時間:11:00〜14:00/18:00〜23:00

 アクセス:JR総武線本八幡駅南口下車。下総中山方面に進み、インターチェンジのある大通りを
       右折してしばらく進んだ左側。徒歩およそ10分。

   

立体的にレトロ空間を造作していた店頭。

提供メニューは見上げた場所にあり。

製麺機が置いてあり自家製麺のこちら。