生そば 更科 千葉・市川中国分







青く澄んだ大空から陽射しが燦々と注ぐものの、何処か柔らかな光線となってそよぐ涼しい風と同化していたそんな九月長月後半の休日金曜日だった。

開設まもない頃からご訪問頂いている方から、中華そばを提供している蕎麦屋をご紹介して貰い、その瀧乃庵分店八幡神社前三久庵天乃屋を訪れた。

その一店で「市川そば商組合ガイドマップ」なる小冊子を頂くことが出来た。そちらから自宅からそう遠くない浅野屋を見つけて訪れた。

またネットで気になった、松戸市内の上本郷稲廼家松戸新田ますやにも出掛けて、そんな蕎麦屋のラーメンも愉しんだ。そしてその小冊子でこちらもまた紹介されておりそこは気になっていた。

折りしも京成電鉄本社八幡駅前移転を記念して、市川市芳澤ガーデンギャラリーに於いて来月の10月14日まで京成電鉄展が催されている。

またその界隈にはじゅんさい池緑地なる景勝地が在り、以前からそこを散歩して見たいと思っていた。そんなわけでまとめて行って来るかと帰結して、出掛けることにした初秋の休日だった。

と言うわけで、さらにリニューアルされた京成八幡駅から京成電車に乗って、数駅先の市川真間で下車。まずは京成電鉄展をまったり見学。

昔の切符コーナーで何故か上野動物園の都営モノレール乗車券が混じっていたので担当者に教えてさし上げたが、展示品が私の収集品ほどではなく残念だった。

そこを出て結構な距離を歩いてじゅんさい池緑地へ。細長い大きな池で、なかなかよく整備されて良い市川市内の景勝地となっていた。

池の中央に掛かる橋がありそこを渡って、その傍にある階段を上がって行き、住宅街を抜け風情のあるこちらの店頭へやって来た。

さっそく入店すると先客が一人蕎麦をすすっていて、店主が厨房寄りのテーブル席に腰掛けておられた。ガイドマップをとり出して、これを見てこちらに来たことを告げると笑顔で迎えてくれた。

最近蕎麦屋のラーメンを食べ歩いていて、それでこちらに来たことをお話しするとオーダーが中華そばであることを察知して注文は中華そばですねと聞かれてそれでお願いした。

市川真間駅で下車してここまでの道程を告げると、ギャラリーは資産家の芳澤氏が市川市に寄贈した土地だと言うこと。

さらには、じゅんさい池緑地はその昔は湿地でそれを田んぼにして使っていた場所だったことを教えてくれた。

中華メニューは、中華そばの他にチャシュメンと冷やし中華があった。後で気がついたが「更科さんへ」と記された2002.11.18の日付が入った後藤真希さんのサインが壁面に貼られてあった。

何かのロケで来店されたところだろうか。後は貴花田とだけ書かれたサインらしきものもあった。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、スープは鶏ガラは一切使わず豚骨だけの清湯スープだそうで、これまた蕎麦屋でこれだけの持ち味のラーメンが愉しめるとは嬉しい限りと言えた。

数年前に石神本で四谷更科の中華そばが紹介されたが、若干具材が違うもののそこから感じるオーラはほぼ同じのように感じられた。

麺はやはり自家製だそうで、打ち立て感があってかなり素敵な中華麺で素晴らしかった。

奥様が来られてさらに世間話しに花が咲いて、お新香をサービスして頂いたがこれがまた実に良かった。それだけに、気がつけば完食。

昭和46年に独立してこの蕎麦屋を開業させたそう。市川真間駅周辺の大高産婦人科の隣りでその昔営業していた更科で修行したこちらの店主だそう。その修業先は日本橋更科の流れを汲む蕎麦屋であったらしい。

蕎麦屋の更科と言えば1789年の寛政元年創業に端を発するに麻布永坂更科が名を馳せているが、明治以降暖簾分けが始まって以来様々な流れがあるようだ。

ちなみに銀座の流れを汲む店もあるらしい。また本家筋の永坂更科布屋太兵衛が、少し前までシャポー市川の中で営業していたが現在は閉店してしまっている。

千葉県内に更科の屋号を掲げる蕎麦屋は数店舗だけかと思ったら、多くの店舗があるようでこちらと同じように中華そばも提供している店もあるようだ。

日本蕎麦のそばつゆは、鰹節がベースだそうで、開業以来継ぎ足しているものらしい。もりとざるはこだわって薄口と濃口を分けて提供しているのだそう。

いや、とても美味しい中華そばで、なかなか実に素敵で良かった。

(左フォト) 中華そば/お新香/店舗と周辺/じゅんさい池の小川 (2013.09.20)


 生そば 更科@市川中国分

 住所:千葉県市川市中国分4-17-14  TEL047-372-7666

 定休日:火曜日  営業時間:11:00〜19:30

 アクセス:北総鉄道矢切駅下車。県道のバス停で京成バス松11系統市川駅行きに乗車して公民館
       バス停で降車。来た道路を戻って市川国府台郵便局の直ぐ手前にある右路地を入る。
       道なりに進んで、突き当たりを右折。じゅんさい池に出るので直ぐ前の中央に掛かる橋を
       進んで前方にある階段を上がって行く。突き当たりを左折してまもない右路地を入り二つ
       目の十字路を左折。100mほど歩いた左手にあり。JR市川駅等からもアクセス可。



市川市吉澤ガーデンギャラリー。

現在館内は京成電鉄展開催中。(撮影禁止場所あり)

細長く広いよく整備されたじゅんさい池緑地。

池の橋を渡ったら、この階段を上がって行く。

日本橋の流れを汲む市川真間で修業した店主の更科。

中華メニューは中華そば・チャシュメン・冷やし中華。