生そば 天乃屋 千葉・下総中山





日本晴れでもなければ曇りがちでもない、ともあれ雨の心配はなさそうな九月長月前半の休日火曜日の午前遅い時間だった。

一昨日2020年東京オリンピック招致が決定し、様々な話題が持ち上がる今日この頃。ともあれ経済活性化の起爆剤になることを願うのみだ。

時に先週の火曜日に実はこちらを訪れていて、何と臨時休業で数日間お休みらしく残念ながら入店することが出来なかった。

開設当時からサイトをご訪問頂いている方からお奨めの蕎麦屋のラーメンを教えて貰い出掛けた次第だった。

今日は大丈夫だろうと店頭に到着すれば、LEDの電光掲示板が営業時間と定休日を知らせていて、紺色の暖簾に生そばなどと表記された暖簾が軽く店先で揺らいでいた。

京葉道路市川インターチェンジの周辺に位置するこちらで、傍には市川警察署があり、界隈にはニッケコルトンプラザやショップス市川等の商業施設が点在している。

数年前に建て替えたのだろうか、今風の高気密住宅を思わせる外観のこちらだった。さっそく入店すると先客が一人の店内で、そこそこの広さのフロアに店主の奥さんが一人店番をされていた。

お品書きが貼られた壁面の下のテーブル席へ腰を下ろして、知人からこちらのラーメンが美味しいと知らされてやって来たことを告げるとにこやかに応えてくれた。

メニューにあった中華ソバをあらためて注文すると、厨房に消えて行きしばしラーメンの到着を待った。ラーメン類は、他にチャーシューメンがあった。日本蕎麦と共に中華めんも自家製麺のこちらだそう。

60代風の店主のお父さんは、その昔に木下街道の入口周辺で「天乃や」と言う名の中華そば店を営んでおられたそうで、こちらが昭和47年に創業する頃はまだ営業していたところだろうか。

まもなく店主が奥から出て来られ、そんなところをお聞きしたが、そこら辺だけは明確にお聞きしてなかった。程なく到着。小型のガラス容器に入ったコショーと、煮込みうどんで使うような木製のレンゲと共に、中華ソバがお盆に乗せられてやって来た。

父の味と変わらぬ中華ソバだそう。それではと行かせて貰えば、鶏ガラがメインのスープだそうで、切なくなるほどとても素敵な味わい。

裏路地だけでなくちょっとした町と町を結ぶ道路でさえ砂利道だった昭和30年代。路線バスはまだボンネットバスで、車掌が同乗していたものだ。

そんな時代に千葉街道の木下街道の始点周辺で営業していた店の中華ソバがこちらで愉しめると思うと感慨深いものを感じた。お奨め頂いた方も記していたように喉越しが豊かな麺で、それは気がつけば完食だった。

父が店で使っていたドンブリが数個を今でも大事に店で使っているそうで、今回目の前にあるドンブリもその一つだそう。

食べ終えてスープの水位が下がったので気がついたが、なるほどその店もまた天乃やで屋号を引き継いでいたことが判った。そしてそこには店名以外に電話番号も記されていて、なんとその市内番号は一桁となっていた。かなり古い時代の店であったことだろう。

昔は市川市内だけでも100店舗近く営業していた蕎麦屋だそうだが現在は30店舗程度だけだそう。ラーメンを提供していた店も結構あったそうで、蕎麦屋だけにほとんどの店は、中華めんもこちらと同じ自家製麺であったらしい。

いや、それにしてもかなりとんでもなく果てなく実に素敵で良かったそんな中華ソバだった。

(左フォト) 中華ソバ/お品書き/店舗外観 (2013.09.10)


 生そば 天乃屋 (アマノヤ)

 住所:千葉県市川市鬼高4-7-7  TEL047-378-4531

 定休日:土曜日  営業時間:11:00〜15:00

 アクセス:JR総武線下総中山駅南口下車。改札を抜けたら左手の南口に出て右手へ進み程ない
       交差路を左折。500mほど歩くと県道283号線に出るので、横断歩道を渡ってから右手へ
       進み300m程歩いた左側にあり。徒歩およそ15分程度。



昭和47年開業の本格ラーメンも提供する日本蕎麦店。

店主のお父さんは、周辺でラーメン店を営んでいた。

店主の父が使用していたと言う丼には一桁の市内番号が。