浜奈食堂 千葉・木更津畑沢







水蒸気を含んだ白んだ青空から爽やかな青い陽射しが煌めいていた、そんな風薫る五月皐月後半の休日火曜日だった。

先日仕事から帰ってポストを開けると、ETCカードの利用期限が迫っていることを知らせる通知ハガキが届いていた。

そう言えば最近レンタカーの利用が減っており、しかも前回利用した時はうっかりETCカードを忘れてしまっていた。

クレジットカードの有効期限とは別に、長期間ETCを利用しないと期限切れになってしまう制度らしく、それならば久しぶりドライブがてら地方遠征に出掛けるかとなった。

そんなわけで木更津周辺の未訪問店を探している内に、揚げた餃子に定評があるこちらの存在を知って向かうことにした。

と言うわけで、また本八幡のレンタカーショップで禁煙ビッツを予約して、いざ初夏とも言えそうな季候のなか出発。

市川インターチェンジから京葉道路に乗って、程ない料金所を通過。ETCが利用されたことが車内に響いた。今回の最大の目的であるETC利用がこの時点で完了した。

幕張サービスエリアで細かい確認を済ませ、館山自動車をひた走り、木更津南インターチェンジ終点出口を下りて行く。

前方にはまだおぼつかない陽炎の先に、新日鉄住金君津製鐵所の煙突群が臨めた。こちらに到着したのは、午前11時を過ぎたばかりの時間だった。

建物横の敷地駐車場にクルマを入れて、パーキングブレーキのレバーを思い切り上げてエンジンキーを抜いた。

開店時間が不明のまま来てしまったが、店先を見ると既にラーメンと染め抜かれた赤い暖簾が折りからのそよ風ではためいておりそれで営業中であることが判った。

外に出て店頭を撮影していると、中からお店の方が出て来られて思わずご挨拶。敷地に止めて道路を横切ったから変に思われてしまったみたいだ。

さっそく入店してカウンター席に腰掛けながら、インターネットでこちらのことを知って来たことをお話しした。

こちら周辺の山間部の方に同じスタイルの揚げ餃子を提供する山奈食堂なるお店があり、実はこちらを知ったのはその店の店舗情報を見つけたからだった。

こちらの関連店であることは気付いていたが、お聞きすると昨年の夏にオープンしたばかりだそうで、長女の方が店を営業していることを教えてくれた。

こちらの厨房にはご高齢の店主と奥様に、二代目となるであろう長男の方がおられた。

八幡製鐵君津製鐵所が操業を開始した頃にこちらも開業したそうで、1965年の昭和40年に創業したことだろう。

君津製鐵所が出来た頃はまだ大通りの国道16号が無かったそうで、店先の県道がいつも大渋滞だったそう。

ちなみにその君津製鐵所は1970年の新日本製鐵発足に伴い新日鐵君津となり、一昨年には住友金属工業が吸収合併され今日では新日鐵住金君津と呼ばれている。

程なく到着。それではとラーメンから行かせて貰えば、あっさりした素敵な醤油味の中華そばで、上質な更科蕎麦のように白い麺が生めかしくも素敵な持ち味となっていて実に良かった。

そして揚げられた餃子にも手をつければ、カラッと揚げられた餃子は、口にするとパリッとした皮の風合いで、中の肉餡がジューシーでモチッと来てこれまた美味しかった。

原材料にこだわりキャベツ・ニラ・ニンニク・生姜の野菜はもちろんのこと挽き肉も全て国産品を使用しているそうだ。ちなみに福島の飯坂温泉にも、同じような揚げ餃子の食文化があるそうだ。

今年で78歳を迎えたと言う店主は、中国から来た方が木更津駅周辺にその昔営業させたチェーン店とは関係ない「珍来」という名の中華店で修業してからこの店を29歳の時に開業させたそうだ。

週末になると、都内からこちらの餃子を目当てに、来店される方が何人かおられるそう。

またニラレバ炒めもこちらのであれば生臭くないことから、美味しく食べられるとしてファンが少なくないらしい。

気がつけば完食。いや、色々なお話しが聞けたこともあって、かなり絶大に絶え間無くなかなか素晴らしいそんなラーメンと揚げ餃子だった。

(左フォト) ラーメン/餃子/壁面メニュー/店舗遠景 (2014.05.20)


 浜奈食堂 (ハマナショクドウ)

 住所:千葉県木更津市畑沢1-2-24   TEL0438-36-1831

 定休日:日曜日  営業時間:11:00〜14:00/16:30〜19:30

 アクセス:JR内房線君津駅寄りの周辺で、館山自動車道木更津南IC界隈の国道16号沿いにあり。



ETCカードは利用しないと有効期限以降利用不可となる。

幕張サービスエリアで一息ついてから房総路へ。

木更津南ICが近づくと、陽炎の先に君津製鐵所が見えた。

浜寄りに浜奈食堂、山寄りに山奈食堂。

餃子はこだわり食材の揚げ餃子。

小上がりの座敷もありくつろげる店内。