中華そば 瓢(ひさご)千葉・市川真間







淡いながら爽やかな陽射しが大空から注ぐものの、青空は水蒸気の所為で白く濁っていた、そんな若葉薫る五月皐月上旬の休日木曜日だった。

先月の一日から京成線の市川真間駅周辺に、こだわりの中華そば店がオープンしたようだ。ヘアカットなど自宅周辺の所用の折り、この際だからとなって今回訪れて見ることにした。

そんなわけで京成電鉄本社が出来て生まれ変わった、そんな京成八幡から電車に乗って市川真間で下車。

JR側の道路に出て八幡方面にしばし歩けば、まだ駅のホームが見える場所にこちらの店舗が風情良く佇んでいた。

こちらのつけそばがまだ未提供なようで、入口上の店舗名のつけそばの部分に白いパネルが張りつけられ隠されていた。

開店時間まで数分あったので、行き過ぎる京成電車を撮影していた。すると新店らしくちょうど開店時間ぴったりになると、店頭に暖簾が掛けられ本日の営業が始まった。

それを確認して、早速店内へ入って行った。後でお聞きして判ったが、厨房には小林店主とその息子さんの二人がおられた。開店まもない先客ゼロの粋な雰囲気の静かな店内が広がっていた。

店主の前のカウンター席に腰掛け、手元のメニューから特製中華そばの中盛をオーダー。すると醤油味だけでなく塩味も用意しているこちらだそうで、そこは醤油味の方でお願いすることにした。

つけそばは、来週から始める予定であることを教えてくれた。ふと入口ドアを見ると、白い暖簾に描かれたヒョウタンが見えた。

実家が使っていた屋号を、店名として利用したものだそう。その屋号はその昔の芸者を斡旋する置屋の屋号だったらしい。

自家製麺のこちらのようで、その製麺機械は最近よく社長がテレビに出て時の人となりつつある大和製作所のものだった。

ラーメン学校も運営していることで知られているが、そちらに入校することは無かったそうだが、セミナーに参加したことはあったそうだ。

そんなこちらの小林店主は、お若い頃は五年間ほど東京會館で洋食コックの修業をされた経験もある方だそう。

その後、建物老朽化によりしばらく前に閉店してしまった、銀座の老舗鉄板焼の店「ステーキ塩澤」で、二十五年もの長きの間シェフをされておられたらしい。

ネットで調べて見ると銀座八丁目にあった名店のようで、銀座だけにディナーを愉しむと五万円程が軽く飛ぶ高級ステーキハウスのようだった。

花の銀座と言うと聞き捨てならないところで店は銀座だけに、バブルの頃は二十七坪の店舗で保証金九千万円に月二百万円の賃料のテナント代だったらしい。程なく到着。

それではと行かせて貰えば、絶大に素晴らしい無化調パラダイス感が実にたまらないもの。食材を知り尽くした店主だからこそ出来る、その素晴らしい味わいと言うしかなかった。

鶏ガラとモミジなど動物系は鶏オンリーの白湯スープだそうで、そこに鰹節や煮干などを利用した魚介スープを合わせたものらしい。魚介感は殆ど無く、素敵なバランス感だけが、丼の中にあった。

そんな鶏食材は毎朝さばいたばかりのものを手に入れることが出来るそうで、新鮮さが命の食材だけに素敵な戦略がそこかしこにありそうだ。

麺も実に素晴らしく札幌に本社を置く横山製粉の二つの小麦粉を、製麺室のミキサーで混合させてから製麺した自家製麺を提供しているそう。

特別に製麺室へ入らせて貰うと、北海道産春蒔き小麦「春よ恋」や「はるきらり」に、「きたほなみ」などもリッチに使用した高い品質を誇るブレンド小麦粉「きらリッチ」が置いてあった。

そしてさらにやはり北海道産の小麦「ゆめちから」も配合して、モチモチ力の強さあるブレンド小麦粉「穂のちから」の大袋も製麺室に置かれてあった。

現在の営業時間は昼の三時間だけだが、このままこのスタイルを貫くこちらなのだろうか?

大和製作所の小型製麺機は良く見ると、その中でも三百食まで対応している、リッチメンU型LS082Iモデルだった。

またひさごと言うと、この界隈では閉店して行ったひさご亭本家だが、そちらとはまったく関係ないようだ。土地が読んだ店名と言えるのかも知れない。

ステーキハウスにおられただけに、豚チャーシューに鶏チャーシューもかなりの美味しさで、気がつけば完食だった。味玉も良かった。

無化調にありがちな薄味感も皆無であり、麺のこだわりも半端ないこちらで、いや、これはかなりとんでもなく何処までも果てなく絶大に途轍もなく素晴らしかった。

(左フォト) 特製中華そば(醤油)中盛/店内/製麺機/店頭 (2014.05.08)


 中華そば 瓢 - HISAGO -

 中華そば麺量〜普通盛り150g/中盛り200g(+50円)/大盛り250g(+100円)

 住所:千葉県市川市新田5-4-20  TEL 非公開

 定休日:火曜日・水曜日  営業時間:11:30〜14:30

 アクセス:京成本線市川真間駅下車。改札を出たら左手のJR側の道路に出て、八幡方面に150m
       ほど歩いた右側にあり。



最寄り駅は京成線市川真間駅でJR側に出る。

線路沿いに佇む2014年4月1日にオープンしたこちら。

どこか和テイストの店内で、今風な雰囲気だった。

中華そばは醤油と塩があり、来週からつけ麺も提供予定。

こだわりは、小麦粉の自家製ブレンドまで。

高い品質を誇るブレンド小麦粉「きらリッチ」。