禪(ひらめき) 千葉・市川

穏やかな秋のそよ風が街を駆け抜けて、過ぎ去った夏の表層を更に押しやっていて、青空から柔らかな陽射しが注いでいたそんな十月上旬の日曜日だった。時に市川市の人気店の一軒に、「らあめん葫」なるラーメン店がある。元トラックドライバーだった店主が2000年にオープンさせたお店で、開業当時は一日に10人程度しか入店客が来なかったらしい。

今では考えられない話しと思うくらいの地元の超人気店で、そんなラーメン店にトラックドライバー仲間と言う事で、オープンして2年ほど経ってから入ったのがこちらの店主だそう。そんな店主のラーメン店が市川広小路交差点の傍に、昨日からオープンしたとして某館長が報道されて気になる処となり出掛ける事にした本日であった。




JR市川駅の改札を出て、高層マンションが建ち並んでいる開発も終わって落ち着いて来た感の在る南口の方へ出てから江戸川方面へ歩いて行った。土手がせまって来た頃十字路を右折してまもなくこちらの店頭へ到着した。

ちょうど自転車に乗って来た親子のお父さんが、見慣れない外食店に店内を覗き込んでいると、中からお店のお姉さんが出て来てその方に何事かを告げていた。すると自転車に乗って来た方は挨拶してそこを離れて行った。

それを見送ったお姉さんは、入り口横にある重油を入れるような大きいドラム缶が準備中側に向いていた事に気づいて、それを営業中側に向け直してから店内へ戻って行った。見ていて大変そうだった。

店頭を軽く撮影してから入店すると店内は外と違って活気があり、ほぼ半分が埋まるカウンタ席の手前に促されて腰掛けると、今日は醤油らーめんのみと言う案内がありそれに承諾をした。なお茹で玉子が今回サービスだそう。

店頭に「葫」とある提灯が飾られていて、如何にもそちらの関連店らしい面持ちになっており、そこで姉妹店かお聞きするとそうでは無いそう。少しの間だけそんなお話しを店主からお聞きする事が出来たが、後続客がかなり来られて店名の由来にまで話しは続かなかった。

懐石料理の起源は「禅」から来ているほど料理に通じる処があり、その文字を旧漢字を用いて当て字のように「ひらめき」と読ませているこちらであった。程なく到着。

ビジュアルは、ほぼ葫のラーメン。味もそうした系統らしいが、何しろ4年前に食べたきりの葫のラーメンで、過去のレポを見れば醤油らーめんは遥かな昔だった。それではと行かせて貰えば、何はともあれこれが実に美味しいラーメンで、浅草開化楼の麺も大変素敵だった。

葫と言うとスープがビジソワーズスープのような口当たりと味だったが、今回そうした感覚は無く醤油の酸味も程よく、全体のバランスが自分好みな仕様と言えたラーメンだった。

チャーシューを口にすると、まさしく葫のチャーシュー以外の何物でもなく、揚げニンニクが食欲を誘って大変に満足出来たラーメンと言えた。気がつけば完食。いや、とても良かった。

(左フォト) 醤油らーめん/店頭外観 (2010.10.03)


 禪(ひらめき)

 住所:千葉県市川市市川南3-13-2  定休日:月曜日・第1・3火曜日 ※祝日の場合は営業。

 営業時間:11:30〜14:00(土日祝日〜15:00)/18:00〜22:30

 アクセス:JR市川駅南口下車。駅前の江戸川へ向かう通りを進んで行き、土手の手前の十字路を
       右折して国道がある市川広小路交差点方面へ少し歩いた左側にあり。徒歩およそ8分。



喜劇らーめん食べ歩きTOP