房総豚骨ラーメンこてメン堂 千葉・八千代中央







午後六時半近くまで明るかった五月半ばの晴天の大空も、午後七時の時報を知らせる頃には、とっぷりと陽が暮れていた春終わり間近の休日の水曜日だった。

そんな陽が落ちたばかりの京成八幡駅のプラットホームには、仕事帰りのサラリーマンや部活動で遅くなった高校生たちでそこそこ混みあっていた。

まもなくスカイライナーが目の前を速度を上げて通過して行き、その後でやって来た午後6時59分発快速特急成田行きに乗り込んでこちらへ向かった。

千葉拉麺通信が今年で10周年を迎え、その記念企画プロデュースにより今月18日よりグランドオープンする、こちらの試食会に先日ご招待を受けて今夜は出掛ける事にした日であった。

こちらイチ押しメニューの房総豚骨醤油こてメンは、富津の宮醤油による醤油ダレを活かした深みある味わい白濁豚骨スープだそう。

千葉県産小麦粉を利用した房総夢小麦麺なる麺を用いた豚骨主体のラーメンらしく、新しいけれど何処か懐かしい味わいを提供するそう。

そんなわけで京成電車を勝田台駅で降りて、東葉高速鉄道に乗り換えて八千代中央駅で下車。知らない夜の街を10分ほど歩いて店頭に辿り着いた。

店内には既に同じような招待客が入店していて、よく知る柏の御隠居もおられ思わず御挨拶して比較的側の席に腰を降ろした。

店内は比較的広い明るい雰囲気のある外食店と言う感じで、レトロな調度品も壁に貼られていて落ち着けて飽きさせない空間を造作していた。

まずはイチ押しメニューの房総豚骨醤油こてメンのスペシャル(全部乗せ)をお願いしたが、店内臭で唐揚げの良い香りがしていて、たまらずその房総名物こてメンから揚げをライスと共にお願いした。

すぐ近くには先日の試食会のラーメン店でも見掛けた、県内老舗製麺所らしい藤代製麺の麺箱があった。程なく到着。

おお、黒いマー油が垂らされ様々な具材が多めに盛られたオーダー品がやって来た。

スープをすすればこってり感が豊かでコク味良く、醤油の塩気は抑えた雰囲気を感じたものだった。麺は博多風の細麺でスナック的な持ち味があってコシ良くいい風情があった。

その油感はラードと背脂をバランス良く利用した感じがあり、どちらかと言えば駅から向かう途中で見掛けたゆりのき通り某店の感覚が生きているようにも思えた。

そしてやって来た鶏の唐揚げの量が半端なかった。ザク切りされた生キャベツの上に八個の唐揚げが盛られ、マヨネーズが添えられていた。

それを口にすればこれが実にサクサクして柔らかい鶏肉で美味しく、ニンニクが絶妙に軽く香って来てやめられない止まらない旨さであった。初めは残すかと思ったがご飯もあったので気がつけば完食だった。

完成度の高いラーメンに気を良くして、味噌も良いスジを感じたのでこの際だしと、更に房総豚骨味噌こてメンもオーダー。

振り返ると壁には味を決める県内主要調味料がインフォされており、醤油は先述している通りで、その他にも九十九里天然塩ひかりと袖ケ浦味噌蔵露崎味噌の名前が連ねられていた。程なく到着。

またこの味噌らーめんがやや個性があるものの、いいシフトを感じて私的には充分愉しめるものであった。

モヤシなどもしっかり選定をしているように思えた。またここにもマー油が垂らされており、ニンニク神話に穴なしと言えた。

この味噌こての中に入っていた太麺が実に面白く、噛めば噛むほど食パンの生地の感覚の食感と味わいが感じられた。

その所為もあってこのラーメンがとても愉しめたのかも知れない。お聞きするとパンに利用する小麦は未使用で配合に工夫を加えたそう。

メニューを見ると、さりげなく「極太爆盛メン」や「昔ながらの醤油ラーメン」なるものまであり、現代的なラーメンの要素を更に取り入れていたようであった。

店名的には剣道の掛け声がイメージされたり、そのネーミングのノリがどこか少年ジャンプに連載された一応高校一堂零をリーダーとする五人組が繰り広げる青春群像漫画がオーバーラップしたりした。

いや、今日もまた美味しな、ラーメン二杯とトリカラだった。


(左フォト) 醤油スペシャル/味噌こてメン/こてメンから揚げ/店頭外観 (2010.05.12)


 房総豚骨ラーメン こてメン堂 ※2010.5.18 グランドオープン

 住所:千葉県八千代市萱田町730-1

 定休日:月曜日  営業時間:11:00〜22:00

 アクセス:東葉高速鉄道八千代中央駅下車。改札を出たら右手に出てから高架沿いを進んで通り
       に出たら右に歩いて行く。突き当たりを左手に曲がり進んで行った通り沿い左側にあり。
       徒歩およそ10分程度。



  2010.05.12 麺は県内老舗製麺所、藤代製麺の特注麺。   2010.05.12 カラフルなタイルが、どこか異国情緒を誘う。



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