ラーメン 一兎 千葉・市川真間







空から降り出すものは無いものの雨の匂いがしては比較的強い風が吹いていた、午後から雨模様の予報が出ていた4月上旬休日火曜日の午前中だった。

昨日から仕事先が千葉市内となって、朝方は洗濯物を洗濯槽へ放り込みつつも、新しい資料の整理調整をしていた。

それも一段落して昨年の12月15日に京成の市川真間駅前にオープンした、気になっていたこちらがそろそろ落ち着いた頃だろうと出掛けることにした。

そんなわけで午後から荒れ模様の情報が飛ぶなか、バスでいつものように八幡へ出て京成電車を利用して真間へやって来た。

到着すると車の行き交う踏切りがある通り沿いでは無いだけに、人通りはあるもののひっそりとした道に風情よく佇むこちらの店頭であった。

店頭にはウリとするラーメンが2タイプ紹介されていた。「煮干し100%出汁」とある煮干し醤油ラーメンと、「ラーメンと言えばこの一杯」とある醤油ラーメンとあった。

さりげなく入店して行けば、開店まもない時間もあって先客ゼロの店内。厨房には店主らしき男性と、奥様らしき女性の二人がおられた。

店主の前のカウンター席に腰掛けて、店頭のインフォで決めた煮干しラーメンと、和風と付記されたカレー丼もお願いした。しばししてから後続客が続いて、既に周辺の愛されるラーメン店となっていた。

店内のメニューには、生姜醤油の提供を休止している旨が明記されていた。またこちららしからぬジャンク系らしい旨辛麺なる限定メニューもあった。

独学で始めた提供するラーメンだそうで、何処にも修業せずに開店した店主らしい。以前は広告代理店に勤めていたサラリーマンだったそう。

自作ラーメンサイトの閲覧がきっかけで、自作ラーメンにハマって行ったのだそう。ご時世である。サイト管理人の方と交流があったわけでもないらしい。そうしたサイトを運営した事は無い店主だそう。

そう言えば未訪だが話題となった麺創研かなで改@府中の店主は、麺屋にゃみと言う自作ラーメンサイトを運営していた方だったようだ。

ちなみにランチタイムサービスとしてライス(小ライス含む)をオーダーした方に、生たまごをサービスしてくれるこちららしい。程なく到着。

やや中太気味のよい風景を感じる、そんなラーメンがやって来た。それではと行かせて貰えばまず鶏の脂が前に来て、その後ろに唯一無二の煮干し感を主張させた味わいのもの。

流行りの煮干し味では無いが、また違う角度から責めた施しが店主の意気込みとして、穏やかではあるがはっきりしたスタイルとして見て取れた。

そう言えばなぜに生姜醤油の提供休止なのかと思ったが、界隈のこだわり店と比較されたくない一念でそうしたのか、定かではないがそんな店主のラーメンに対する方向性さえも感じさせた美味しさと言えた。

かと言ってその味わいは独特なものでは無く、むしろ現在流行っている煮干しらーめんの方が、遥かに独特感がある仕様と言えるものかも知れない。

お聞きすると出汁は店頭にもある通り煮干しのみの出汁だそうで、動物系ガラの炊き出しはせずに鶏の脂だけをそこに仕上げで垂らしたものと言うから驚きだ。なんてうまいことか。気がつけば完食だった。

味の素は入ってないラーメンだそうだが、だからと言って類似した食品が入り易い現代の食事情から考えて、そうした意味で無化調の看板を掲げることはしたくない店主だそう。

和風味のカレー丼も、ラーメンと交互に味わっても問題ないくらいにマイルドな仕上げのもので、瑞々しい潤いのあるそんな煮干し醤油ラーメンと和風カレー丼と言えるものだった。

店名由来は、店主の干支から決めたのだそう。

「二兎を追うものは一兎も得ず」と言うことわざがあるが、てっきり以前の仕事を捨てて始めたラーメン店と言う意味かと思ったことをお話しするとその意味もあるのだそう。言ってみるものである。

精算を済ませてご挨拶し国道に出て市川駅へ向かうと、懐石料理を提供する料亭栃木家の店先の桜が開花を迎えていた。

見上げれば大風で揺れる桜の木々が、ざわざわと音を立てながらも春爛漫と言える季節を加速させていた。

いや、これぞ新進気鋭の膨よかな味わいのある、かなりとんでもなく素敵な美味し煮干し醤油ラーメンだった。美味、淡麗。

(左フォト) 煮干し醤油ラーメン/カレー丼(和風)/店頭外観/市川真間駅 (2012.04.03)


 ラーメン 一兎

 住所:千葉県市川市新田5-5-23三村ビル1階  TEL047-324-8038

 定休日:月曜日  営業時間:11:30〜14:30/17:00〜22:00

 アクセス:京成本線市川真間駅下車。改札を出て左手のJR市川駅方面の出入口1を降り、直ぐ
       傍にある国道14号へ向かう路地を入りまもない左手にあり。



  2012.04.03 春らしく周辺で桜が咲いていた。   2012.04.03 京成本線市川真間駅出入口1の直ぐ近く。



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